Tag: 異能vation
異能vation、「異能ジェネレーションアワード」受賞者発表!
ICT(情報通信技術)分野において、
①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア、
②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術、
③自らが発見した実現したい課題
を持っている異能な人材を、日本政府の総務省が表彰する「異能vationジェネレーションアワード」の受賞者が決まった。アワードの詳しい内容は総務省のこちらのページをどうぞ。
過去の記事『異能vation、ジェネレーションアワード部門の候補者発表!』にて、選考を通過した様々な面白いアイデアを紹介した。候補者発表から1週間後には、ジェネレーションアワードを最終的に勝ち取った異能な人物の授賞式が行われた。(協賛企業として授賞式参加をお願いされたが、我が社からの受賞者がいなかったことと、ぼくがすでにオーストラリアに戻っていたこともあり辞退させていただいた。横のつながりを作るために大事なことなのになぁ。非常に残念です)
「ジェネレーションアワード」授賞式では、以下の分野における受賞者と
①情報通信 ②宇宙 ③医療 ④教育 ⑤農業・漁業・林業などの第一次産業と流通 ⑥セキュリテイ ⑦センシング・データ ⑧電波とその有効利用 ⑨映像・音声 ⑩バイオテクノロジー ⑪防災 ⑫流通 ⑬ロボット・AI(人工知能) ⑭IoT(Internet of Things) ⑮アプリ ⑯その他業務実施機関が思い付きもしない分野
協賛企業が「面白い」と感じ、受賞者とともに共同開発を行える特別賞の受賞者が発表された。(アイデアの所有権は受賞者に帰属される)事業提携のことはマッチングプログラムと呼ばれ、興味のある方は過去の記事『異能vation、協賛企業とのマッチングプログラム』をどうぞ。
ぼくの会社も協賛企業ですが、特別賞として考えていた「日本人の英語を変えるアイデア」に出会うことはなかった。日本の英語教育にプラスになるものは複数あったのですが、現状を劇的に変えられる可能性を持つアイデアを見つけることはできませんでした。我こそは!という方は、ぜひ異能vationにご応募ください。
それでは、お待ちかね、異能vationジェネレーションアワード受賞者をご覧ください。面白いアイデアばかりなので、これからどんな未来が待っているのかワクワクしますね。以下、異能vationのページより抜粋。
■「異能ジェネレーションアワード」受賞発表
平成29年11月22日に開催いたしました「異能ジェネレーションアワード」授賞式において、[ジェネレーションアワード部門]の部門賞、及び企業特別賞の受賞を発表させて頂きましたので、以下にご紹介させて頂きます。
■部門賞
賞名
タイトル
受賞者名
選定理由
1.情報通信
紛失防止タグ「MAMORIO」
MAMORIO株式会社
クラウドファウンディングなどを通じて実用化されている商品。ユーザー間のすれ違いにより情報をアップデートする点など、利用者が増えれば増えるほどネットワーク効果が働きより見つかりやすくなるというサービス設計も魅力的。
天国なう
池田果凛
死後の個人のデジタルデバイス、サービスアカウントの取扱については近年議論となっている。これらは「デジタル遺品」「デジタル終活」と呼ばれており、問題となりつつある。
本人が亡くなったことをネガティブな重い表現ではなく「天国なう」という軽いニュアンスで表現しようという価値観も今どきである。
2.宇宙
該当なし
-
-
3.医療
「俯瞰投射法」を用いて「第三の目」をテクノロジーで実現する「ストレス軽減ツール」の開発
末岡 俊也
ストレス軽減を気持ちの問題ではなく、科学的に解決するための手法を研究されており、その実現に近づきつつある。今後このようなアプローチでのストレス軽減が一般的になることに期待。
4.教育
その土地に固定された園を持たない移動型子ども園。
後藤 雄歩
少子化対策、働き方改革につながる未就学児のための新しいカタチの子ども園を提案されている。これを実現するためにはICTを活用した施設管理、利用者管理が必須となること。また法的な面での整備も必要となるなど実現に向けてのハードルは高そうであるが、この実現に向けて継続的に努力いただきたいと期待。
5.農業・漁業・林業などの第一次産業と流通
アグリノート
ウォーターセル株式会社
農作業における経験を記録し共有できる形で保存していくことは後継者のためにも有効な手段。
若い農業従事者にとってもバーチャルなゲーム感覚のようなインターフェイスのためとっつきやすい形で実現されていることから評価。
6.セキュリテイ
IoT見守りコンセント「WiFi-Plug」
株式会社パワーエレック
見守りだけでなく、リモートからの電源OFFも可能。
今後AIスピーカーと連動することでホームコントロールの主要デバイスになり得る可能性を感じる。
7.センシング・データ
断線を自己修復する電気配線
早稲田大学 岩瀬研究室
ケーブルの断線という誰もが経験したことのある経験を無くすため、自動で断線を修復する研究をされている。
これはメンテナンスコストの軽減、資源の有効活用など応用範囲が広く、経済的なメリットも大きいと思われる。
8.電波とその有効利用
電波の有効利用、特性の異なる電波、通信技術を組み合わせて社会的な課題を解決する
廣瀬 丈矩
既に問題となっている外国人観光客むけのおもてなしレベル向上だけでなく災害時の適切な情報伝達を実現するための方法を研究されている。
今後、さまざまな方法で解決手段が提案されてくると思われるが、この放送と通信を融合して解決するというアプローチが実現すれば、影響力も大きいと思われる。
9.映像・音声
VR戦艦大和
株式会社神田技研
現在クラウドファウンディングで資金を集めながら制作を続けられている。
戦艦大和といった戦艦だけでなく、鉄道路線を再現するなど本人の高い3Dモデリング技術を活かし、VRとして多くの人々に体験できる形で残そうという強い情熱が感じられる。
10.バイオテクノロジー
該当なし
-
-
11.防災
歩きスマホ対策 障害者接近アラート
本間 英一郎
視覚障害者の方にとっての歩きスマホは避けがたい障害物となっている。歩きスマホの解決として当人の意識ではなくシステムとして解決しようというアプローチは現実的であると感じる。
12.流通
かもめーず(ドローンを使った物流・医療問題をはじめとした地域課題解決のための活動)
一般社団法人瀬戸内かもめプロジェクト
離島、山間部の課題を解決するためにドローンを活用する実証実験を行われている。この実証実験で得られる知見は、他の同様の地域でも横展開できる。テクノロジーによる課題解決の実践例として応援したい。
13.ロボット・AI(人工知能)
3次元の地図を作り、ドローンの安全飛行を支援する「ドローンハイウェイ構想」
東京電力ホールディングス株式会社・株式会社ゼンリン
災害時、緊急時の物資輸送手段としてのドローンへの期待は大きいが、実際に飛ばすとなると様々規制が存在する。
安全に高速に物資輸送を実現するためにはドローン側のハードウェアの発展だけでなく、飛ぶことが許可された空域というデータが組み合わされることで、更に実用的な解決手段になると考えられる。
ドローンを駆使する防災ロボット
佐治...
異能vation、協賛企業とのマッチングプログラム
日本政府の総務省が、世界をアッと言わせることができるアイデアを持った異能な人物をサポートするプログラムを行っている。異能vationだ。
過去の記事で、破壊的な挑戦部門の最終選考通過者を発表した。ぼく自身も申請していたのだが、残念ながら選考通過はならなかった。それでも、異能vationとの関係性が絶たれたわけではない。
異能vationに応募すると、選考に通過しなかった申請書を協賛企業に公開し、企業側が面白いと思えば、ビジネス提携を結ぶことができる。これは、マッチングプログラムと呼ばれる。
ぼくの会社も異能vationの協賛企業として、「日本人の英語を変える人物」を探したのだが、残念ながらぼくが持っているビジョンに沿うアイデアや人物を見つけることはできなかった(もちろん、面白いアイデアはあるのだが、どれもこじんまりしていて、「日本人の英語を変えることができるのか?」と聞かれたら、自信がなかった)。そのため、異能vationを通じて異能な人材を探したのだけれども、iTELLian Awardの受賞者は出てこなかった。我こそはという人は、来年度の異能vationに応募してほしい。
話が逸れてしまったが、協賛企業とビジネス提携を結ぶステップをここに記しておく。
(1)異能vation、破壊的な挑戦部門に応募する
詳しくは過去の記事を参照。
(2)マッチングプログラムに登録する
破壊的な挑戦部門の最終選考者が発表されてから3日後に、「協力協賛企業マッチングプログラムのご案内」がメールに届く。以下、転載。
--------------------------------------------------------------
協力協賛企業マッチングプログラムのご案内
--------------------------------------------------------------
今回、ご応募を頂いた技術や課題などを、協力協賛企業とビジネスに
発展させる可能性をお求めの方には、協力協賛企業(現在123社)との
マッチングプログラムを推薦いたします。
最終選考には至らなかった技術課題も、別の視点をもつ企業から見れば
とてつもなく魅力的な”異能”である可能性があります。
その様な技術課題と、企業との橋渡しを行うマッチングプログラムです。
「異能(Inno)vation」プログラムに応募され、協力協賛企業に対する
開示受付を希望される方、全員にマッチングのチャンスが開かれます。
https://www.inno.go.jp/h29/matching-h29.php
※「破壊的な挑戦部門」における協力協賛企業への技術課題名開示の流れをご確認下さい
協力協賛企業(現在123社)
https://www.inno.go.jp/h29/sponsor.php
協力協賛企業とのマッチングをご希望の方は、下記のフォームよりお申し込み下さい。
応募者の知的財産保護の観点から、受付フォームにある秘密保持契約に同意し、注意事項を了承し遵守して頂くことを前提と致します。
ここにリンクが表示される。
※「異能(Inno)vation」プログラム[破壊的な挑戦部門]へ応募いただいた技術課題のみの受付です。新たな技術課題の受付は一切行っておりません。
※同意を頂いたご応募に関してのみ、全ての協力協賛企業へ技術課題名を応募者が指定する表現で開示します。
さらに事務局と秘密保持契約を締結した協力協賛企業に対しては、技術課題の内容に関する情報を開示いたします。
※協力協賛企業が技術課題の情報開示を受けた際に既に類似のアイディアを有していた場合には、当該協力協賛企業があなたとは
無関係に当該アイディアに基づくビジネスを推進することを妨げることはできません。
...
異能vation、ジェネレーションアワード候補者発表!
ICT(情報通信技術)分野において失敗を恐れずに挑戦する人材、いわゆる異能(Inno)な人を日本政府が支援するプログラム『異能vation』のジェネレーションアワード部門の候補者がついに発表されました。
「ジェネレーションアワード部門」を知らない方のために簡単に説明すると、ジェネレーションアワード部門は、①情報通信 ②宇宙 ③医療 ④教育 ⑤農業・漁業・林業などの第一次産業と流通 ⑥セキュリテイ ⑦センシング・データ ⑧電波とその有効利用 ⑨映像・音声 ⑩バイオテクノロジー ⑪防災 ⑫流通 ⑬ロボット・AI(人工知能) ⑭IoT(Internet of Things) ⑮アプリ ⑯その他業務実施機関が思い付きもしない分野における
①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア
②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術
③自らが発見した実現したい課題
等を一般募集し、「光るアイデア」を表彰するものである。実は、異能(Inno)vationには、協力協賛企業がついており、素晴らしいアイデアとみなされたものは、協力協賛企業との連携により実現を目指すことができる。
前回の記事『異能vation(ジェネレーションアワード)、の選考発表はいつ頃か?』のなかで、9月頃に発表が予定されていたジェネレーションアワード部門の候補者発表が遅れに遅れていることに触れた。個人的には、ぼくも応募もしていたし、異能vationの協賛企業として「日本人の英語を変えるアイデア」を持った異能な人物を探していただけに、待ちに待った候補者発表となった。
ジェネレーションアワード候補者をお伝えする前に、これから異能vationに挑戦する人のために、ジェネレーションアワードの総評をここで特筆しておこうと思う。応募する際に熟考すべき大事な観点となるはずである。以下、異能vationのページより抜粋。
最終選考 総評(異能vation事務局長 福田 正)
本日(平成29年11月15日)、「異能(Inno)vation」プログラムにおける[ジェネレーションアワード部門]のノミネート結果を発表させて頂きます。
本年度の取り組みとなる[ジェネレーションアワード部門]では、①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア/②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術/③自らが発見した実現したい課題 等、これまでの「異能(Inno)vation」と比べ、より幅広い視点からご検討を頂けるよう窓口を新設し、ご応募を受け付けてまいりました。
その結果、実に8,000件近いご応募を頂き、また、本プログラムにご理解を頂いている協力協賛企業も倍増、120社を超える状況となりました。[ジェネレーションアワード部門]設立時に掲げた、「これまでにない(=人工知能には予想もつかない)課題を発見し未来を拓く力」が求められる今後を見据え、皆様とともに考え、一つのアクションを起こせたことについて、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
ご応募を頂いたアイデア・技術・課題については、「異能(Inno)vation」協力協賛企業の厳正なる審査を経て、その中から16分野 185件を(11月15日現在)受賞ノミネートとして選出いたしましたので、以下にご紹介させて頂きます。
尚、「異能ジェネレーションアワード」部門賞、及び企業特別賞の授賞に関しましては、来たる11月22日に開催する授賞式にて発表させて頂く予定です。その結果については、後日「異能(Inno)vation」公式サイトでも掲載いたしますので、発表までいま暫くお待ち下さい。
本日発表されたノミネート(アイデア・技術・課題)は現時点の候補であり、授賞式当日までに辞退または追加される可能性があります。
※ ノミネート者の授賞式への参加は、個別に事務局よりご連絡いたします。
※ ノミネートされているアイデア・技術・課題のタイトルは、授賞式当日までに変更される可能性があります。
それでは、お待ちかねのジェネレーションアワード候補者をご覧ください。ぼくは残念ながら落選となってしまいましたが、最終選考に通過された皆様本当におめでとうございます!面白いアイデアばかりなので、これからどんな未来が待っているのかワクワクしますね。
ノミネート...
異能vation、破壊的な挑戦部門の最終選考通過者!
ICT(情報通信技術)分野において失敗を恐れずに挑戦する人材、いわゆる異能(Inno)な人を日本政府が支援するプログラム『異能vation』の破壊的な挑戦部門の最終選考通過者がついに発表されました。
前回の記事『【結果発表】異能vation、破壊的な挑戦部門の一次選考』のなかで、2017年度の一次選考通過した総勢29名、30件の技術課題を紹介した。一次選考から約1.5か月の時間が流れ、ついに異能vationの最終選考通過者が決まった形となる。
最終選考通過者をお伝えする前に、これから異能vationに挑戦する人のために、最終選考の総評をここで特筆しておこうと思う。応募する際に熟考すべき大事な観点となるはずである。以下、異能vationのページより抜粋。
最終選考 総評(異能vation事務局長 福田 正)
一次選考を通過した30件の技術課題について、本プログラムの8人のスーパーバイザーが1件ずつ、慎重に評価を行いました。スーパーバイザーの評価は合議制ではありません。また、相対評価でもありません。[破壊的な挑戦部門]の主旨である「奇想天外でアンビシャスな技術課題への挑戦」であるかという観点を踏まえ、一見で理解できないようなチャレンジであっても、スーパーバイザーの厳しい目と直感によって“破壊的イノベーションの種”になりそうだと感じた技術課題13件が最終選考を通過いたしました。
[破壊的な挑戦部門]と[ジェネレーションアワード部門]の2部門で応募受付を開始した今年度の「異能(Inno)vation」プログラムですが、前者には“より深く課題を掘り下げた挑戦的な提案”が多く集まっていたように思います。最終選考を通過した13件以外の課題以外には、既に実用化が見込め社会実装がすぐに可能なもの、意欲的に展開している製品やサービスなどの提案もありました。しかし、本プログラムの考え方である“未完な、そして日本にイノベーションを起こす可能性のある取り組みを応援すること”に従って選考は行われ、この度の発表に至ったことをご報告させて頂きます。なお、完成に近い技術課題や実用に近い製品などの提案については、「協力協賛企業による支援プログラム」の活用を推薦いたします。
それでは、お待ちかねの最終選考通過者の一覧をご覧ください。一次選考通過していた海外組はふたつとも採用されました。これで、海外からの応募が増えることが予想されます。ぼくも来年の挑戦はオーストラリアから行おうと思います!最終選考に通過された皆様、おめでとうございます!
最終選考通過者 技術課題名
※一次選考通過時の表記から変更しています
都道府県
氏名
技術課題内容
技術課題名
米国・カリフォルニア
あるしおうね
昨今のARにおいて、バーチャルキャラクターを目の前に表示させるという、ある種の人々の願望は徐々に実現されつつある。しかし表示だけでは不十分で、将来的には現実のその場にいるかのようなコミュニケーションが求められている。この実現には、バーチャルキャラクター(コンピュータ側)が現実の物や場所、状況を正確に把握し、適切な反応を返す必要がある。本事業では、このような現実環境の意味的な情報(セマンティクス)をコンピュータに提供する「セマンティックAR」環境の構築に必要となる、現実環境の識別技術の開発と、これを組み込んだバーチャルキャラクターとのインタラクションシステムの試作を目指す。
高度なインタラクションを可能にするセマンティックARのための環境識別技術の開発
熊本県
オガワ シンペイ
小川 晋平
聴診器は心音(心臓の音)や呼吸音(肺の音)などを聴く医療機器として広く医療現場で用いられている。私が発案し現在開発中の「超聴診器」は機械学習を用いた自動診断アシスト機能や遠隔医療への応用の機能を有してはいるが、あくまで現在の聴診器の延長線上にあるものである。一方、今回提案する「聴“心”器」は既存のものとは全くコンセプトが異なり、心音の大きさやタイミング、心拍変動など各種パラメータを独自のアルゴリズムで解析し「ストレスの数値化」を目指している。本事業では自律神経指標の定量的評価アルゴリズムの研究及び試作開発を行う。
聴“心”器の開発
大阪府
サカモト ハジメ
坂本 元
少年時代に憧れたロボットアニメの人型ロボットを実現することが目標である。最終目標は身長18メートルの人間が乗り込み操縦する巨大ロボットである。15年前に一人で身長40センチ程度の人型ロボットの開発から始めて、現在はグループで身長4メートルの人間が乗り込み操縦する人型ロボットを完成している。巨大人型ロボット開発における最重要課題となるのは、二足歩行に関するものである。すなわち、関節を駆動するモータ、二足歩行制御ロジック、ロボットのフレームや足裏の製作、ロボットの転倒防止、ロボットの乗り心地がある。本プロジェクトでは、それらの技術課題に取り組んでいきたい。
人間が乗り込み操縦する、巨大人型ロボットの実現に向けて、二足歩行技術の研究
東京都
シマカゲ ケイスケ
島影 圭佑
OTON GLASSは文字を読み上げてくれる眼鏡です。対象は著しく視力が低かったり視野が欠けている視覚障がい者、文字を読むことが困難な読字障がい者、視機能が低下した高齢者、現地の言葉が読めない海外渡航者です。OTON GLASSを掛けると、目の前にある文字をカメラで撮影し、文字認識技術でテキストデータに変換し、それを音声として読み上げることで、ユーザーは内容を理解できます。異能vation採択期間においては、次世代のOTON GLASSのプロトタイプを制作します。具体的にはハードウェア・ソフトウェアのアップデートに加え、ライフログデータを利用したサービスの開発に取り組みます。
OTON GLASS-読む能力を拡張するスマートグラス-におけるインターフェースとサービスの研究開発
神奈川県
タカハシ ノブヒロ
髙橋 宣裕
最先端の要素技術の複合的な制御を可能とすることで、任意のタイミングで多彩なバリエーションのAcoustic Fart Wave(AFW)を生成できる全く新しい装置を開発し、ロボティクス分野、エンタテインメント分野における発展に寄与する。AFWは社会における様々な局面に応じ、幅広くメッセージが変容する特異とも言える性質を持つ。本プロジェクトはAFWが特徴として持つ“ユニークさ”、“美しさ”の二要素を高次元で両立・拡張する設計方針のもとに実装を行う。遂行にあたっては、リアリスティックAFWの生成を通過点として捉え、超AFWへ展開することで、AFWが持つポテンシャルの新たな可能性を開拓する。
Acoustic Fart Wave Generating System
東京都
タヌマ ヒデキ
田沼 英樹
FPGAならではの全く新しいアーキテクチャでメニーコアマイコンを構成し、ソフトウェアだけでお手軽に使いこなせるような環境を構築します。これによりHDL記述や論理合成がほぼ不要になるので、開発の敷居が一気に下がります。メニーコアのプロセッサアーキテクチャはアキュムレータマシンと自己書き換えをベースにしたもので、現状どのプロセッサとも似てない特殊なものです。特にタスクが互いの実行タイミングに干渉せず実行できるので、何の気兼ねなくプロセッサ数だけ並列処理ができます。電子工作等、あらゆる用途に応用が可能ですが、まずはこの全く未知のアーキテクチャでのプログラミングを楽しんで欲しいと考えております。
激安FPGAのメニーコアは本当にあります!シンプル高性能なメニーコアマイコンで簡単お手軽並列処理♪
宮城県
トリミツ...
異能vation(ジェネレーションアワード)、の選考発表はいつ頃か?
日本政府は、これから迎える本格的なIoT/BD/AI時代で競争力を高めるために、人工知能でもできる「問題を解く力」よりも「これまでにない(=人工知能には予想もつかない)課題を発見し未来を拓く力」を強化しようと考えている。
この方針を推し進めている代表的なプログラムが、「政府が変な人を支援する異能vation」である。具体的なプロジェクトを提案する「破壊的な挑戦部門」の一次選考は終わったが、アイデアだけ(つまり、あんなこといいな、できたらいいな、と歌えばいいだけのもの)を募集した「ジェネレーションアワード部門」の選考者がまだ発表されていない。
「ジェネレーションアワード部門」を知らない方のために簡単に説明すると、ジェネレーションアワード部門は、①情報通信 ②宇宙 ③医療 ④教育 ⑤農業・漁業・林業などの第一次産業と流通 ⑥セキュリテイ ⑦センシング・データ ⑧電波とその有効利用 ⑨映像・音声 ⑩バイオテクノロジー ⑪防災 ⑫流通 ⑬ロボット・AI(人工知能) ⑭IoT(Internet of Things) ⑮アプリ ⑯その他業務実施機関が思い付きもしない分野における
①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア
②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術
③自らが発見した実現したい課題
等を一般募集し、「光るアイデア」を表彰するものである。実は、異能(Inno)vationには、協力協賛企業がついており、素晴らしいアイデアとみなされたものは、協力協賛企業との連携により実現を目指すことができる。
ジェネレーションアワード部門のスケジュールによれば、表彰者は9月末の発表される予定だったのだが、いまだに動きが無い。
年
時期
内容
平成29年
5月22日(月)
公募開始
受付期間:5月22日(月) 11:00 〜 6月30日(金) 18:00
6月30日(金)
公募終了
9月末
各表彰者決定・発表
10月〜
個別マッチングプログラム開始
出典:異能vation
予定よりも遅れていた「破壊的な挑戦部門」の発表日をぴったり当てたぼくのもとに、「ジェネレーションアワード部門」の発表はどうなっているのか、と聞いてくる人がちらほらいる。ぼく自身が異能vationの協力協賛企業として参加しているので、なおさら「ジェネレーションアワード部門」の発表日を尋ねたくなるのが自然な感情というものなのだろう。
ぼくは「日本人の英語力の向上に一番貢献した人」を表彰する取り組みをしているのだが、この取り組みを異能vationを通じて行うことを考えている。だから、「日本人の英語を変えるアイデア」が届くのを、今か今かとよだれを垂らしながら、毎日を過ごしている。
しかし、ぼくに発表日を予測することはできない。協賛企業であるにも関わらず、いまだに(10月06日)ジェネレーションアワード部門に応募されたアイデアそのものにお目にかかっていないのだ!(よだれが枯れてしまい、肌がカサカサです)
異能vationの締切から3か月以上が経ったのにもかかわらず、協賛企業のもとにアイデアが届いていないのは、「ジェネレーションアワード部門」そのものが初めての試みで、選考のシステムが整備されていないことが原因だと考えられる。
それでも、ジェネレーションアワード部門の発表日をあてずっぽうに予測すると、10月27日(金)だ。個別マッチングプログラム(受賞者と協賛企業がプロジェクトを立ち上げてアイデアを実現さえるもの)が始まるのは、おそらく11月末になるのではないかと思う。
早く、面白いアイデアに会いたいよう。そして、「日本人の英語を変える」という夢を実現したい。
最新の記事
オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート5:リハビリ科)
ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。
一般内科 (General Medicine)(リンク)
移植外科 (Transplant Surgery)(リンク)
救急医療 (Emergency...
オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート4:コロナウイルス病棟)
ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。
一般内科 (General Medicine)(リンク)
移植外科 (Transplant Surgery)(リンク)
救急医療 (Emergency...
オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート3:心臓病科・心疾患集中治療室)
ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。
一般内科 (General Medicine)(リンク)
移植外科 (Transplant Surgery)(リンク)
救急医療 (Emergency...
オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート2:急性疾患医療)
ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。
一般内科 (General Medicine)(リンク)
移植外科 (Transplant Surgery)(リンク)
救急医療 (Emergency...
オーストラリアで総合医になる必勝方法
ぼくには、「オーストラリアで温かい医者になる」という夢がある。この夢の旅路に就くまでのその道は、控えめに言っても、紆余曲折で満ち溢れていた。
ごとうひろみちの紆余曲折の人生に興味のある方はこちらをどうぞ。
↓↓↓↓↓↓
オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。
インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。
ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。
オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。
ぼくは医師として以下のローテーションを回ってきた。
1年目
内科(記事)
移植外科(記事)
救急(記事)
...