(2)既存の薬の量や頻度を変えたり、新しい薬を投薬したり、薬を中止したりする

 

つい最近まで責任がゼロに近かった医学生だった自分がインターン医師になって責任を痛感するようになるのが、投薬・止薬・用量増減の瞬間だ。とくに、一般内科に入院してくる患者さんはたくさんの薬を処方されている。そのため、薬同士の作用などによって、副作用などが現れることがある。

 

インターン医師は必ず、「医学的理由があって投薬された薬を止めて(減らして、増やして)いいのだろうか?」「これまで投薬されたことがない薬を開始できるほど、この患者さんのことを理解しているのだろうか?」と自問する。この自問こそが医者を育て上げるのだが、最初のうちはどんな小さな決断であっても「この決断でいいのだろうか?」という迷いが頭の中をぐるぐる巡っている。

 

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出典:firstaideforlife.org.uk

 

インターン医師は早いうちに「すべての問題を解決する必要はない」ということを理解しなければいけない。医師になりたてホヤホヤの時は、法外な期待を自分に課すことが多い。根拠のないプライドなんだろうが、そんなものは捨てて、先輩医師に聞いたり、薬剤師にアドバイスを求めたり、実際に投薬する看護師の意見を聞くことが大事になる。また、薬物ガイドラインなどを調べて「どうすることがいいのか」という答えを自分で導き出す作業が、医者としての成長を促進してくれる。

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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