驚きのニュースが舞い込んできた。
人間由来の受精卵のゲノムを操作したという論文が、
科学雑誌Protein & Cellに発表された(原文はこちら)。
科学者たちは、
受精卵のゲノムを遺伝子操作し、
β-thalassaemia(ヘモグロビンβ鎖グロビンの
合成障害による先天性貧血)の
治療を試みたのである。
この論文の
大事な科学的メッセージはふたつ
(個人的な意見)。
確率は低いものの、原因遺伝子が目的どおり操作された受精卵があった。(つまり、β-thalassaemiaが治療された)
遺伝子操作によって、ターゲットの遺伝子以外のDNAに変異が起きた。(つまり、想定外の遺伝病が引き起こされた可能性が多いにある)
どちらも、
改良を加えればある程度まで
克服できる問題だと予測される。
今回の研究は、
ヒトへとは分化しない
受精卵を使ったとしている。
しかし、将来的に問題点が克服された場合、
ヒトの遺伝病を実際に治療してみようと試みることは、
ロジカルかつ自然な感情のように思える。
このことを踏まえると、
今回の研究が社会に与えるインパクトは
非常に大きなものではないだろうか。
このニュースを読んだとき、
Stephen Hawking氏のあの言葉が頭をよぎった。
Laws will be passed against genetic engineering with humans. But some people won’t be able to resist the temptation,...
順位
タイトル(英語)
発見と偉業、ざっくりと
なにがすごいの?どんな可能性があるの?
1位
Landing on a comet
隕石に着地
宇宙、地球、生命の起源の解明
2位
Giving life a bigger genetic alphabet
バクテリアのDNAの暗号を人工的に複雑化
生き物が作れないタンパク質の創造
3位
Rise of the CubeSat
極小の宇宙衛星
より手軽に宇宙研究
4位
Manipulating memories
マウスの記憶の操作(良い記憶と悪い記憶を交換)
人間の記憶の操作
5位
Europe's cave art has a rival
インドネシアでも最古の絵画が見つかる
芸術の起源の解明
6位
Cells that might cure diabetes
幹細胞からインシュリンを出す細胞を作成
糖尿病(1型)の完治
7位
Chips that mimic...