翌日、クリスティーナからのメールがあり、仕事の電話会議が11時過ぎまであるから、11時30分に昼食にしましょうということだった。ぼくは、サウナと風呂に入って体を綺麗にした後、平和記念公園をぶらぶら散歩した。

クリスティーナには11時30分にカフェポンテで待っているよ、と返事をした。彼女がイタリアン料理が好きだと言っていたので、公園にも近いしちょうど良かったのだ。

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出典:食べログ

5分ぐらい遅れてきた彼女は、しぼりたてのオレンジジュースとエスプレッソを注文し、ぼくは抹茶ラテを注文した。

彼女はワンピースを着ていて、化粧をしていることがわかった。昨日の夜はなかった、赤い口紅が塗られていた。

ぼくらはカフェポンテを後にし、そのまま平和後編の中を歩き、広島城へと向かった。広島城の天守閣に着くころになると、ぽつぽつ雨が降り始めた。

出典:広島城ホームページ

彼女曰く、今日中に姫路に行こうと思っていて、広島城の天守閣に行くかどうかを迷っているらしかった。ぼくは、雨も降り始めそうだし、お城としての規模は姫路の方が大きいから、そちらに時間を使った方がいいかも、と言った。

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出典:tabian.com

それもそうね、と彼女は少し寂しそうな顔をしながら言った。

クリスティーナとぼくは、彼女がチェックアウトしたホテルに行き、預けておいたスーツケースを受け取りに行った。

ぼくは全てのジェントルマンがそうするように、彼女のスーツケースを持ち歩きながら、クリスティーナが姫路行の新幹線に乗る広島駅へと向かった。幸い、ぼくらが広島駅に着くまでに雨は降らなかった。

クリスティーナは、唯一覚えた「ありがとう」という日本語を恥ずかしそうに言い、ぼくらは左右に1回ずつキスをして、それぞれの道を行った。

ぼくが広島駅から広島バスセンターに行く頃には、いままで耐えていた雨がザァーと降り始めた。時々弱まる雨の合間を見計らいながら、ぼくはバスセンターに小走りの足を進めた。

お腹を空かしていたぼくは蓬莱の天津丼を食べた。アンが皿ぎりぎりまで盛られていて、しかも味もうまい。超熱々で、フーフーしないと口を簡単に火傷してしまう。

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出典:食べログ

お腹が満たされたぼくは、にしき堂の生もみじまんじゅうをお土産として買い、福岡へのバスに乗った。

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出典:にしき堂

平和記念公園での野宿でうまく眠られなかったのか、ぼくはバスの中でうつらうつらと寝てしまった。

疲れていたぼくの眠りがそっと放置されることはなった。左斜め前に座っていた青年(20代前半)が携帯電話で話をし始めたのだ。これが世代間の羞恥心・マナーの違いというものなのだろうか?

時間は残酷だ。

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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