商標が思ったよりも身近だった件

 

トランプ米国大統領がツイッターで使った covfefe という単語が商標登録された。Coverageという単語の入力ミスがcovfefeになったという説が強いが、この単語はロシアとの間で取り交わされる暗号だという説もある。

 

「covefefe」の画像検索結果

出典:Twitter

 

Urbarn Dictionaryにはすでに、covfefe が登録されている。このサイトによると、covfefe には7つの意味がある。

 

(1) Covfefe is the once secret name of an ancient tentacle monster that white supremacists fornicate with.

(2) When you want to say “coverage” but your hands are too small to hit all the letters on your keyboard.

(3) Fuck it, I give up.

(4) Rumored to be Donald Trump’s 2020 presidential slogan.

(5) How to make America great again.

(6) No one really knows yet, but the President of the United States of America used it in a tweet so it must be a bigly important word. It must be YUGE somewhere as he knows all the best words.

(7) Covfefe, Russian word that translates literally as ‘I quit’ or ‘I leave’ or ‘I resign.’

 

 

ぼくは興味が無いので意味を知らないままスルーし、Covfefeが商標登録されたことに話題を戻します。

 

Covfefeという言葉はトランプ米国大統領が放ったものですが、この言葉を商標登録した人は実はトランプ氏自身ではありません。トランプ氏の側近でもありません。トランプ氏の知り合いでもありません。もはや、アメリカ人ですらありません。

 

Covfefeという言葉を商標登録したのは、スウェーデン人のパー・ホルクネクト(Per Holknekt)氏で、Odd Mollyと呼ばれる衣料ブランド会社やその他複数の会社を経営する企業家です。ホルクネクト氏に興味がある方はこちらをどうぞ(Wikipedia)。

 

今回、ホルクネクト氏がcovfefeという言葉を商標登録することで、ブランドを一気に認知させようとしたという見方が強いようです。ホルクネクト氏の件とはかかわりが無いのかもしれませんが、この「先に商標登録する」ことには別の側面があります。

 

というのは、商標を先に登録しておいて、商標を先に登録されてしまった人・企業に対して「この商標欲しいんだろ、売ってほしいんだろ?」とお金を請求するビジネスが存在するのです。

 

最近の日本でもピコ太郎氏の「PPAP」が、上田育弘氏によって商標登録された問題がありました。

 

 

商標を先に登録すること自体が問題なのではありません。商品が出来上がるまでに時間やお金がかかる場合、商品名が先にリークする可能性もあります。リークによる損益を防ぐために商標を先ず登録する行為は正当です。

 

しかし、商標とは基本的に商品に付与するブランド名であり、そこには商品がまず存在しなければなりません。「先に商標を取得する」人は、明確な商品を持っている(もしくは商品開発をお金と時間をかけて行っている)ことを証明することができなければ、商品を持ってビジネスを行いたい人から見れば営業妨害をされていると思われてもおかしくはないでしょう。

 

実は、ぼくも今商標申請を行っているのですが、上田氏が同じような商標を申請しているんですよねぇ。もちろん営業妨害をされているとは言いませんが、PPAPの件もあるし、本当に商品を持っているのか(商品開発にお金と時間を投資しているのか)疑問の念が拭えないんですよね。この商標の件がどう展開していくのか興味はありますが、どう考えてもプラスに働くとは思えないぼくは悲観的な人間なのでしょうか?

 

ただ、ぼくの夢「日本人の英語を変える、ノンネイティブの英語を変える」を叶えるために、どうしても商標が大事になるので、これは避けては通れない道なのだ。

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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