-
AuthorPosts
-
-
February 28, 2016 at 3:45 PM #5530ごとう ひろみちKeymaster
ぼく(ごとうひろみち)は、パースにある西オーストラリア大学(UWA)の医学部に通っている。
医学生としての勉強・生活をブログに更新しています。どうぞご覧ください。
-
September 25, 2016 at 10:53 PM #9137***ossu***Participant
ひろ様、自分はUWAで医学を学びたいと考えているのですが、以下2点についてお手数ですが教えていただけませんでしょうか。1点目は、医学部に入学出来たと仮定して、卒業して医師として働く場合、実際には年齢が高いという事でなかなかキャリアを築けない等なんらか不利になるようなことはあるのでしょうか。2点目は、日本ではいわゆる文系の学部をだいぶ昔に卒業しているのですが、数学、生物、化学、物理学等をあらためて勉強しておかないと授業等についていくことは難しいでしょうか。UWAのホームページにおいて、授業においても、GAMSATのセクションⅢにおいても、prerequisiteではないが、いわゆる理科系科目の基礎的な知識があればより良いというような説明があったのですが、どの程度ダイレクトにそのあたりの知識が授業等において必要なるのかが分からなく、聞ける人もいなかったので思い切って質問させていただきました。お忙しい中お手数をおかけしますが、お返事をいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
-
September 26, 2016 at 12:07 AM #9138ごとう ひろみちKeymaster
aozora 様
年齢が高くてキャリアを築けないということは無いと思います。オーストラリアには、良くも悪くも、年齢で人を判断する傾向があまりありません。ぼくの周りには40~60代の医学生やインターンもいますし、自分の興味の変化とともに専門分野を変える医者もいます。そのことを考えると、高年齢がキャリアの障害になるとは考えづらいです。
文系卒の医学生も多々いるので、科学的知識が「医学部合格」に不可欠だとは思いません。そのうえ、医学部に入っても、GAMSATで勉強した分野が出てくることはほとんどありません。
ただ、科学的知識・理解があることは、「医学の勉強」に不可欠です。医学部の最初の2年間で詰め込む膨大な科学的知識は、基礎科学(生物学、化学、物理学、数学)が基盤となっています。基礎が固まっていると、応用が利くという点で、基礎科学は知っておいたほうが得策だと思います。
個人的な経験を話すと、自分は神経科学と遺伝学の知識があったおかげで、知らない分野の勉強に時間を費やすことができました。「ああ、これ知ってる」と思うことができたおかげで、精神的にすこーしだけ楽になることもありました。ただ、医学部の勉強は知らないことのほうが圧倒的に多いので、常に勉強をしていないと心が折れそうになります。ポキッと。
UWAは素晴らしい大学ですよ。ぜひとも合格を目指し、医学の道を楽しんでください。
-
September 26, 2016 at 1:09 AM #9140***ossu***Participant
-
September 26, 2016 at 8:35 AM #9141ごとう ひろみちKeymaster
@aozora 様、
iTELLian Academyのブログ機能(アクティビティ)を使って、ご自分の医学部受験の軌跡をインターネット発信することを、以下の4つの理由でお勧めします。
- 自分の頭の中を可視化することで、自分の弱点やその対策案が生まれる。
- 自分の歩いてきた道を振り返ると、成長度が分かり、これからの道を歩いて行くエネルギーになる。
- 同じような夢を持った人を助けることができ、あなた自身の成長につながる。
- 人のためになる資産(書籍など)の種となる。
***ossu*** 様のこれからを応援する意味で、フォローさせていただきました。ブログの更新を楽しみにしております。
-
September 27, 2016 at 7:47 AM #9144***ossu***Participant
ひろ様
アドバイスくださいましてありがとうございます。
今までブログはやった事ないので、これから少しずつトライしてみたいと思います。
以下に3点ほど教えていただきたい事があるのですが、もしよろしければ教えていただけませんでしょうか。
①前回ご質問させていただきました(医学部での勉強につなげる意味で)基礎科学を固めるという点において参考になるテキストや書籍がございましたらご紹介いただけませんでしょうか。(全くの文系の人でも分かり、役に立ちそうなものなどありましたら一番良いのですが)
②基本的な事なのですが、医師になるためには医学部を卒業してインターンを修了した時点で医師になれるのでしょうか。それともそのあと更に国家(州)試験や学校等で勉強しなければならないという事がありますでしょうか。
③医学部を卒業しても働き先数等の問題により医師として働く機会がなかなか得られないという事はありますでしょうか。
お忙しい中たびたびお手数をおかけいたしますが、教えていただけましたら幸甚です。
-
September 27, 2016 at 10:21 AM #9145ごとう ひろみちKeymaster
@aozora 様、
(1)僕が推薦する参考書は、ここで紹介しています。個人的には、ExamKrackersシリーズが役に立ちました。でも、これはアメリカの医学部入学試験であるMCAT用の参考書です。同級生のほとんどは、The Gold Standard GAMSATを使ったと言っています。こちらは文字通りGAMSAT用の参考書です。大学の本屋で見た限り、後者の参考書のほうがいいかもしれません。
(2)現在、オーストラリアには日本の医師国家試験のようなものはありません。卒業したら、インターンも「医師」になります。ただ、卒業後も、インターンで試験、レジデントで試験、レジストラで試験、コンサルタントになるための試験など、医師の知識・スキルの低下を防ぐために様々な試験が課されます。
(3)もちろん、あります。特に専門医は、国が数の制限を設けているため、希望すればだれでも専門医になれるというわけではありません。最近では、科学研究論文の掲載が専門医になるための暗黙の必要条件になっています。つまり、臨床経験だけでは、希望する専門医になれない可能性が非常に高くなります。
また、都心部は医者の人口も多いため、競争が激しくなります。そのため、医学生時代からコネを作っておく(自分の存在を知ってもらう)必要があります。ぼくはいまブルームにいますが、「卒業したら戻ってきてね」と言われています。同じような経験とスキルを持った人が職を希望した場合、知っている人を選ぶのは人情ですからね。
aozora様は、UWAで医学を勉強されることを希望されていますが、カーティン大学が2017年から医学部を開始することを知っていますか?つまり、西オーストラリアにいる医学生(つまり将来の競争相手)が増えるということです。卒業後の仕事先の数が増えていないことを考えると、競争はより一層激しくなることが予想されます。
いろいろ警鐘を鳴らしましたが、医者はそのほかの職業に比べ、食いっぱぐれが少ない職業です。また、医者になって後悔する人の数はとても少ないです。それぐらい面白く満足度が高い仕事でもあります。恐れずに医学の道をともに歩んでいきましょう。
ブログは難しいものではありません。aozora様にはすでに3つのネタがあります(ぼくに質問したこと)。自分で疑問に思ったことを調べ、そして分かったことを発信していけば、それは立派なブログになります。
医学部受験、医学部、医者についていろいろ知りたいことがあるかと思いますが、まずはPaging Dr.に登録されることをお勧めします。ここでは、受験者、医学生、医者が情報交換をしています。ぼくのGAMSAT試験の成績もここのデータの一部になっています。無料登録が必要ですが、質問を投げれば必ず答えが戻ってくるので、ぜひご利用ください。
-
September 28, 2016 at 12:21 AM #9146***ossu***Participant
ひろ様
お返事ありがとうございました。
お忙しい中、丁寧なご回答に感謝しております。
GAMSAT参考書と医師試験に関して教えていただきましてありがとうございました。
カーティン大学の医学部設立の件は存じています。頑張って医師になり、社会に貢献したいと思っておりますが、3点目の専門医になるには相当ハードルが高そうですね。まず、自分には科学研究論文までは書ける気がしないです。また、ひろ様のようにコネを作れるかどうか、これもまた努力+αの要素があるように感じ、正直不安なところです。(この繋がりの部分が築けなければ専門医への道はかなり難しいのではと感じました。)やはり医学部は超人的な人が行くような場所なのかなと思いました。
しかし、『ともに医学の道を歩んでいきましょう』とのお言葉は非常に嬉しかったです。
ありがとうございます。
-
September 28, 2016 at 12:11 PM #9147
-
September 30, 2016 at 8:05 AM #9359***ossu***Participant
-
September 30, 2016 at 8:53 AM #9360ごとう ひろみちKeymaster
@aozora 様
ぼくは日本の高校を中退しているため、日本の参考書に関してうまく答えることができません。
おそらくは、
- ACERの問題集の徹底研究
- GAMSATの参考書
- 高校の参考書
が妥当な順番だと思います。
1は医学部合格に絶対不可欠な勉強法です。2&3は、あくまでも補助です。2&3がなくても高得点を取ることは可能です。
ぼくは、参考書を先にやって、問題集にトライして時間を大きくロスしてしまいました。あくまでも、ACERの問題集を徹底研究することをお勧めします。それに飽きたら参考書、という流れが望ましいと思います。
追伸(1)お手持ちのLianがマイナスになっています。スパマーとして認識されているので、将来的にアカウントが削除されることがあります。友達を招待したり、交流しながら、信用度を高めるように心がけてください。
追伸(2)ブログサービスがさらに新しいものになりました。aozora様の医学部受験記をブログで読んでみたいと思っております。
-
October 1, 2016 at 9:14 PM #9441***ossu***Participant
-
October 15, 2016 at 11:58 PM #9599ごとう ひろみちKeymaster
@aozora さま
この動画がやる気を起こさせるかわかりませんが、ぼくの同級生が作った動画をアップします。ぼくも0.1秒ぐらい映っています。
https://www.youtube.com/watch?v=LvqFsWpTjI4
次の動画は、UWAの医学部ライフの始まりから終わりまでを描いたものです。医学部で勉強しているとわかることがいっぱいあり、ジーンときます。ぼくは正直、涙しました。
aozoraさまが合格されることをお祈りしております。
ひろ
-
October 31, 2016 at 7:52 PM #9806
-
-
AuthorPosts
You must be logged in to reply to this topic.