日本でクリスマスと言えば、恋人たちが寒空の下を肌寄せ合いながら早足で歩いている情景が頭に浮かぶ。
南半球にあるオーストラリアのクリスマスは、一味違う。暑い!それもそのはず、北半球の季節とは真逆の季節、夏だからだ。
多くの人がビーチに行き、冷たいビールやワイン(子供はジュース)を飲みながら、リラックスをする。そして、ランチやディナーでお馴染みのBBQを食べる。ビーチとBBQ、これがオーストラリアの典型的なクリスマスなのかもしれない。
ぼくは、シェアメイトのシュン(日本人)、ヒューゴ(フランス人)と彼の友達のケビン(フランス人)と一緒に、タッチラグビーをしてクリスマスの時間を過ごした。
ぼく以外、みんな20代前半だ。
ヒューゴとケビンは、4歳ぐらいからフランスでラグビーを始め、オーストラリアへワーキングホリデーに来るまで同じチームでプレイをしていた友達である。二人とも体を動かすことが大好きで、仕事後に同じジムに行って体を鍛えているようだ。
彼らに比べると体が一回り小さい日本人のぼくらだが、シュンはバスケットボール、野球、そしてトライアスロンをやっているほどアクティブな青年だ。タッチラグビーをしたのは初めてだったそうだが、ルールと戦略を覚えたら、すぐにうまくなると思う。
40歳間近(まじか!)のぼくは、できるだけ体を動かそうと心がけているが、関節の可動域が狭くなってきていることは認めざるを得ない。もしかしたら、筋トレよりも、関節を伸ばす運動をもっと大事にしなければいけないのかもしれない。
タッチラグビーは、体格差や年齢差がラグビーほど影響を与えない。そんなスポーツだからこそ、ぼくら4人は楽しく汗を流すことができたのだ。夢中でボールを追いかけていたのだが、気が付けば、周りが真っ暗闇になっていた。
その間ぼくの目に映っていたのは、笑顔でボールを追いかけている4人の少年だった。
男の子は単純なのだ。