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英語で成功する人・失敗する人を分ける、たったふたつのこと
ぼくはこれまで、「英語ができると見えてくる景色」、「英語ができるようになりたいと思ったら」、「英語でできる人の10のスキル」について書いてきました。巷でよく見る、「1日30分で英語ペラペラ」「英語は簡単」などの洗脳広告を批判的に見ている記事だったと思います。
この記事では、もっと単純なことをお話しようと思います。それは、 英語で成功する人・失敗する人を分けるものが何なのかということです。
個人的には、ぼくが暴露した「英語でできる10のスキル」と同じもしくはそれ以上に大切なことだと思います。とても重要なことなので、丁寧に説明してきます。
英語で成功する人・失敗する人を分けるものは、たったふたつしかありません。
(1)失われている時間に敏感になること
ぼくの知り合いに、お金を使わずに英語を勉強することに無類の喜びを感じる人がいます。その知り合い曰く、東京の山手線の駅の周りには無料体験ができる英会話教室が必ずあるそうです。
この知り合いは、1週間に一回、山手線の駅を降りて、英会話学校で無料体験を受けました。また、次の週になると、前回降りた駅の次の駅で降りて、そこにある英会話学校で無料体験を受けたそうです。
それを繰り返し、山手線を一周して初めの駅に戻ってきたころには、また新しい英会話学校ができているので、そこでまた無料体験を受けるといったことを繰り返したそうです。確かに、1週間に一回無料で英会話学校に通っているのと変わりがないですよね。
そんな地道な努力を続けているその知り合いは、最近英検1級に合格したそうです。
英検1級の合格率は約10%なので、難易度はとても高い試験です。
その知り合いは、「わたしは英会話学校の無料体験だけで英検1級に合格した」と自慢げに話をしていました。
一見、お金をかけずに英検1級に合格したサクセス・ストーリーに聞こえるかもしれません。でも・・・この知り合いは英検1級合格までに5年という時間をかけています。
それだけでなく、英会話学校に通うために使った、山手線で使った電車代や、移動にかかった時間などを考えると、この勉強法は本当はハイ・コスト、ロー・リターンだったのではないかと考えてしまいます。(本人には言えませんが)
さらに、英会話学校に通ったことが英検1級合格に貢献してくれたかどうかも疑わしいです。というのも、英会話学校で会話できることは内容的にも人畜無害なものが多く、その人の知的成長に大きく貢献してくれることはほとんどありません。
「この英会話学校に通っていたから、わたしは英語で成功しました」というサクセス・ストーリーを聞いたことがありません。あなたは英会話スクールを成功の要因に挙げている人を知っていますか?
英会話学校は、「英語で会話する機会・場所」を与えて、その見返りとして生徒さんからお金を回収するビジネスだから、生徒さんが英語で成功するかどうかは問題ではないのです。
英会話学校のデメリットはまだあります。英会話学校は、クラスの時間が決められているので自分の好きな時に勉強するという自由度が学習者にはありません。英語を勉強している人のほとんどが、学校や仕事などの忙しい時間の合間を縫って英語学校に通っています。学校や仕事が忙しい人は、時間割がバッティングしてしまい、英語の勉強がしたくても英会話学校に通うことができません。
そんな忙しい現代社会で英語力をアップさせるには、学校や仕事が忙しくない合間の時間に英語の勉強を積み上げていくことしかないのかもしれません。
話が英会話学校の弱点になってしまったので、テーマを「失われる時間」に戻しましょう。
山手線の周りをグルグルしながら英検1級に合格した知り合いの話をしたので、ここで機会費用のこともお話ししようと思います。
「機会費用」という言葉を知っていますか?機会費用とは、「何かをしないことで失われてしまうもの」を意味する用語だそうです(狭義)。
上の知り合いは、山手線の周りの無料英会話体験を繰り返すことで、英会話教室に通うお金をセーブするという節約術を使っていました。英会話学校が生まれては消えていく、今の日本の英語ビジネスを逆手に取ったやり方で奇抜で面白い勉強法だとは思います。
ただ、説明したように、この知り合いは、英検1級に合格するまでに5年をかけています。英検1級に合格するためにどれぐらいの期間が必要なのかぼくにはわかりませんが、5年という期間はとても長いような気がします。
5年と言うと、大学卒業+1年の時間です。サイエンスの分野で言えば、PhD(博士号)取得にかかる平均的な時間です。司法試験合格も大体5年ぐらいかかると聞いたことがあります。
しかも、英検1級は、大卒、博士号、司法試験などとは決定的に違う部分があります。それは、英検1級を持っていても収入に直結しないということです。
大卒と博士号は就職に有利です。司法試験は弁護士・裁判官・検察官などの職に就くことができます。英検1級は・・・通訳ガイド試験の一次試験が免除される以外大きなメリットはありません。就職に大きなメリットがあると聞いたことはありません。(幸いぼくの知り合いは、通訳ガイドになりたいそうなのでここのメリットはあったようです。)
英検1級に合格するためにどんなことにお金をかけるべきかぼくは知りませんが(ぼくは3級しか持っていません)、秀逸な教材に投資して効率的な勉強をすれば、おそらく長くても1年ぐらいで合格できるのではないかと想像します。
ぼくは「お金をかけろ!」という考えは持っていませんが「お金をかけないことで失われる時間」にとても敏感です。時間の無駄にしかならないようなものにお金をかける必要はどこにもありませんが、「あなたの時間を買ってくれる」ものには勇気を出して投資をすべきだとぼくは考えていますし、そのことを実践してきました。
ぼくの知り合いが、この考え方を持っていれば、1年で英検1級に合格しさらに通訳ガイドとして
バリバリ働けていたのではないかと思ってしまいます。つまり、英検と通訳に合格し、仕事を通じて生きがいとお金を稼げていた可能性があるということです。
ぼくらには、1日24時間しかありません。これは天才、凡才にかかわらず同じです。時間は万人に同じように失われていきます。しかも、ぼくらは生き物でいずれ死が訪れます。これもまた、天才、凡才にかかわらず同じです。
死を迎えるまでに「英語ドリーム」を実現するために「お金をかけないことで失われる時間」に敏感になることが、英語で成功する人・失敗する人を分けるひとつ目の要因だと思います。
それでは、英語で成功する人・失敗する人を分けるふたつ目の要因についてお話ししようと思います。それは・・・
(2)行動すること
個人的には、 英語で成功するかどうか以前に、英語で成功するかどうか以前に、行動するか・しないかが楽しい人生かそうでないかを決めるのではないかと思っています。
極端な話をすれば、高校中退者のぼくが、
英語が通じる国ならふらり一人旅して心行くまで現地の人と交流し、現地のリアル(旅行ガイドブックには載っていない現地の人しか知らない情報)を知り、異国の文化を満喫できる
TOEFL279点、IELTS8.5点(⇒ともにTOEIC990点相当)
世界大学ランキング上位の大学を卒業
世界トップクラスの研究所で英語論文執筆
オーストラリアの永住権取得(高い英語力が求められます)
世界医学部ランキング100番以内の医学部にトップ5%成績の成績で合格
オーストラリアで医者になる(もうすぐ)
を実現できたのも、行動したからに尽きます。
「行動する」ことの大切さを考えると金髪の革命児ジョーの生き方がぼくの頭に浮かびます。
ジョーを知らない人もいると思うので、ここで彼が実現してきたことを簡単に紹介します。
(1)お金が無い状態でアメリカへ渡り、素人レベルの大道芸をしながらお金を稼ぎ、ヒッチハイクをしながらアメリカ横断
https://www.youtube.com/watch?v=10x9L690Bmg
(2)南米を縦断中に、アマゾン川をイカダを下りながらタンカー船に巻き込まれて死にかけた
https://www.youtube.com/watch?v=NRoNe9ZFSaU
(3)大阪の浮浪者の方を支援し、動画を通じて就職を助けた
https://www.youtube.com/watch?v=SIFn-0BaZ0U
(4)社会が忌み嫌うホームレス街を訪ね、自分もホームレス生活をしてみた
https://www.youtube.com/watch?v=31upL0Rm-rc&list=PLdfjtOZHSuVslB5wnEYKDkV-wUnQwfElD
(5)元世界チャンピオンの亀田興毅にボクシングで全力で挑戦した
https://www.youtube.com/watch?v=xDmlWhiDNKo
やらない理由よりも、やる理由を考えるジョーの生き方に勇気をもらう人も多いかと思います。彼の素朴で力強い生き方に魅せられるのは、ぼくだけではないはずです。彼のファンになっていない人は、ぜひ応援してあげてください。応援という行動を起こしてください。
ジョーのやってきたことはとても素晴らしいのですが、彼のコピーキャットになる必要はどこにもありません。ぼくはなにもあなたにジョーになれと言っているわけではありません。あなたにはあなただけの人生があるからです。ただジョーが伝えたいメッセージ「やらない理由を考えるのではなくやる理由を考え、行動に移す生き方」は、人生を楽しいものに変えてくれる力があるので、ぜひ取り入れていきましょう。
あなたの周りの人をぐるーと見てください。行動しているのに楽しくなさそうな人いますか?行動していないのに(から)楽しくなさそうな人は沢山いますよね。ぼくの周りにいる楽しくなさそうな人は、
行動していません。ぼくの周りにいる人生を楽しんでいる人は、必ず行動をしています。楽しくない人生を望むなら、行動をしないことです。楽しい人生を望むなら、行動をすることです。
行動することと人生における成功の関係を、ホリエモンこと堀江隆文氏はこう語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Z2PqGv4vBXY
彼の仮説は、
(1)行動するかしないかが成功と失敗を分ける
(2)成功・失敗に頭の良し悪しは関係ない
というものです。
ぼくが出会ってきた「英語で成功している人」もここに尽きます。頭が飛びぬけていい人は、ひとりもいません。(医学部にいるので飛びぬけて頭がいい人がどんな人なのかわかります)。
ぼくなんか平均以下の知能(IQ)しかないと思っています。ただ、その素質のなさを行動しない理由にしたことはありません。素質が無い人には、素質が無い人なりのやり方があるはずと思うからです。だからぼくはやる理由を考え、そして行動しました。
英語で成功している人は「英語でできるスキル」を習得するために行動を続け、時間と努力を最大限にまで投資しています。行動を起こす人が、成功のスキルを身につけると、それは成功しますよね。失敗しても試行錯誤を重ねて成功するまで行動を続けますよね。
ほとんどの人は、行動しないうえに成功のスキルの存在さえ知らないのですから、成功できないのは滝から水が落ちるように自然なことなのかもしれません。
ぼくがこれまで、あなたに英語で成功してほしい、英語で夢をつかんでほしいという願いから、「英語ができると見えてくる景色」、「英語ができるようになりたいと思ったら」、「英語でできる人の10のスキル」、そして「英語で成功する人・失敗する人を分けるたったふたつのこと(この記事)」をシェアしてきました。
後は、ぼくがどのようなことを考え、行動してきたかを、物語『高校中退から豪州医学部へ』にしました。この書籍を読んで、やらない理由ではなくやる理由を探して、行動を起こす出す勇気を見つけてください。
勇気が出る書籍
『高校中退から豪州医学部へ』の
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「英語でできる人」の10のスキル
ブログ記事「英語をいますぐ始める7つの理由」で、
英語ができると
洋画・書籍がこれまで以上に楽しくなる
海外旅行がハンパ無く楽しくなる
人生の視野が広くなる
世界中の人があなたの友だちになる
進学に大きなメリットがある
就職に超有利になる
でっかい夢が見つかる
ということが実現します!と書きました。
しかし、英語を勉強している人のほとんどが、これらのことを実現できずに悶々と英語の勉強を続けています。そこでぼくは、記事「英語ができるようになりたいと思ったら」で、「英語ができる」ではなく「英語でできる」を目指すことが大事ですよとアドバイスをしました。
今回の記事では、「英語でできる人」が必ず身につけている10のスキルを暴露してしまいます。「英語で成功している人」を辛抱強く観察し続けて、自分で取り組んでみたらこんなことが実現できたので、超パワフルかつ実践的なスキルです。
ただ、ひとつの注意点。これから紹介するスキルは、一朝一夕で身につくスキルではありません。一朝一夕で成功できるなら誰でも成功していますよね。この点だけは勘違いしないでください。「1日30分で英語ができるようになる」みたいに、成功を軽んじるような宣伝をしているわけではありませので、あしからず。
あなたは英語でどんな夢を叶えたいですか?
ほとんどの人は、「英語ができる」勉強をしているため、英語で成功することができません。「英語ができる」から「英語でできる」へ方向転換をしなければ、永遠に成功することができないかもしれません。英語で夢を叶えるという視点から考えると、「英語ができる」勉強は効果がほぼ無いと言えます。
それに対して、英語で夢を叶えている人の「英語でできるを伸ばす10のスキル」を身につければ、英語力で他を圧倒できるだけでなくあなただけのでっかい夢を英語で叶えられることが可能になります。
あなたは英語でどんな夢を叶えたいですか?
ぼくは猿マネしかしていない
ぼくは高校を中退してから、社会における自分の立場を取り戻すために、英語を死ぬ気で勉強しました。英語の勉強をしていなければ、ぼくは野垂れ死にをしている可能性がすごーく高いです。
取り柄もないし、才能もない。人づきあいが上手でもないし、ぼくを助けてくれるコネもない。ぼくにあったのは、「あぁ、このままだとぼくの人生は終わりだな」という実感だけでした。
幸い、絶望から目をそむけない勇気は持っていました。小さいころからやっていたラグビーのおかげだと思います。体が小さいなら、小さいなりにやれることがあるはずだ、ということを常に考えている少年でした。
ぼくは、英語に人生を託しました。どうせ終わった人生でした。何も失うものはありません。英語に全てを注ぎました。それも、「英語ができる」、「英語ぺらぺら」などの切迫感がないゴールではなく、「英語で絶対成功する」という目標を掲げました。
その当時は、「どんなことで成功する」という具体的なイメージはありませんでしたが、とにかく「英語で成功する」というゴールを自分の頭の中に思い浮かべました。
ゴールラインを通過し、両手を掲げて全身で喜びを表している自分の姿を想像しました。
ところで、あなたは才能が無い人間が成功できる唯一の方法を知っていますか?(コネとか抜きで)
それは、成功している人を猿マネすることです。
人間はご存じのように猿です。だれでも猿マネができます。ある程度までなら、ぼくもできますしあなたもできます。もちろん、才能がある人のやっていることを完全コピーすることはとても難しいことです。
それでも、才能がある人のやっていることを猿まねした時と、才能が無い人が自分の考えだけでやっている時では、成長するスピードが全然違います。
それこそ、スプーンで水を汲むか、消防車のホースから水を出すか、ぐらいのスピードの差が出ます。
ぼくはラグビーを通じて、人まねがもたらす効果を知っていたので、直ぐに「英語で成功している人」を観察するようになりました。
最初のうちは、どんな人が「英語で成功している人」なのか分かりませんでした。でも、「英語ができる人」ではないことは頭に分かっていました。「1日30分でペラペラ」とか「TOEIC連続満点」などの「英語ができる」を標榜しているものには目も向けませんでした。
数年の観察の末、「英語で勉強ができる人」「英語で仕事ができる人」がいることに気づくようになりました。
そして、「英語でできる人」に共通するものが無いかということをじーっと観察し、彼(女)らがやっていることを全力で猿マネしました。もちろん才能が無いぼくには、到底真似できないようなこともありました。それでもぼくは諦めませんでした。だって、英語に自分の人生をかけていましたから。
諦めずに観察と猿マネを続けていると、才能のないぼくでもできるスキルがあることに気づきました。その「英語でできる人」のスキルを身につけることだけに時間と努力を注ぐと、ぼくは自然にアマゾン書籍で紹介したような実績を残すようになりました。
この「英語でできる人のスキル」は、才能のないぼくでも成長させてくれる素晴らしいスキルなのだということを全身で感じることができました。
ぼくが「英語でできる人のスキル」を暴露する理由
ところで、ぼくがこの「英語でできる人のスキル」の全貌を公開するのには大きな理由があります。
それは、今の日本の英語教育を変えたいという強い想いです。
国際社会において、英語が大事なツールであることを否定する人はいないと思います。日本政府は、国民に英語が大事ですよ~と訴えかけてはいますが、「これを勉強すれば英語で成功できますよ~」という教育戦略を持っていません。
近年政府は、英語の4つ技能(つまり、listening, reading, speaking, writing)が大事ですと言ってみたり、英語で考える能力が大事と言ってみたり、「うんうん、そうだ」と思えるゴールを示しているのにもかかわらず、それに到達できる教育ルートを国民に示していません。
大風呂敷だけを広げている、言うだけ番長みたいなもんです。
ぼくがこれから説明する「英語でできる人のスキル」は、日本人の英語を変える教育プログラムだと思っています。そういう信念もあり、多くの方にこのスキルの存在を知って・実践していただきたいと心から願っています。
このスキルを伸ばし実践すれば、あなたも英語で夢を叶えられることができます。
それでは、お待ちかね「英語でできる人の10のスキル」を説明していきます。
「英語でできる人」の10のスキル
「英語でできる人」のスキルは、10個しかありません。それも、1から10まですべて機能的につながっています。1のスキルは2のスキルの土台となり、2のスキルは3の土台・・・というようにつながっています。
英語の勉強をしているほとんどの人は、「何から勉強すればいいのか」ということに頭を悩ませています。ぼくが暴露する「英語でできる人のスキル」はこの悩みをあっさり解消してくれます。1から勉強し、2に進み、そして3に進む・・・という道しるべがはっきりとしているからです。
それでは、10のスキルの正体を、ここで暴露します。
その正体とは・・・
ボキャブラリー
グラマー
パラグラフ
チャプター
ストーリー
分析的思考
批判的思考
概要的思考
問題解決
問題提起
です。
ひとつひとつのスキルを、ここで説明すると大変長い記事になるので、10のスキルを以下のブログ記事でまとめています。
小学生がやっておきたいたったひとつの英語の勉強
中学生がやっておきたいたったひとつの英語の勉強
高校生がやっておきたいたったみっつの英語の勉強
...
英語ができるようになりたいと思ったら
英語のお悩み相談
ぼくはアマゾン書籍を出してから、「英語の悩み相談」をお願いされるようになりました。
日本社会では「敗者」と見なされがちの高校中退者でありながら、TOEFL 279、IELTS8.5取って、海外の大学を卒業&世界有数の研究所に就職し、きわめつけに海外で医者になろうとしている、というギャップが読んだ方を突き動かすのだと思います。
応援メールもありますが、ほとんどのメールは相談です。
そのなかでも一番多い相談は
「どうしたら英語ができるようになりますか?」
というものです。
これは答えに窮する、とて~も難しい質問です。
まず、「英語ができる」という状態がどんなものなのか、ぼくには分かりません。
「英語で道を聞かれたら、英語で行き先を答えられる」ことなのか。「英語試験で高得点をとる」ことなのか。「英語で好きな人を振り向かせる」ことなのか。ぼくには、「英語ができる」という状態が、どんなものなのか全く想像がつきません。
ぼくは英語を勉強し始めたころ、この想像できない「英語ができる」を追い求めることをやめました。つまり、ぼくは「英語ができる」状態を目指したことがありません。どんなことをすればいいか考え付かないからです。
それでは、ぼくは何を目指したのか?
それは、この記事でも触れている「英語でできる」状態です。
英語ができるよりも、「英語で勉強できて、英語で仕事ができる」そんな状態を目指しました。
英語ができなければ勉強も仕事もできないじゃないか!と反論される方もいます。英語力が高くない時は確かにそうです。
しかし、ぼくに相談される人の多くは、つねに「英語ができる」ことを目指していて、いつまでたっても「英語でできる」状態を目指そうとはしません。いつまでも「英語がペラペラ」とか「TOEIC990点」を目指したりしています。
それでは、いつまでも英語で勉強したり、英語で仕事をすることはできません。つまり、英語で成功することはできないということです。
ぼくからのアドバイス
長年英語の勉強を続けてきて、分かったことがあります。それは
英語試験の点数は、「英語でできる」能力に比例しない
ということです。
このことを次の図で説明します。(横軸は、英語試験の点数。縦軸は、英語でできる(成功)能力。)
上の図をみて下さい。この図は、英語試験の点数が低ければ、英語でできる(成功)能力も低いことを示しています。これは、「英語ができなければ、勉強も仕事もできないじゃないか」という考え方を裏付けています。
しかし、次の図を見て下さい。
上の図を見ると、英語試験の点数が高くても英語でできる(成功)能力が必ずしも高くないということが分かるのではないでしょうか?
この考え方を持っているのは、ぼくだけではなく、英語で成功されている人の多くが似たような考えを持っています。
例えば、作家の村上春樹さん(村上さんは翻訳を手掛けるほど「英語で仕事ができる」人です)。村上さんは過去に、TOEICを勉強している人にこんなことを述べています。
村上さんも、実践的英語力とTOEICの点数は比例しないと言っています。
ぼくは、こういうこともあって、「どうしたら英語ができるようになりますか」という相談メールが来ると、
できるだけ早く「英語ができる」から「英語でできる」へと方向転換をしてください
とアドバイスしています。
TOEIC満点を目指すことを否定しませんが、その努力が次の図のように二度手間にならないように気を付けましょう。
上の図のように、点数を上げる努力(1)をして英語でできる努力(2)をすると、多大な時間とお金をつぎ込む必要があります。
若くてお金も潤沢にあれば、このやり方でもいいと思いますが、ほどんどの人は時間もお金も余裕がありません。ほとんどの人は、より効率的な勉強をしなければいけないということです。
これまで「英語ができる」ことを目指していた方は、実は非効率的な勉強法をしていることに気づいてください。でも、がっかりすることはありません。「英語でできる」能力を伸ばすことができれば、英語試験の点数は自然に伸びていきます。こんな感じで。
「英語でできる」ことを心がければ、1回の努力で済むので、お金も時間も大幅に節約することができます。
実は、早いうちから「英語ができる」から「英語でできる」へ方向転換したことが、ぼくが
TOEFL297、IELTS8.5
海外大学留学
英語で論文出版
海外医学部合格(3回)
海外永住
エアーズロックガイドの資格
を実現できた秘訣なのです。
「英語ができる」を目指した勉強を続けていれば、TEOFLとIELTSで高得点を取ることはできたでしょう。しかし、その勉強だけでは、他のゴールはおそらく数十年かけないと達成できていないと思います。
あなたもぜひ、「英語ができる」から「英語でできる」への方向転換を早目にしておきましょう。
英語をいますぐ始めるべき7つの理由
近年、英語を勉強している人が増えている。
その背景には、大企業の公用語が英語になったり、大学入試の英語試験が大幅に変わったり、東京でオリンピックが行われることなどがある。
長年英語を勉強してきたぼくが考える「英語を勉強するメリット」を書いて行きたいと思います。
まず結論から書くと、
英語ができると次の7つのメリットがあります。
洋画・書籍がこれまで以上に楽しくなる
海外旅行がハンパ無く楽しくなる
人生の視野が広くなる
世界中の人があなたの友だちになる
進学に大きなメリットがある
就職に超有利になる
でっかい夢が見つかる
(1)洋画・書籍がこれまで以上に楽しくなる
英語ができると、英語の映画を字幕なしで観ることができます。日本語字幕で映画を観るのも悪くないですが、これは翻訳者の力量に依存します。
日本語字幕の映画には「あー、これなんて訳せばいいんだろう。まぁ、大切じゃない部分だから、端折るか」という感じで、翻訳されない部分が多々あります。また、誤訳によって、映画の大事なメッセージが伝わらないということもあります。
日本語字幕を見ている限り、映画監督が伝えたいことが永久にあなたに伝わらないという現象が起きるということです。
書籍も似たことが起こります。洋書も翻訳者の技量に依存します。海外では話題の書籍なのに日本語版を読んでみても面白くなかった、ということを経験したことはありませんか?これは往々にして、翻訳によって解釈や意味が変わってしまったことが原因です。
ぼく個人の経験では、翻訳の方が原作より優れているケースは数件しかありません。それ以外は、原作とトントンもしくは下回るしかありません。そのことを考えると、原作を読むことが一番安全な手段なんです。
さらに、英語ができると操作されなくなります。あなたは「全米100万人が涙した」などのキャッチフレーズが、多くの映画や洋書に表紙に書かれていることに気づいていますか?
これは、日本の映画・出版業界が「売る」ために付けたしたもので、映画監督が意図したものとはかけ離れたメッセージであることがほとんどです。「感動」「涙した」などのフレーズを入れておけば売れる(操作できる)ことを知っているので、映画監督・著者の許可も得ずに追加していると思われます。
批判的なことも書きましたが、英語ができるようになると、解釈を他人に委ねる必要がなくなるので、洋画や書籍をこれまで以上に楽しむことができるようになります。
翻訳者のフィルターを通した映画や書籍ではなく、英語ができれば「あなたが観た映画」「あなたが読んだ書籍」に変えることが可能となります。
(2)海外旅行がハンパ無く楽しくなる
ぼくはツアー旅行に参加したことがありません。聞いたところによると、ツアー旅行などに参加すると日本人のガイドさんに、「何時までに戻ってきてください」、「買い物はここでしてください」などと行動の自由を奪われて海外旅行を楽しめないそうです。
高いお金を払って安全を買っているのかもしれませんが、自分が行ってみたい場所に、行ってみたい時間に、行ってみたいルートで、行くことができないツアー旅行に、ぼくは魅力を感じません。
ぼくが好むのは、
⇒バックパッカーの安宿で
海外の友だちを作ったり、
⇒現地の人に話しかけて
「その国のリアル」を
教えてもらったり、
⇒その土地にいる野良猫に
ニャーと喋りかけて
頭をナデナデしたり、
⇒自分がしたいことが
自分のしたい時にできる
そんな海外旅行です。
ぼくはもうガイドブックを使うことはありません。ぼくが行かなくても、他の人が行くからです。ぼくが行きたいのは、ぼくが行きたいところなのです。ぼくが知りたいのは、現地の人しか知らないことなのです。
例えば、これはぼくがブルームにいたときに、現地の人に教えてもらった秘密の場所。
https://www.youtube.com/watch?v=WwpaoowX7iU
英語ができれば、そんな海外旅行が可能になります。英語ができれば、ツアー旅行ではなく飛行機のチケットを買って、ふらっと海外に行くことができます。現地で何をするかはあなた次第という自由な海外旅行です。
現地の人が「美味い」と言うレストランを探し出して、そこで食事をするもよし。ぶらっと歩いた時に見つけた小物屋で、好きな人へのプレゼントを買うもよし。ガイドブックには出ていないあなただけの「きれいな風景」を写真に収めるもよし。エアーズロックが夕陽を浴びて色を変えていく姿をただボーッと眺めるもよし。
ぼくの知り合いの女性には、海外に行くたびにボーイフレンドを作る自由を楽しんでいる人もいます。ぼくは医学の人間として、「エイズもあるし避妊はしてね」と伝えていますが、いまのところ問題はないそうです。
(3)人生の視野が広くなる
海外から日本に帰ってくると、色々な意味で「日本は守られている国」ということを感じます。
しかし、海外に出てみないと分からない、つまらない面が日本にあることも気づくようになります。
例えば、ぼくがよく耳にする「空気を読む」、「~すぎる」、「人としておかしい」などの表現がそれです。
英語ができると海外の様々な思想や文化の人に触れ合うことになります。そうすると、日本の空気は希少ガスとばかりに「~すぎる」ことをし始めて、「人としておかしい」ということを表情一つ変えずにやり遂げる人たちに出会うことになります。
ここでぼくらが直面する選択肢は、
(1)この海外の人たちを「人」ではないとする
(2)自分の「人」の視野を広げる
のふたつです。
歴史的に見ると前者の選択が良いことにつながることはありません。ということは、自分の視野を広げるしかないのです。
英語を勉強して人生の視野を広げることは、あなたの人生にとってプラスになります。なぜなら、英語を勉強をしていると、型にはまらない人生であっても、「自分だけの人生があっていい」ということが実感できるからです。
ぼくは高校を中退しました。日本人の感覚で言えば、「敗者」のグループなのかもしれません。
でも、世界には高校にも行けない子供が沢山います。その子供たちも敗者なのでしょうか?目をキラキラさせながら、山羊に餌を与えて、家族と牧羊している女の子が「敗者」なのでしょうか?
ぼくは「高校中退=人生真っ暗」という他人から与えられた視野を、英語を通してぶっ壊し、いまでは、「高校中退者、オーストラリアで医者になる」というぼくだけのアイデンティティを確立することができました。
英語は、ぼくたちに生きる自由を与えてくれるのです。
(4)世界中の人があなたの友だちになる
英語ができると、海外の友だちができるようになります。
海外旅行中はもちろんのこと、学校に来た留学生と親しくなったり、ビジネスで接待した海外の方と友だちになることもあります。
ぼくの知り合いには、友人の結婚式に出ていた海外の方と親しくなって、そのままその方とゴールインした人もいます。
ぼく自身に関して話せば、たくさんの人種の女性に恋心を抱いてきました。アジア系、アフリカ系、
ラテン系、アラブ系、ヨーロッパ系だけにとどまらず、オーストラリア先住民系の方にも「素晴らしい女性だなぁ」と感じたことがあります。
ほとんどの場合は、コーヒーなどに誘ってお話楽しかった、で終わってしまうんですが、英語を使えるようになったので、デートに誘うことは比較的楽になりました。(誘う瞬間はいつも胸ドキドキですが)
ちなみに、友だちが多い人ほど幸せを感じやすいことを示す研究があります(元データ)。
これは、ぼくだけでなく、多くの英語学習者が口をそろえて言うことです。
「英語を勉強していなければ
あの人と出会うことはなかっただろう」
ぼくのオーストラリアのホストファミリーは、出会ってから20年近く経ちましたが、英語を勉強していなければ出会うことが無かったかけがえのない存在です。英語を勉強していなければ、ホストファーザーがつくる絶品ステーキに出会うこともありませんでした。
英語を通じた出会いは、恋愛だけでなく、友人関係においてもその人の人生を充実させてくれます。英語を勉強していなければ、これまで出会うことが無かった人が友人や恋愛の対象になります。英語は人生における出会いの数を指数関数的に高めてくれるのです。
そして、英語によって生まれた人との出会いが、学習者の幸福度を高めてくれます。
(5)進学に大きなメリットがある
2020年以降、大学入試の英語試験が大幅に改定されるそうです。
具体的には文科省が二つの点を明記しています。
入試の英語試験は
(1)英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」能力を検査する
(2)英語で「考える」能力を検査する
英語試験が難しくなれば、英語に力を入れるだけで、いい大学に行ける可能性が大幅に上がるということです。それだけでなく、英語4技能+思考力が高い学生は、別に日本の大学だけが進学先ではないことに気づき始めます。
都内の進学校にはすでに、日本最高峰の東京大学ではなく、ハーバード大学やプリンストン大学などの世界最高峰の大学を選ぶ学生がいるそうです。彼・彼女たちの目は、日本ではなく世界に向けられているのですね。素晴らしい事です。
ぼくみたいにライフスタイルを優先した進学先を選ぶこともできます。この動画は、試験後すぐにブルーの海に飛び込んだものです。いや~よかった。
https://www.youtube.com/watch?v=CYAdFlz94Ls
(6)就職・昇進に超有利になる
近年、楽天やシャープに代表されるように、日本の大企業のなかで会社の公用語を英語に変える動きがあります。
これから人口が減少して行く日本において、人材の確保はとても重要な課題です。つまり、国際社会で活躍できる日本人を育てるだけではなく、日本で活躍できる優秀な人材を海外から確保する必要があるということです。
いずれにしても、英語の必要性がますます大きくなっていることは間違いありません。
ぼくの知り合いに「会社の公用語が英語に変わった瞬間こんな感情に襲われたよ」と言って、こんな動画を送ってくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=gHmF6dBmuVY&t=1s
動画を見て笑ってしまったと同時に、英語ができれば大きく昇進できるチャンスなんだということも認識しました。
昇進には様々な要因があって、なかなか思うようにいかないという声を社会人の友だちから聞きます。ただ、これからの日本企業において、英語で仕事できる人が昇進していくことは想像に難しくありません。何をやれば昇進できるかが分かっているので、あとはそれに力を入れれば昇進の確率が上がるということです。
これは、大企業に就職希望している学生についても同じです。英語で仕事ができる人材を企業は喉の奥から欲しています。
学生時代に「英語で~できる」ということを示すことができれば、大企業から引く手あまたの学生に
なるでしょう。
↑↑この点はとても大事です。「英語ができる人材」ではなく、「英語でできる人材」になることが
就職・昇進につながるということです。「英語ができる人材」ではありません。「英語でできる人材」です。
「英語でできる」能力を磨くことができれば、就職や昇進の好材料になります。
(7)でっかい夢が見つかる
英語ができるようになると、色々な可能性が開けることが実感できるようになります。
上に述べたように、英語は進学や就職に有利になるので、その先にある「生きているうちにどんな夢を叶えたいか」ということを真剣に考えられるようになります。
大きな夢を持って英語を勉強し始める人はほとんどいません。ぼくが出会ってきた英語で成功している人たちは英語をコツコツ勉強しながら、徐々に大きな夢を描けるようになったと言っています。
高校中退したぼくも、最初から海外で医者になるという夢は持っていませんでした。どんなきっかけだったかはこちらの記事を読んでみてください。
ぼくが伝えたいことは、英語を勉強しながら小さなゴールをクリアしていると、いつか大きな夢を叶えたくなるということが起こるということです。
英語でどんな夢を叶えるのか?
あなたはどんな夢を叶えたいですか?
いまは夢が無くても、英語を勉強していれば夢がいつか生まれます。その夢がどんなものか確かめてみませんか?
企業・政府がやっておきたい、たったひとつの英語の教育
日本人の英語力を飛躍的に伸ばす教育(企業・政府編)
英語の勉強にはゴールが必要なのに・・・
近年、会社の公用語を英語の変える企業が増えている。有名なところを上げると、楽天、ファーストリテイリング、アサヒビール、シャープなどがある(その他、どんな企業が英語を公用語にしているかに興味がある人はこちらをどうぞ)。また、日本政府も英語教育を小学校から取り入れるなど、英語の必要性がますます身近なものになってきている。この動きの背景には、英語が世界共通語であるという事実がある。
これから人口が減少していく日本において、企業・政府が世界と対等に渡り合っていくには、英語ができる優秀な人材を育てていく必要がある。文部科学省はその必要性に応えるために、報告『今後の英語教育の改善・充実方策について』において、「英語を使って何ができるようになるかという観点から一貫した教育目標を示す」改革を提言している。
しかし、残念なことに、「英語を使って何ができるようになるか」の「何」というゴールが日本政府の英語教育には欠けている。
ゴールが欠けているせいで・・・
明確なゴールが無いまま英語教育を進めても、日本人の英語はうまくならない。その理由は単純である。目的地が決まっていないのに、目的地に向かおうとすることと同じだからである。自分では前に進んでいるつもりでも、もしかしたら、同じところをグルグル回っているだけかもしれない。
また、目的地が決まっていないということは、その目的地までどのようなルートで行くかというプランも立てられないということである。英語学習における目的地までのルートプランを戦略と言うが、「英語で何ができるようになるか」の「何」の部分に明確なゴールが無ければ、効果的な戦略も立てられない。その上、行われた教育に効果があったかどうかという検証もできない。
どんなに素晴らしい戦略でも、企業・政府のゴールがはっきりしていなければ、その戦略を応用できないだけでなく、その効果も評価しようがないのである。効果も分からないまま、お金だけがつぎ込まれていく状況だけは避けなければならない。
英語の教育、企業・政府は何をすればいいのか?
これまで議論してきたように、企業・政府がやることはひとつである。それは、「明確なゴール」を持つことである。明確なゴールを持つことで、そのゴールを実現するための教育方法を選定することができ、また教育の効果も検証することが可能となる。つまり、教育を戦略的に行えるということである。多額のお金を投資する以上、そのパフォーマンスを評価することは不可欠な取組となる。
ぼくは、アマゾン書籍とメルマガを通じて、日本の企業と政府に対して、「明確なゴール」を提言してる。英語教育を小学校から開始し、大学を卒業する時には、英語を使ってその人材が望む分野でリーダになることを目指す教育である。
その触りとなるものを、幼少期のたったひとつの英語の勉強、中学生のたったひとつの英語の勉強、高校生のたったみっつの英語の勉強、大学生のたったひとつの英語の勉強、社会人のたったひとつの英語の勉強、シニアのたったひとつの英語の勉強で説明してきた。
日本の企業・政府にとって、「英語でリーダーになれる人材」の育成は共通したゴールのはずである。ゴールが明確でない現状を打破するためにも、「英語を使って何ができるようになるか」の「何」という部分をハッキリとさせることが早急に望まれる。
企業・政府の教育はこれだけでいい
幼少期のたったひとつの英語の勉強、中学生のたったひとつの英語の勉強、高校生のたったみっつの英語の勉強、大学生のたったひとつの英語の勉強、社会人のたったひとつの英語の勉強、シニアのたったひとつの英語の勉強が身に付いた人材に対して、企業や政府が行うべき最後の教育は、問題提起を奨励することである。そして、問題提起できる優秀な人材に多くのメリットを与えることである。メリットは、賞金かもしれないし、奨励賞かもしれない。それは、その人材が魅力的だと思うものを与えればいい事である。
これからリーダーになる人材は、様々な問題を解決しなければならない。しかし、それだけでは日本政府や企業が世界の最先端に立つことはできない。世界に解決したいと思わせるような問題を提起できる人材が、これからの日本には必要なのである。
日本人の英語力を飛躍的に伸ばす教育戦略
✓小学生がやっておきたいたったひとつの英語の勉強
✓中学生がやっておきたいたったひとつの英語の勉強
✓高校生がやっておきたいたったふたつの英語の勉強
✓大学生がやっておきたいたったみっつの英語の勉強
✓社会人がやっておきたいたったひとつの英語の勉強
✓シニアがやっておきたいたったひとつの英語の勉強
✓企業・政府がやっておきたいたったひとつの英語の教育(↑の記事です)
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オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。
インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。
ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。
オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。
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