オーストラリアの医学生が受ける外科の研修

 

外科研修@Sir Charles Gairdner Hospital

 

注意:記事の中に手術の動画が含まれています。

血液などを見て気分を悪くされる方は、

ご自分の判断で記事をお読みください。

 

医学生として初めてScrub inした外科手術は、

腹腔鏡胆嚢摘出術

(Laparoscopic cholecystectomy)だった。

 

術前診察で患者さんの状態や持病を聞き出し、

手術の説明などをしていたので、

目の前にその患者さんがいることに

不思議な感覚を覚えた。

 

フォン・ウィルブランド病

(Von Willebrand disease)を患った方で、

術中や術後に出血しすぎないように

Plasma derived Factor VIII/vWF (Biostate®) replacement

を受けていた。

 

Laparoscopic cholecystectomy

https://www.youtube.com/watch?v=ffoKThdqo4I

 

その他、

腹大動脈瘤のステントグラフト内挿術

(Endovascular aneurysm repair = EVAR)や

膵がんのWhipple Procedureなどに参加した。

 

Endovascular aneurysm repair

https://www.youtube.com/watch?v=j9aK2ECcFEY

 

Whipple Procedure (別名Pancreaticoduodenectomy。一発で言えたら優秀な外科医になれるかも?)

 

医学生なので、

患者さんに触れることはなく、

術中に使われるワイヤーを持ったり、

器具の受け渡しなどをおこなった。

 

EVARの患者さんは術後も血圧が戻らず、

予期せぬ出血があることが推測された。

 

ぼくが何かのミスを犯してしまったのではないかと心配になったが、

まわりの外科医や看護師さんたちは、

出血の発見対処に必要な工程を

淡々とこなしていった。

 

目の前で静かに行なわれる手術に

目と心を奪われていった、

ぼくの外科医研修だった。

 

 

出典:www.telegraph.co.uk

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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