こんにちは。クリスマスシーズンかつ夏で、スコールやかんかん照りやらでなんだか落ち着きませんが。入試のワークショップに参加してきました。
UMATが来年から変わるそうで、時間も短縮されて2時間。傾向はイギリスの医学部入試の UKCATとidentical だそうです。解答時間が短くて傾向が決まっているので、しっかり対策した方が断然に有利だということでした。
カテゴリー的には、5つに分けられて、最初の2問は英語の中くらいの文を読みますが、その解き方の解説を聞いて、リーディングもevidence basedな訳なのね、とちょっとユウリカな瞬間が経験できたのでその一点で収穫ありです。
evidence basedの態度で医学に取り組む人を選抜すると、医師になってからの予後が良いという研究結果があるそうで、その研究結果に基づいて試験も設計されているのでしょう。
Writingに関しては、1年生の時に、レフェランス!レファランス!ととにかく口すっぱく言われるので、流石にやるようになりました(でないとアサインメントを落とす)が、リーディングに関しても書いていないことや否定されている選択肢はばつということです。つまり、長文の形でエビデンスがその場で与えられ、そこからわかることを答えろと。アイエルツ等試験でもこういう設問は当たり前ですかね。日本の国語のマーク試験と、のりは一緒です。書かれていることだけを答えるというやつ。
文を一個一個トピックスに分けて、じっくり読んでいけさえすれば流石に正当はわかるだろうと頭ではわかりますが。日本の国語で苦戦していた私のようなものには、外国であることと相まって、難易度は依然として高いのでした。
日本だと数学が強いと医学部に入りやすかったりすると思ったのですが、UCATには理科はおろか、数学もなく、簡単な中学入試のような算数が1セクションあるだけで、国が違うと、医師にもとめられる能力も違うものだなと感じます。
なので、中学入試を経て国語や算数をマスターした英語が得意な中高生なら、日本人であったとしても、中学生ぐらいから高得点が取れちゃいそうな気もします。セクション3が算数のようなやつで4は知能検査の記号問題、5は医療倫理でした。
この試験から医学部が求めている人材像は、「エビデンスに基づいて考察でき、簡単な算数ができる、パターン認知能が高い、倫理感のある人」ということになります。
学卒の試験だと、このevidence basedのところに、もう少しサイエンティフィックな要素が求められるのと、ライティングがあるので、そっちのスキルもいるのでしょう。こっちだとごとうさんのようなクリティックかつエビデンスベースドに英語論文が読めて書ける、元サイエンティストやそのような資質を持つ方求めていると思われます。
受験生にとって有益な情報が沢山詰め込まれた記事、ありがとうございます。
gamsatも、知識ではなく思考力を見る試験で、訓練さえ積めば中学生でもパスできると思います。ただ、詰め込み型試験に慣れている人は、受験勉強の時点で誤った方法を使うので、どれだけ頑張っても合格できないと思います。
エビデンス重視はとても大事なことですが、研究論文を無批判に信じるやり方はやめた方がいいです。koalaさんが参考にしているdaigoさんの動画を見てみたのですが、論文の手法・結果を垂れ流しているものが多く、研究を批判的に解説するものは皆無でした。
Extraordinary claim requires extraordinary evidence.
科学者も所詮は人です。意識的にしろ、無意識的にしろミスを犯します。優秀な科学者はこれを理解しているので、ResultsやConclusionを読んだ後、Methodsをメチャクチャ批判的に読みます。
ちなみに、論文捏造の世界ランキングトップは日本人で、2位の人に2倍近くの差をつけて、ぶっちぎりのチャンピオンです。
https://haklak.com/page_ranking_Leaderboard.html
なるほど。論文ベースだからといっても無批判に納得していていけないのですね。
日本や韓国は、文化的に、儒教ベースの身分制をまだひきずっているというか。官僚の無謬性の様な、身分が高い権威や有名人を有難がり、信じるとか託す、任すという、いってしまうとレイジーな態度をとり、批判的思考が停止してしまっているよ、というのはあるかなと思います。
ですから、(私を含めて)有名なあの人が論文を参照して発表しているのだから、確かなはずと思ってしまう。結果的に騙されても受け入れてしまう。耳が痛いです。
科学や権威を無批判に信じる人を手玉に取った研究がこちら。「ハーバード大学の研究により、飛行機から飛び降りた時の致死率はパラシュートがあってもなくても同じ、ことが判明」https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20181222-00108190/