ライブは2部構成になっていて、ぼくは前半が終わると、20分ほどの休憩中に、こそっと2階席へと移動した。

というのも、ライブが始まる前に知り合いになった熊本の男性が、「2階席にはお客さんが数えるほどしかいないから、最前列に座ることができるよ。1階の後ろの方に座って前の客の間からライブを見るぐらいだったら、2階で見た方が絶対いいよ」と教えてくれたからだ。

2階からの眺めは、絶景だった。演奏しているバンドとぼくの間に距離はあるものの、視界を遮るものが何もない。つまり、彼らの音楽とパフォーマンスが、直線的にぼくの目と耳に入ってくるのだ。素晴らしかった。この感謝の気持ちを、たまに2階席を見るバンドメンバーに向かって、ぼくは体いっぱいで表現した。

最後の曲「A Change of Seasons」のNow it’s time to say good-bye, even though I’ll be gone, I will live on. Live on.の歌詞の余韻に浸りながら、ぼくは熊本の男性と一緒に、ちからうどん本店にてうどんを食べながら、音楽の話に花を咲かせた。

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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