Tag: 異能vation

Dream Theater in 広島、からのハンガリー女性との出会い

  ドリームシアターが25年前に発表した、名盤中の名盤『Images and Words』を完全再現するツアーをおこなった。(ライブで演奏された曲リストは後で紹介) ライブは、日本でももちろん行われ、 東京(日本武道館、東京国際フォーラム) 名古屋(豊田市民文化会館) 大阪(大阪国際会議場) 広島(広島文化学園HBGホール) で行われた。 https://www.youtube.com/watch?v=condDYqAgZI 追加公演が東京で行われるにもかかわらず、ぼくの地元・福岡にドリームシアターが来ないことに対し腹を立てながらも(⇒記事『Dream Theater、何で福岡に来んとか?』)、こんな機会にはもう2度と巡り合うことは無いと、ぼくはすごすごと広島へと足を運んだ。 当初は、青春18きっぷで福岡から広島に行こうと思っていたのだが、異能vationの結果発表や英語コンサルなどが重なり、自由にできる時間があまりなく、現地広島に足を踏み入れたのは、ライブ当日(9月10日)の13時ごろだった。使った移動手段は、広福ライナーだ。所要時間は約4時間30分ぐらいだった。 ライブの開場が16時だったため、ぼくは原爆ドームに行き、そして日差しを浴びながら元安川のほとりを南へと歩いた。スナック喫茶ドバイ―でドバイ焼きを食べるためだ。 コーヒー喫茶ドバイ―のドアは開いたままになっており、ぼくがお店に入ると、70代の男性と、同じく70代の女性が椅子に座って話をされていた。ぼくがお店に入ったことに気づくと、女性(以下、お母さん)はキッチンへ、そして男性(以下、お父さん)はお水をコップに注ぐ用意をした。 ぼくは、「こんにちは」と挨拶をし、店の真ん中のテーブルに腰を掛け、テーブルの上のメニューを眺めながら、何を食べるかを少し考えた。 店の中にはお客さんはおらず、テレビの画面には、小熊と母熊の生存する姿を映したネイチャー番組が流れていた。お父さんが、お水をぼくの前に置いた。 ドバイーには、80種類近いメニューがある。中には、どんなメニューか分からない「花子さん」 や「太郎くん」などがある。お父さんによると、このメニューの多さは、お父さんとお母さんだけでなく、子供さんたちと一緒に考えて作り上げたものだという。 ぼくはお腹が空いていたので、戦前の広島お好み焼きを再現している「ドバイ焼き」にアツアツのチーズとハンバーグが乗っている「ドバイ焼きヤング風」を注文した。 お母さんがキッチンでドバイ焼きを作っている間、ぼくはお父さんにお店の名前「ドバイー」の由来を尋ねた。 お父さんは、コーヒー喫茶「ドバイ―」が創業された前の年に、「ドバイ日航機ハイジャック事件」があり、そのインパクトが大きかったことがひとつの理由だという。そして、ドバイには、砂漠が多いにもかかわらず人が集まるオアシスのイメージもあるということで、「ドバイ―」にしたという。 https://www.youtube.com/watch?v=SU_rLp6nho0 喫茶店のオーナであるお母さんは創業から43年間(!)、お母さんの母から教えられた「古き良き広島風お好み焼き」をぼくらに焼き続けている。喫茶店ドバイ―は、43年間変わらない、食欲をそそる香りを外に運びながら、広島市民を虜にし続けている。 お父さん(皿洗いの役目らしい)とは、たくさんのお話をさせていただき、野球球団広島の樽(たる)募金の話、戦後にマツダのオート三輪が活躍した話、針の生産は広島が全体の90%以上を占める話、という一般的な話だけでなく、お父さんとお母さんのなれ初め、お父さん自身も原爆の被爆者であること、そして、原爆で手と腕の皮膚がただれ落ちて亡くなったお兄ちゃんの話など、プライベートな話もしていただいた。 https://www.youtube.com/watch?v=8Fl_Pj9Bt20 お父さんは、核兵器禁止条約に批准しない日本政府の方針を広島は受け入れられないということも強く語っていた。この話は、感情的なものではなく、政治的・経済的な要因を冷静に考慮してもなお受け入れられないという「静かなる拒絶」であった。 はたして、「ドバイ―焼きヤング風」はどんなものなのか。 百聞は一見にしかず。 まず、あまりのボリュームに「やばい、食べきれんかもしれん」と思った。ぼくは、1日の中でまともな食事を食べるのは1回しかない(朝と夜は、果物をたくさん入れたシリアルとかで済ますことが多い)。 ドバイ焼きの量は、ぼくが一日で食べる総重量を軽く超えていた。それでも、ぼくはまずサラダを食べて胃に防御網を張り、勇敢にドバイ焼きに箸を入れた。 熱い⇒うまい⇒多い というサイクルを何度も繰り返しながら、ぼくはドバイ焼きに立ち向かった。 大食いをすると気づくが、食べている途中で「食べきれない」という感情が無くなり、無心で食べ続けられる時間が10分ぐらい訪れる。幸い、ぼくは、この10分間の間に、ドバイ焼きを完食することができた。 テレビ画面はいつしか、熊の親子のドキュメンタリーから大相撲の中継へと変わっていた。 コーヒー喫茶「ドバイ―」のお父さんとお母さんの優しい人柄に心が温まり、戦前の広島お好み焼きを再現したヤング焼きでお腹が満たされたぼくは、元安川のほとりを北上し、ドリームシアターのライブ「Images, Words and Beyond」が行われる広島文化学園HBGホールへと足を運んだ。 ドバイ焼きを食べてお腹が一杯だったが、おなかを壊すこともなく、夕方に吹く少し温かい風を感じながら、川沿いを歩いた。 広島文化学園HBGホールに着くと、ドリームシアターのTシャツを着た人が並んでいる。数は多くないが、外国の方も列に並んでいた。 これはあくまで個人的な感想なのだが、ドリームシアターのTシャツはクールじゃない。ライブ前にドリームシアターのTシャツを買って、それを着てライブに行こうと思っていたのだが、クールなものがない。 ぼくはしょうがなく、持っていたピンクフロイドのTシャツを着て、広島市民球場に応援に行く阪神ファンのようにひとり浮いた状態で、ライブ会場の入場列に並んだ。 ぼくが来ていたTシャツは、アイルランドの友人からもらったTシャツで、この柄とはすこし違うが、まぁこんな感じの奴です。会場にいた人は、分かると思います。 列が動くたびに、ドリームシアターのTシャツを着ている人たちを見て、「ああ、やっぱりダサいなぁ。CDのジャケットだとカッコいいのになんでだろう?」とひとり頭の中で考えていた。 会場に入るときに、自分のカバンの中身を見せなければいけないのだが、警備の質は最悪である。ただ、カバンを開けておけばよく、カバンが一杯であれば、中を見せる必要はないし、ほかのポケットを確認することもない。日本はまだテロ行為に免疫が付いていないのかもしれないが、もしこれが一般的な警備レベルであるとすれば、オリンピックまでに多くの犠牲者が出ることが予想される。予防に敵うものはないので、利用者に批判されようとも、ぜひとも警備の質を上げてもらいと思う。 ライブ会場の中に入ると、うすく雲がかっている。ドライアイスだと思う。特定することはできないが、メタリックな香りがドライアイスの中にすこし交じっている。 ぼくの買ったチケットは、1階17列33番で、舞台の真正面ではあるが、列としては後ろの方だった。 指定の席に行ってみると、40~50代の男性が同じ列の席に座っているのが見えた。「お独りですか?」と尋ねたが、その人がイヤホンを付けていることに気づかず、無視されたような形になり、なんだか居心地が悪かった。 そのあと、左隣に空いていた席に30~40代の女性が一人来て、「お独りですか?」と聞くと、「そうです。北海道から来ました」という答え。「えっ、東京の方が近いんじゃないですか?」と聞くと、「武道館は行ったことがあるので」という答え。すげー、強者のファンのようだ。 ぼくは、ライブが始まるまでの時間、1Fと2Fの開場をぐるーっと見て回った。コンサートホールの造りを理解できる知識があるわけではないが、なんとなくその構造を理解しようと努めてみた。 2Fの開場の外に置いてあった、腰掛のない平長椅子に腰を掛けていると、40代の男性がぼくの隣に座った。 「お独りですか?」と聞いてみると、「そうです」。「広島の方ですか?」と聞くと、「地元は熊本なんですが、いまは広島のマツダで働いています」とのこと。近い世代の男性ということもあり、音楽やライブなどの話に花が咲き、ライブ開始時間の直前まで楽しい時間を過ごすことができた。 ライブが始まる。ぼくは、胸をドキドキを感じながら、1Fの指定席へと向かい、ライブの開始を手に汗握り待った。 ライブ開始の合図がなると、なぜだかわからないがNeil DiamondのSweet Carolineが流れ始めた。そして、曲が終わると、会場は暗転した。 https://www.youtube.com/watch?v=1vhFnTjia_I そして・・・ライブが始まった。 https://www.youtube.com/playlist?list=PLf4Xi7iEROltBFJRao2pnOek6_6WlS-xx ライブで演奏された曲の一覧 <前半> 1.The Dark Eternal Night 2.The Bigger Picture 3.Hell's Kitchen 4.The Gift of Music 5.Our New World 6.Portrait of Tracy 7.As I...

異能vation、破壊的な挑戦部門の一次選考通過者

  世界的なイノーベンションを起こせる人材を日本政府がサポートする「異能vation」の破壊的な挑戦部門の一次選考通過者が発表された。今年は、アメリカのカルフォルニア、中国の北京から通過者が出ており、異能vationへの世界からの注目が高まっていることを示す形となった。   以下、通過者と技術課題名の一覧。   一次選考通過者 技術課題名 以下の技術課題名が一次選考通過となりました。(五十音順) ※技術課題名と氏名は本人が公表用として申告してきたものです   技術課題名 ※ 都道府県 氏名 ※ 実世界プライバシー保護を目的とした「写らせないんです」システムの構築 大阪府 青砥 隆仁 * 物体内部の理解を目的とした次世代計測装置の開発 大阪府 青砥 隆仁 * <語り>による認知症早期診断技術 奈良県 荒牧 英治 高度なインタラクションを可能にするセマンティックARのための環境識別技術の開発 米国・カリフォルニア あるしおうね 折り紙技術を用いた高さ30メートルの段ボール製組立式巨大半球状ドームスタジアム造り 千葉県 上地 政己 スーパーエコロジー・インターネット〜TCP/IPをぶっ壊せ!〜 福島県 内海 哲史 対戦相手に絶対に振り込まない麻雀コンピュータの開発 東京都 大川内 隆朗 心の声を聴く、聴“心”器の開発 熊本県 小川 晋平 ナラティブ的認知に注目したトレーディングカードゲーム要素を用いたプログラミング技能習得支援 栃木県 小川 充洋 ウェアラブルミュージックプロジェクト "着る楽器"の演奏技法の開発と作曲 神奈川県 かおりんぐマシン 既存のBLE IoTデバイスをインターネットにつなげるゲートウェイの開発 東京都 小林 隆仁 次世代水産海洋情報サービスシステム「トレダス-X」の開発 北海道 齊藤 誠一 人間が乗り込み操縦する、巨大人型ロボットの実現に向けて、二足歩行技術の研究 大阪府 坂本 元 OTON GLASS-読む能力を拡張するスマートグラス-におけるインターフェースとサービスの研究開発 東京都 島影 圭佑 Fall In Friends 東京都 霜田 哲之介 Acoustic...

異能vation、の選考発表がさらに遅れる?

  変な人を日本政府がサポートするプロジェクト「異能vation」の1次選考の期限は、8月中旬の予定だった。しかし、8月が終わり、9月にずれ込んでも、1次選考通過者の発表はない。この背景には、応募者の数が予想をはるかに上回り、選考に遅れが出ていることがある(と思う)。   ぼく自身、異能vationの破壊的挑戦部門とジェネレーションアワード部門に応募しているため、周りから「発表いつ?」「結果来た?」「政府公認の変な人になれた?」と聞かれるようになっている。自分でもいつごろになるんだろうと思っていたので、自分の記事「異能vation、の選考発表はいつ頃か?」で、1次選考の結果発表はおそらく9月8日(金曜日)だろうと予想を書いた。   しかし、異能vationのページを見てみると、技術開発期間のところに 一次選考終了後(平成29年9月末頃を予定)から最長で1年間(平成30年9月末頃まで)。 と変更されているのに最近気が付いた。   というわけで、1次選考の発表はおそらく、9月29日(金曜日)になると思われる。当初予定されていた8月中旬から約1.5か月遅れての発表となる。応募の締め切りから数えると、丸々3か月かかる計算になる。異能vationへの注目度がますます高まり、応募者数が増える中、こうした流れは致し方ないのかもしれない。審査員であるスーパーバイザーの皆様、ご苦労様です!   最後に気になったこと。異能vationの技術開発期間は1次選考終了後から、なんですね。最終選考を勝ち抜いた人のみが技術開発支援の対象者になると思っていたのですが、1次選考を通過しただけで何かの恩恵に与かれるのでしょうか?それとも、何か政治的・法律的な理由なのでしょうか?不思議です。   ということで、9月8日に近所の居酒屋で祝勝会を挙げようと思っていましたが(選考に通過しても落選しても)、すこし延期となりそうです。食べられる魚が少し変わるからいいかもしれませんね。   ↓↓最近はまっている「釣りよか」 https://www.youtube.com/watch?v=R-IlyGeHjIk&t=465s   後記:一次選考の実際の日付は、こうなりました。⇒⇒「【結果発表】異能vation、破壊的な挑戦部門の一次選考」  

異能vation、チャンネル

  「変な人」を日本政府がサポートするプログラム『異能vation』の注目度がますます上がっている。   2017年度には、これまでの「破壊的な挑戦部門」だけでなく、「ジェネレーションアワード部門」が設けられた。   ジェネレーションアワード部門は、①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア、②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術、③自らが発見した実現したい課題などを募集し、革新的なアイデアを表彰する部門である。   具体的なプランを募集している破壊的な挑戦部門とは違い、ジェネレーションアワード部門はアイデアのみで応募できるため、老若男女すべての方がたくさん応募している。   進化を続ける異能vation   異能vationの応募者が増え、プログラムに対する日本社会の注目度が高まる中、ジェネレーションアワード部門に他薦応募されたアイデアがウェブサイト「異能(Inno)vation Channel」で公開されている。   このウェブサイトによれば、 「異能(Inno)vation Channel」は、総務省の異能vationプログラムの広報活動の一環として、イノベーションへの取り組みを動画で紹介していくサイトです。 現在、9月末の本公開に向け準備を進めています。現在掲載させていただいている動画はジェネレーションアワード部門に他薦応募頂いた提案に関する動画ですが、今後は応募の有無に関わらず様々なイノベーティブな取り組みを紹介させて頂く予定です。 という。   説明にもあるように、異能vationに応募していなくても、異能(Inno)vation Channelに自分のアイデアが載れば、あなたのアイデアを日本政府を通じて世界に発信できる機会が与えられるわけだ。これは、とても魅力的な取り組みである。   異能vationに応募しようかどうか迷っている人、異能vationではどんなアイデアが面白いと思われているか、を知りたい人は、異能(Inno)vation Channelをチェックすることをお勧めしたい。   ↓↓次ページで異能(Inno)vation Channelで紹介されているアイデアをチェックしてみましょう。     異能vation Channelのアイデア(数例)   人数同時参加型オンラインアンケートアプリ・respon(レスポン)   respon(レスポン)は人数同時参加型オンライン(MMO)アンケートアプリ。数百人が一斉にアンケートに回答し、その集計結果をライブで共有できます。クラス全員の意見や考えを確認・共有できるため「アクティブラーニング」を実現するツールとして、授業の活性化に役立ちそうです。また授業だけでなくイベントやセミナーなどの会場で、手軽にペーパーレスで意見収集できるツールとしても活用できそうですね。 【イノベーションポイント】 特別なハードウェアを導入する必要が無い点、SNSに投稿したりいいね!する感覚で授業に参加できるという部分で、これまでの授業スタイルにイノベーションが起こりそうです。   https://www.youtube.com/watch?v=PZHyguOsc-I   ITクラウドサービス・リストファインダー   法人営業に特化したITクラウドサービス「リストファインダー」は、メール配信、情報管理、web解析などを一元的に管理。営業担当の感覚といった属人的な理由ではなく購入意思のある顧客を行動データをもとにシステムで自動的に発見してくれるため、効率的な商談や思いもよらないビジネス展開につながるヒントを得られるかもしれません。 【イノベーションポイント】 最初にコンタクトする際にコンタクトする側とされる側、双方が感じるミスマッチのストレスを減らすことにつながり、円滑なコミュニケーションが始められそうな点にイノベーションを感じます。   https://www.youtube.com/watch?v=KCQ0KcoSy30   PC、タブレットでの学習支援ツール「Class Writer」   Class Writerは英語のライティング、リーディング、リスニング力向上させることに特化した学習支援ツールで、ゲーム感覚で子ども達が自ら学習したくなる工夫がされている英語教育支援ツール。ソフトウェアをパソコンにインストールすることなく、インターネットとWEBブラウザがあれば、パソコンでもiPadでも、学校でも家でも利用可能。 【イノベーションポイント】 一人で黙々と英語学習をするのではなく、子ども達で連携しながら学習することができたり、ゲームのようにクエストをクリアすることでレベルアップするなどゲームにおけるプレイスタイルを学習に応用されており、学習に対するモチベーション設計が秀逸だと感じます。   https://www.youtube.com/watch?v=6K6zKjySdbc   太陽光で作動!ゼスチャーやモーション(動き)により人の意思を伝えるデバイス   『FlipCast』は、直接スマホやPCに触れること無く、BLE(=Bluetooth Low Energy)を使った通信によりゼスチャーやモーション(動き)によりコマンド(動作指示)を伝えることができる、シンプルで汎用性の高いIoT。サイコロのような形状のため「ひっくり返す」だけで、機器のオン/オフ、在席/不在などの情報を、ほぼリアルタイムにスマホ、PCに伝達することができます。 【イノベーションポイント】 在席、離席情報の更新などの簡単で必要な操作を、いちいちアプリを起動して操作すること無く、このデバイスをひっくり返しておくだけで操作できるため、操作ストレスを減らせそうです。またスマホやPCの操作に慣れていない方でも使えるデバイスとして大きな可能性を秘めていると感じます。   https://www.youtube.com/watch?v=M97b_NuX7I0   画面をタッチするだけで3D空間を自由自在に見られるビューア   画面をタッチする直感的な操作で、3D空間を自由自在に見られるアプリ「3Dプレイスビューア」。別ソフトで作られた3Dモデルデータを取り込むことでiPhoneやiPad、Androidといったスマホ/タブレットデバイスで3Dモデルを外部、内部から表示可能。 【イノベーションポイント】 設計途中の建築物の確認やプレゼンといった用途だけでなく、訪日外国人への施設案内など、言葉だけでは説明しにくいシチュエーションに応用できればおもてなしにもつながりそうなアプリケーションです。   https://www.youtube.com/watch?v=Q557ZQYGkCk    

日本人が海外医学部で一番苦労する(だろう)こと

  最近、ぼくはブログの中で、異能vationに応募したことや、英語コンサルを行っていること、ビジネスを学んでいることを、心赴くままに綴ってきた。この3つのことはすべて、ぼくが持っている「日本人の英語を変える、ノンネイティブの英語を変える」という英語ドリームを叶えるためである。この夢を叶えるには時間と労力がかかることは理解しているし、一朝一夕に実現できることではない。だからこそ、ぼくは医学部を1年間休学することを選択したのだ。   それでも、時間は、ぼくの人生から無表情に削り取られてゆく。   これまでのように、英語ドリームに時間と労力をかけることはできなくなっている。というのも、ぼくにはもうひとつの夢があるからだ。それはオーストラリアで温かい医者になるという夢だ。2018年には、西オーストラリア大学の医学部に戻り、医学の勉強を再開しなければならない。それも、医学部の最終学年であり、これまでの知識とスキルをしっかりと身に付けて、最終試験をパスしなければならない。   医学の知識とスキルは、使い続けていなければ、一気に頭の中から消えていってしまう。そのスピードたるや、頭の中の消しゴムどころの話ではない。誰かが巨大な業務用掃除機で、ぼくの頭の中にある知識とスキルを、けたたましい轟音とともに吸い取っていくレベルである。   https://www.youtube.com/watch?v=HOhgP4fEx6s   ↓次のページに続く     あなたも学校でこんな経験をしたことが無いだろうか?あなたは学校の試験のためにたくさん勉強する。それでも、試験が終わり会場を後にした瞬間、詰め込んだ知識がふわぁ~と頭から抜けて、もう一回試験を受けたとしてもパスする自信がない、みたいな経験が。ぼくは毎回の試験で経験します。   試験が終わってから数分~数時間しか経っていないのに、詰め込んだ知識が指先からこぼれていく感じがするのに、これが1年間だとどうなるのか?   はい、正直に言います。ヤバいです。留年確実です。何もしなければ。   https://www.youtube.com/watch?v=ZrSH_TsRsec   ということで、ぼくは日本での残された時間を少しずつ、医学の勉強に使い始めようと思っています。それもかなり効果的な戦略を練らないと、1年休学した後遺症のせいで留年が決定してしまうので、日本でできることから始めようと思います。しかも、自分の苦手分野と対峙することにします。   ぼくは医学部で筆記試験を落としたことはない。もちろん、たくさん勉強して四苦八苦するのは事実だが、筆記試験が苦手だと思ったことはない。筆記試験は、医学部が用意しているガイドラインの意図を読み取ることができれば、落とすことはない。高得点は取れないかもしれないが、落とすことはない。と思う。多分。恐らく。     しかし、ぼくには、逃げ出したくなるほど苦手なものがある。それは、医療現場におけるコミュニケーション技能である。コミュニケーション能力は、問診(History-taking)、身体検査(Physical examination)、医療検査(Investigation)、医学的管理(Management)、医療チームへの報告(Presentation)、などにおいて文字通り患者の生死にかかわる重要なスキルである。コミュニケーション能力が低いせいで医療ミスが起こることを、医学生は頭に叩き込まれる(参考文献)。   特に患者さんとのコミュニケーションが大事なことは、尊敬するオリバー・サックス氏だけでなく、医療器具に頼りすぎる若い医師たちを危惧する先輩方の医師が口をそろえて言うことである。   https://www.youtube.com/watch?v=8LZJz7GtJA0 動画でよく出てくるLVADは、Left Ventricular Assist Deviceの略(参照資料)   実は、このコミュニケーション能力が、ぼくが最も苦手とするものである。内向的な性格もひとつの要因ではあるが、苦手意識を作り出している一番の要因が「英語の壁」だと思う。英語ネイティブではない事に対する負い目みたいなものである。しかし、この負い目は、ぼくが頭の中で作り上げている「心理的虚構」にすぎないことにぼくはうすうす気づいている。できなくてもしょうがないという言い訳を作っているようなものではないかと。   もちろん、ネイティブの同級生に比べれば、ぼくは彼らの英語の表現の幅や奥ゆかしさには到底敵わない。しかし、医学において大事なのは、患者さんとコミュニケーションを取ることであって、英語の表現の幅や奥ゆかしさを競い合うものではない。とぼくは自分に言い聞かせることにした。←これが日本でできる一番目のこと。     次に、ぼくは医療現場における英語表現に慣れていないという事実。同じ英語であっても、働く現場によって使われる表現が微妙に変わることは当たり前で、とくにプライバシーや尊厳が重要視される医療現場の英語は、パブや家で話されているものとは違うものだ。この微妙に違う言葉遣いにぼくが慣れていないのだ。だから、医療現場に立つと医者や医療スタッフが何を言っているのか分からないし、何を言えばいいのか分からないのだ。   医療現場の英語表現に慣れるために、日本にいるぼくができることは何か?   いきなり近所の大学病院に押しかけて外国の患者さんに対して英語でコミュニケーションをしてみるというのはどうだろうか?否。ぼくはオーストラリアの医学生であって、日本の医学生ではない。そんなことをしていたら、書類送検でとっ捕まってしまう。   https://www.youtube.com/watch?v=2ue_wRn-Ke8   現場で学ぶことが一番だが、それが無理なら書籍から学ぶしかない。と考えたぼくは、近所のジュンク堂や丸善、紀伊国屋を周り、自分のためになりそうな本を探し回った。     そのなかでも、置かれていた医療英語の書籍をすべて立読みし、そのなかでも自分の学習のためになりそうな9つの書籍を購入した。まだ書籍を読み終わったわけではないので内容には触れないが、それぞれ違った角度から「医療現場で使われる英語」を紹介している。   やさしい英語で外来診療〜聞きもらしのない問診のコツ   CDで学ぶ 外国人患者が来ても困らない 外来診療のための英会話   医師のための診療英会話   医師のための身体診察と検査の英語   医師のための医療面接の英語   CDで学ぶ医師のためのオールラウンド英会話   CD付き 正しく診断するための 医師の診療英会話   Oxford English for Careers Medicine 1(Student bookは問題集、Teacher's resourceは解答、そしてAudio CD)   Oxford English for Careers Medicine 2(Student bookは問題集、Teacher's...

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