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異能vation、の伊藤穰一さんが面白い

  変な人を日本政府がサポートするプログラム「異能vation」の2次面接の戦略と戦術を考えている。   記事「異能vation、の2次面接の練習を始めます」で触れたが、もしぼくの「破壊的な挑戦」の申請書が1次選考を通過すると、2次面接で3分間の面接・プレゼンを求められる(かもしれない)。面接・プレゼンを楽しむためにTED Talksやスティーブ・ジョブズ氏関連の書籍を参考にしながら、自分のプレゼンを組み立てている。   プレゼンの練習に疲れたので、何か別のことをしようと思い、近所のジュンク堂に行くことにした。家を出て上を見上げると、真っ青な湖面に白色の積乱雲が漂っている。こんな日は、この歌が自然に頭に流れてくる。   https://www.youtube.com/watch?v=PQXMU1A8CjI   書店に行く目的は、異能vationの方向性を決めているプログラムアドバイザーが日頃どんなことを考えているかを理解するためである。プログラムアドバイザーが異能vationの具体的な方向性に言及している書籍は無い(と思う)。しかし、プログラムアドバイザーがどんな思想を持って活動しているのかは著作を通して知ることができる。総務省はこの思想に魅力を感じてプログラムアドバイザーに選んでいるはずなので、プログラムアドバイザーの思想を知れば、異能vationの選考条件が自然に浮かんでくる(とぼくは青空を目で聞きながら夢想している)。   伊藤穰一(じょういち)さんの紹介   プログラムアドバイザーのリストに最初に来ている人物は、伊藤穰一(じょういち)(愛称はJoi)さんである。伊藤穰一さんのことはTEDを通じて存在を知っていたが、どんな思想・経歴をお持ちなのかぼくは全く知らなかった。   https://www.youtube.com/watch?v=LN6Vn-aqgFs   伊藤さんの経歴をWikipediaで調べてみると、おもわず笑ってしまった。     大学中退の学歴で、MITのメディアラボ所長になるって!現在は、博士号も取り、現実的な処世術としてMIT教授にもなっている(その時の話は、彼のブログ記事「教授になります」が面白い)(追記:現在、伊藤さんはジェフリー・エプスタイン関係の事件が原因でMITのメディアラボ所長を退職されています)   経歴の面白味は、それだけじゃないです。伊藤さんは、過去に六本木でナイトクラブを経営したり、DJだったり、IT会社を複数起業していたり、大企業の取締役をしていたり、赤ちゃん企業にスタートアップ投資するエンジェル投資家の顔も持っています。かと思えば、スキューバー・ダイビングの先生であったり、著名人を写真に収める写真家であったりもします(そのほかにも突っ込みどころが満載なのでWikipediaとその脚注・外部リンクの情報を読んでみてください。面白いに尽きます)   https://www.youtube.com/watch?v=Fbqib311QgA   伊藤穰一さんって、変な人でしょ?異能vationの最終選考者の竹内さんが、伊藤さんを「Joi = 神」と表現している理由がなんとなくわかったような気がします。   UCアーバイン校で人類学教授をしている伊藤瑞子さん(穰一さんの妹)との対談を聞いていると、穰一さんの異能ぶりを家族の視点から知ることもできます。   https://www.youtube.com/watch?v=P0CxCR9Uj60   伊藤穰一(じょういち)さんの書籍   伊藤穰一さんにHookedされてしまったぼくは、ジュンク堂におかれている彼の書籍をすべて買って読んでみた。           そのなかでも、異能vationの面接に役立ちそうな切り口を与えてくれたが、著書『9プリンシプルズ』である。書籍の内容は学術的であるため、ターゲット読者はおそらく知識人であると考えられるが、メッセージはシンプルである。書籍に書かれているメッセージとは、これからのネット時代においてイノベーションを起こしながら生き残るには9つのマインドセットが必要であるということだ。   1.権威より創発 2.プッシュよりプル 3.地図よりコンパス 4.安全よりリスク 5.従うより不服従 6.理論より実践 7.能力より多様性 8.強さより回復力 9.モノよりシステム   ↓↓どういうものか知りたい人ははこちらの動画をどうぞ。 https://www.youtube.com/watch?v=CkMS03WSz9I   ↓↓Why bother writing a book?という質問に対するJoiさんの答えに共感 https://www.youtube.com/watch?v=Ak2Chkhn87o   ビットコインとブロックチェーンの部分も面白い https://www.youtube.com/watch?v=k_O4x6xdDZY   wired.jpの池田純一氏が、著書『9プリンシプルズ』に関する批評を書いている。ここでは添付していない動画なども掲載されているので、興味がある方はどうぞ。⇒リンク   異能vationの選考を通過するために   異能vationの2次選考のためにこの書籍の学術的な部分を理解しておく必要はないと思うが、これらの9つの切り口を、自分のプレゼンに当てはめてアピールできるかを考えることは大切である。自分に嘘をついてまで、9つのプリンシプルズを当てはめる必要はないが、自分の持っているアイデアがこれらのプリンシプルズに入るかどうかを考えることで、どこが自分のアイデアの強みなのかを知ることができる。(この考え方は1次選考の応募書類にも当てはまる)   どれにも当てはまらない人は自信を持つことだ。何より「従うより不服従」に当てはまるし、自分のプリンシプルズを生み出す絶好の機会だからだ(これは「権威よりも創発」に当てはまる)。   ぼくと伊藤穰一さんには「中退」というの共通点がある(伊藤さんは大学中退、ぼくは高校中退)。共通点を持つと親近感が湧くことは周知の事実である。そういうことで、伊藤さんの思想を参考にしながら、自分のプレゼンを創り上げることにします。必要・時間があれば、ほかのプログラムアドバイザーのことも調べてみようと思います。    

異能vation、の人材を見つけた

  日本政府が「変な人」を支援するプログラム「異能vation」を知っている人は多いだろう。   今年(2017年)、ぼくはこの異能vationに2つの角度からアプローチをしている。ひとつは、応募者として。もうひとつは、協賛企業として。   応募の発表は9月ごろなので、一度応募してしまうと、もう何もする・できることが無い。   そこで、ぼくは異能vationに応募した人を探す旅に出た。そしたら・・・   おお、なんだか頼もしい人物を見つけました!   彼の名前は、佐々木雅斗(まさと)さん。   17歳、現役の高校生(たぶん、辞めてなければ、ぼくみたいに)。   異能vationに、彼がどんな内容で応募したのかは分からないが、もし彼のアイデアが英語教育に活用できるものであれば、協賛企業としてサポートすることも考慮したい。   応募書類は、だれが書いているのかは分からないため、佐々木雅斗さんを探すことは無理である。頼もしい人物なので、ぜひとも英語教育に適用できるアイデアで応募していることを祈っている。   ↓↓佐々木さんの英語発表の動画 https://www.youtube.com/watch?v=DEEfyUmqsN4    

異能vation、の一次選考が始まります

  変な人を日本政府が支援するプログラム「異能vation」の一次選考がまもなく開始されます。   記事「九州北部豪雨のボランティアに行ってきます」で述べたように、ぼくは九州北部豪雨の災害ボランティアをするために、数日間は現地での仕事にかかりきりになる。   と同時に、   異能vationの一次選考がもうそろそろ始まることも認識しているので、異能vation本部に「協賛企業にはいつごろ異能vationの応募書類が届きますか?」と聞いてみた。ボランティアと異能vationの選考を両立するには、スケジュールの把握が不可欠だからだ。   異能vationからの連絡によると(メールより抜粋)、 現在まさに調整をしておりまして、近々目処が立つ予定ですので、もう少々お待ち頂けますと幸いです。 だという。   つまり、「変な人たちのアイデア」が協賛企業の元に届き、まもなく一次選考が始まるということだ。   破壊的な挑戦部門の選考はスーパーバイザーが行うが、ジェネレーションアワード部門は協賛企業が選考を行う(というのがぼくの理解だ)。協賛企業として参加しているぼくも、世界を変えるアイデアをじっくりと探してみようと思う。   あなたのアイデアが異能vationの一次選考を通過することをお祈りしております。   注意   異能vationの選考にフィードバックはありません。通過した人はおめでとう、落選した人は来年チャレンジしてください、としか言うことができませんのでご理解ください。応募者も協賛企業も異能vation開催中に直接コンタクトを取ることは禁じられています。また、開催後も、コンタクトは異能vationの事務局を介して行わなければなりません。なぜこんな制限が設けられているかを、よ~く考えてみると理解できると思います。    

異能vation、の2次面接の練習を始めます

  変な人を日本政府が支援するプログラム「異能vation」の破壊的な挑戦部門には、1次選考と2次選考がある(ジェネレーションアワード部門は書類審査だけ、だと思う)。   破壊的な挑戦部門の1次選考は、書類審査。2次選考は、面接審査となる。   1次選考のための応募書類はすでに送ってしまい、締切期限もとうに過ぎてしまった。まだ1次選考に通過したかどうかも分からないが、2次選考の面接の練習を始めることにした。異能vationに選ばれても選ばれなくても、やることは変わらないので、この機会にプレゼンの練習をすることにした。   まず、過去の異能vationの2次面接がどのような内容で行われているのかを調べてみた。数時間かけて丁寧にグーグル検索してみた。   複数のキーワードを組み合わせた検索だったにもかかわらず、異能vationの2次面接の内容が詳しく把握できるものはほとんど見つからなかった。それでも、異能vationの2次面接対策が練れるような情報を3つ見つけた。これらの情報をまとめると、   1.面接の内容は部外秘であること(情報源⇒リンク) 2.面接で3分間のプレゼンが行われること(情報源⇒リンク) 3.面接は全ての一次選考通過者が受けるわけではない(情報源⇒リンク)   ということになる。   3分間のプレゼンを磨く   3分間のプレゼン・・・。   参考になるのはTED Talksだと思い、3分ぐらいのプレゼンを探してみた。TED in 3 minutesというリストが見つかったので、ひとつひとつのプレゼンがどのような構造になっているかを分析し、自分のテーマに合いそうなフォーマットを採用してみることにした。   https://www.youtube.com/playlist?list=PLOGi5-fAu8bFEvUIiCib9JDtGIpm9zmdK   その他にも、本屋さんに行き、TED Talksに関する書籍を数冊購入し、アイデアを膨らますことにしている。             最後の書籍の著者BLACKさんは、日本人で初めてTEDに呼ばれたパフォーマーである。TEDx(TEDのスピンオフ)に呼ばれている日本人はたくさんいるが、本家のTEDに呼ばれた日本人は彼が初めてである。     そして、プレゼンと言えば、忘れてはならないのが、スティーブ・ジョブズ氏。ということで、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』も一緒に購入。     プレゼン能力は、異能vationの2次選考だけに限ったスキルではなく、英語で成功しようと思う人には必ず必要となるスキルなので、「やらなければならない」言い訳を作って、早めにスキルを磨き始めることをお勧めする。   でも最終的には・・・   TED Talksの構造に執着すると失敗するような気がするので、最終的には、ぼくの情熱が一番伝わるプレゼンを採用することになるだろう。届け、アイデア!広まれ、アイデア!      

異能vation、のサポートスタッフになりませんか?

  「変な人」を日本政府が支援するプログラム異能vationが、サポートスタッフを募集しています。   以下、募集ページより抜粋。   異能vation事務局のサポートスタッフ募集   「異能Innovation」プログラムは、異能vation技術開発者を選ぶために、本プログラムをサポートしていただける方々を広く募集しております。   挑戦者とスーパーバイザーのサポートをしていただく「スーパーバイザーアソシエイト」 挑戦者とスーパーバイザーをつなぐアシスタントをしていただく「スーパーバイザーアシスタント」 を募集しています。   募集させていただく役割は、いずれも本プログラムにおいて欠かせない非常に重要なポジションだと考えております。共に「これからを創る人材」の成長を見守っていきませんか?   募集する役割について   「スーパーバイザーアソシエイト」 スーパーバイザーと挑戦者(異能vation技術開発者・異能vation技術開発候補者)とのコミュニケーションを円滑するため、そのサポート・アシスタントをご担当いただくのが「スーパーバイザーアソシエイト」です。スーパーバイザーと共に挑戦者への助言を行う「スーパーバイザーグループ」の一員となっていただき、挑戦者からの質問に迅速な返答をしていただく役割です。世界で活躍するスーパーバイザーと一緒に働ける事も魅力です。   「スーパーバイザーアシスタント」 スーパーバイザーと挑戦者(異能vation技術開発者・異能vation技術開発候補者)とのコミュニケーションを円滑するため、実務的な連絡や調整をご担当いただくのが「スーパーバイザーアシスタント」です。秘書業務の経験がある方、IT系の会社でマネージャー経験のある方、英語の得意な方のご応募をお待ちしています。   ※採用された際は、業務実施機関である株式会社角川アスキー総合研究所と「有期労働契約」を結び、活動していただく予定です。   仕事内容 スーパーバイザーやスーパーバイザーアソシエイトと挑戦者(異能vation技術開発者・異能vation技術開発者候補者)への実務的な連絡や調整、支援業務 他   求める能力、経験 秘書業務経験のある方、またはIT系の会社でマネージャー経験のある方、英語の得意な方 イベント運営やサポート経験のある方 サービス精神(気遣い、配慮、感謝の気持)を持っている方 「異能vation」プロジェクトの趣旨に賛同し、プロジェクトをサポートしたい方   採用までの流れ   「スーパーバイザーアソシエイト」「スーパーバイザーアシスタント」へご応募をご希望の方は、このページの一番下に表示されている応募フォームよりエントリーをしてください。エントリー時に記載いただいた内容を拝見し、書類選考・面接などのステップへお進みいただく方には別途連絡差し上げます、ということです。   サポートスタッフになる最大の魅力   サポートスタッフの一番の魅力は、異能vationのスーパーバイザーと一緒に仕事ができるという点だと思います。分野の開拓者であるスーパーバイザーと一緒に仕事をすることで、自分自身の成長が一層促進されることが望めると思います。   スーパーバイザーがどんな人か知らない方は、記事「異能vation、のスーパーバイザーを紹介します」を読んでみてください。Yes!    

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