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【悲劇】オーストラリア医学部の卒業式に出席できない!!

  西オーストラリア大学の医学部に入学し、3年時には奨学金をもらいブルームで過ごしたのち、1年間の休学を経験。最終学年で人生初の追試を経験し、ぎりぎりまで追い込まれるも、医学部を卒業できるところまで息切れぎれにたどり着くことが出来た。   しか~し!!   卒業式に出席するための登録をし忘れていたため、医学部に出席できないという悲劇が起こってしまいました。   https://www.youtube.com/watch?v=HdQmbXJfcX4   卒業式に出席することは、「オーストラリアで温かい医者になるという夢」には直接関係が無いので、問題がないと言えばそうなります。でも・・・自分の友人の卒業式には出席して、自分の卒業式に出れないというのは少々残念ではあります。   https://www.youtube.com/watch?v=-rI0wfmmw5k   まぁ、卒業式と同じ日に東京で行なわれる総務省の異能vationのイベント「inno meets business ピッチ&ミートアップイベント」に参加するので、もう一つの夢「日本人の英語をネイティブにする」運動に取り込めるということで良しとしましょう。   あっ、ちなみに、医学部を卒業したのは本当ですよ。卒業生が作った動画に一瞬映っているでしょ? https://www.youtube.com/watch?v=Q1IwwROdF1A ↑↑↑【海外医学部あるある】その年を締めくくるムービーを作りたがる説↑↑↑  

オーストラリア医師免許登録に立ちはだかる英語試験

  ぼくは、オーストラリアで大学受験をし 神経科学と遺伝学を専攻し、 ネイティブと同じ医学部受験を勝ち抜いて オーストラリアの医学部を卒業した。   それだけでなく、オーストラリアの永住権も持っている。 それなのに!   オーストラリアの医師免許登録のために、英語試験を受けなければならない。悲劇。   オーストラリアの医師に必要な英語能力を証明する方法は複数あるため、最新情報を知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。   2018年時点の条件は以下のようになっている。   REGISTRATION STANDARD: ENGLISH LANGUAGE SKILLS The Medical Board of Australia (the Board) requires all applicants for initial registration to demonstrate English language skills to be suitable for registration. This registration...

オーストラリア医学部、友だちが撮影してくれた卒業式の風景

  ぼくは、「オーストラリアで温かい医者になる」という英語ドリームを持っている。   この英語ドリームは、実現するまでに長い時間と膨大な努力がかかると予想される。長期的な戦いは苦手なぼくだが、入学した西オーストラリア大学の医学部(大学院コース)を修了させることができ、やっとこさのことで英語ドリームのスタートラインに立つことが出来た。   よかった、よかった、と喜ぶのもつかの間、医学部卒業式への出席表を出し忘れていたことが判明し、自分の卒業式に出席できないという悲劇に見舞われた。⇒過去記事「【悲劇】オーストラリア医学部の卒業式に出席できない!!」   卒業式に出席できないのなら、何かプラスになることに時間を使おうと、ぼくは日本に緊急帰国し、 総務省が「変な人をサポートする」異能vationのイベントに出席(⇒記事) ボーダーレス医療アプリUrDocの代表取締役社長さんと対談(⇒記事) 大学病院で医療英語セミナーの開催(⇒記事) Atsueigoのトークライブへの出席(⇒記事) などを行った。(あと、日本の友人に再会したり、数日間かけて東京の町を練り歩いたもした)   ぼくが日本からオーストラリアに帰国すると、医学部の友だちが「ひろ、医学部の卒業式に出れなかっただろ?だから、卒業式の動画をひろのために撮っておいたぜ」とカメラを渡してくれた。   医学部の苦楽を共にした友だちの心遣いに、思わず涙が出そうだった。   普通であれば、視聴者を楽しませるために、動画に字幕を付けたり、バックグラウンドミュージックを付ける。しかし、ぼくらが過ごしている普段の生活には、字幕もないし、バックグラウンドミュージックもない。そんな素っ気ない世界のほうが、ぼくらが長い時間居座っている「リアル」なのだ。   とういうことで、字幕もバックグラウンドミュージックも無い「オーストラリア医学部の卒業式のリアル」を皆様と共有しようと思う。   最後に、この記事を読んでいる「あなた」にも、英語で叶えたいドリームがあるはずだ。一回ぽっきりの人生をささげるなら、夢はデカければデカいほどいい。夢は小さくても大きくても、時間と努力が絶対に必要になるし、不安と苦労の質は違えど量はあまり変わらない。どうせ悩むならデカい夢に向かおうぜ。   https://youtu.be/3WCgFhShqOc    

オーストラリア医学部、卒業戦線異常なし

  これまで、オーストリアの医学部を卒業するために必要な5つのことを書いてきました。 1.医療行為の習得 2.課外活動 3.客観的臨床能力試験 4.筆記試験 5.インターン準備コース   これらの記事を淡々と書いてきたので、読者のあなたには、ぼくが何の問題もなく医学部卒業の道を歩いているという印象を与えたかもしれません。   とんでもありません!!   客観的臨床能力試験はボーダーラインでした。ボーダーラインとはつまり、追試を受けなければならないということです!筆記試験はどうだったかと言えば、ぼくが受けたすべての筆記試験の中で一番難しい試験でした。幸い、ボーダーラインぎりぎりの点数で、追試は免れました。   変な話ですが、追試を受けたことがないぼくは心が躍りました。頭の中にはスラムダンクのこのシーンが思い浮かんでいました。   出典:Naverまとめ   客観的臨床能力試験の対策に大事な3つのこと   1.パラダイムシフト ほとんどの同級生は試験をパスし、勉強をしていません。そんな状況に置かれると、「なんで俺だけが。なんで私だけが追試を受けなくちゃいけないのか」というネガティブな感情を持ってしまいます。この感情に襲われると、追試対策に集中することができなくなります。これを防ぐために、パラダイムシフトが必要になります。 色々なやり方があるかもしれませんが、まずぼくは追試そのものを楽しみました。自分自身をスラムダンクの登場人物のように扱い、自分自身を客観的に見るようにしました。追試はただの漫画の一コマにすぎないのだ、と。 もうひとつ役に立ったパラダイムシフトは、最初の試験は模試試験で、追試として受ける試験が本試験なのだと思い込むこと。模試試験でボーダーラインだったのだから、もう少し頑張れば本試験をクリアできるのだ。だから頑張ろう、と思うことでした。   2.練習、練習、練習 客観的臨床能力試験は、教科書とにらめっこしていれば点数が上がる試験ではありません。教科書の知識があることを前提に、目の前の患者さんやお医者さんとコミュニケーションが取れるかどうかを判定する試験です。知識の習得に役立ったサイトはこちら。 客観的臨床能力試験の点数を上げる方法を教えます。まず、同級生と客観的臨床能力試験のグループを作ります。そして、時には受験生、時には患者さん、時には採点者という役割をこなしまくります。この時、過去問があればそれを使うことが一番ですが、無ければ、市販のものを使いましょう。この書籍は、、試験によく出るシナリオを知るうえで役に立ちました(うちの医学部の試験はより実践的なので、この本をマスターしても受からない可能性がありますが)。     大事なことは、1つのケースが終わったら、役割(受験生、患者、採点者)を変えるのではなく、追試で実際に行われる数のケースをやり遂げることです。ぼくたちの場合、16のケースがあることが分かっていました。そのため、16のケースが終わるまで、受験生は受験生、患者は患者、採点者は採点者の役割を果たしました。16のケースだと160分かかります。 常に受験生として能力を磨くことが良いように感じるかもしれませんが、人の振り見て我が振り直せ、という言葉があります。つまり、患者さんとしての観点、採点者としての観点を知って初めて、自分がどのような受験生であれば好印象を与えられるのか(つまり、高得点を稼げるのか)ということを学ぶことが出来ます。 16のケースをぶっ続けで行うと、受験生が一番疲れるように思えますが、実は一番大変なのは採点者です。受験生が何を言っているのか、それが試験の採点表に当てはまっているかどうかを集中しながら確認しなければいけないからです。もし受験生があっちに行ってはこっちに行くような場合、採点者はクタクタになり、採点も悪くなります。それに対して、論理的な構造を持っている受験生の場合、採点者は採点が容易になり、印象も良くなります。何の試験でもそうですが、採点者が何を欲しがっているのかを理解できる人は高い点数を取ることが出来るというわけです。⇐追試受けるぼくが言うのはおこがましいですが。   3.仲間を大事にする 追試対策のために一緒に切磋琢磨した友人は、医学部卒業後もとても大事な存在になります。医者になると、さらに大変な時間が待っています。そんな時、苦しい時間をシェアできる友人がいるのといないのでは、医者としてのキャリアに大きな影響を与えます。大切にしましょう。   ぼくが実際に受けた客観的臨床能力試験の追試    

オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(インターン準備コース)

  これまで、オーストラリア医学部の最終学年の研修である、麻酔科、緩和ケア、腫瘍科、脳外科、へき地医療、外科、内科、救急医療の話をしてきた。   そして、次のテーマである「オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと」について話を進めている。   記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(医療行為)』では、オーストラリアの医学部を卒業するには医療行為の基本を習得しなければいけない、ということを書いた。   記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(課外活動)』では、医療行為の習得だけでなく課外活動も必須、ということを書いた。   記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(客観的臨床能力試験)』では、3時間にも及ぶ臨床能力試験をパスしなければいけない、ということを書いた。   前回の記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(筆記試験)』では、4時間にも及ぶ筆記試験があることを説明した。   そして、最後の5つ目のハードルとなるのが、インターン準備コースである。   医学部の最終試験をパスすれば、医学部を卒業できるわけではない。知識とスキルが身についていたとしても、医学生は病院での仕事を理解しているわけではない。そこで、インターン準備コースでは、病院のインターン医師に付きっ切りで、医師が病院で実際に行っている業務を業務を教えてもらうのだ。   その他にも、オンラインコースで処方箋の書き方や放射線業務の注意を学ばなければいけない。   もちろん、インターン準備コースも評価対象であるため、不真面目な医学生や危険な医療行為を犯す医学生は、落第となり卒業ができない。卒業試験が終わっても、最後まで気が抜けないのだ。   以下、コースの評価基準。       オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと 1.医療行為 2.課外活動 3.客観的臨床能力試験 4.筆記試験 5.インターン準備コース    

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オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート5:リハビリ科)

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オーストラリアで総合医になる必勝方法

  ぼくには、「オーストラリアで温かい医者になる」という夢がある。この夢の旅路に就くまでのその道は、控えめに言っても、紆余曲折で満ち溢れていた。   ごとうひろみちの紆余曲折の人生に興味のある方はこちらをどうぞ。 ↓↓↓↓↓↓   オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。   インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。 ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。     オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。   ぼくは医師として以下のローテーションを回ってきた。 1年目 内科(記事) 移植外科(記事) 救急(記事) ...