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著書第8弾『ウルルん・ツアーガイド日記』

 

著書第8弾『ウルルん・ツアーガイド日記』

 

陽の当たり方によって

濃淡がはっきりと変わる

鉄を含んで赤みを帯びた砂岩

 

枯れ草、枯れ木の

あいだをニョロニョロ

猛毒キングブラウン

 

カタジュタの散歩道に立ちはだかる

世界で2番目に大きいトカゲ

ペレンティ

 

 

滅多に見ることができない

でも観光客には人気がない

雨に濡れたエアーズロック

 

文化的な理由から

ウルルの登山はしないで

と入口には書かれている。

 

登山口が開くと

そんなことも気にせず

我先に登っていく新婚さん

 

同僚のイタリア人から

日本人は文化的リスペクトが無いね

と冷笑される

 

休みの日は

あの娘をデートに誘って

芝生の上でギターと歌

 

夕方になると

誰もいない赤いロードを

ケツメイシの音楽を聴きながら走る

 

砂丘の上の椅子に座って

落ちていく夕日を眺め

ウルルとカタジュタに感謝

 

 

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