これまで、オーストラリア医学部の最終学年の研修である、麻酔科、緩和ケア、腫瘍科、脳外科、へき地医療、外科、内科、救急医療の話をしてきた。
そして、次のテーマである「オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと」について話を進めている。
記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(医療行為)』では、オーストラリアの医学部を卒業するには医療行為の基本を習得しなければいけない、ということを書いた。
記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(課外活動)』では、医療行為の習得だけでなく課外活動も必須、ということを書いた。
記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(客観的臨床能力試験)』では、3時間にも及ぶ臨床能力試験をパスしなければいけない、ということを書いた。
前回の記事『オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと(筆記試験)』では、4時間にも及ぶ筆記試験があることを説明した。
そして、最後の5つ目のハードルとなるのが、インターン準備コースである。
医学部の最終試験をパスすれば、医学部を卒業できるわけではない。知識とスキルが身についていたとしても、医学生は病院での仕事を理解しているわけではない。そこで、インターン準備コースでは、病院のインターン医師に付きっ切りで、医師が病院で実際に行っている業務を業務を教えてもらうのだ。
その他にも、オンラインコースで処方箋の書き方や放射線業務の注意を学ばなければいけない。
もちろん、インターン準備コースも評価対象であるため、不真面目な医学生や危険な医療行為を犯す医学生は、落第となり卒業ができない。卒業試験が終わっても、最後まで気が抜けないのだ。
以下、コースの評価基準。
オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと
1.医療行為
2.課外活動
4.筆記試験