Tag: 異能vation
異能vation、2019年度の応募が開始。さらに進化。
ごとうひろみちです。
ぼくは、日本の高校を中退して色々ブラブラした後オーストラリアで医者になったという一風変わった経歴(詳しくはアマゾン書籍をどうぞ)を持っていますが、その他にももうひとつの顔があります。
それは、総務省が行っている、一風変わった人を応援するプロジェクト「異能vation」の協賛企業という顔です。
ぼく自身変わった人生を送ってきたせいか、レールをはみ出てることを恐れない人を応援したいという気持ちが、ぼくの心の中に尋常じゃないぐらい溢れています。
異能vationは、ぼくのこの気持ちを汲み取ってくれる素晴らしいプロジェクトです。今年も、一風変わった人を応援するプロジェクト「異能vation」の双頭「破壊的な挑戦部門」「ジェネレーションアワード部門」の応募受付がスタートされました。
変な人、集まれ!そこの君、ちょっと変だね。どう、寄ってかない?
ちなみに、ぼくも審査に関わる「ジェネレーションアワード部門」は、アイデアのみで応募することが出来ます(例えば、「どこでもドアがあればいいな」みたいな)。
ぼくは異能vationを通じて、色々な変な人に出会いたいと思っています。そして、「日本人の英語をネイティブにする運動」に大きな貢献をしてくれる人材を探し出し、賞金と企業タイアップを提供していければと考えています。
英語教育だけでなく、どんな分野でも「変な人」には興味を惹かれるので、「我こそ、変人なり。私こそ奇人なり。」という人はぜひとも異能vationに応募してください。
異能vationがさらに進化
2019年度、異能vationプログラムが更に進化する!
異能vationプログラムの地球規模の展開を見据え、Facebookの元CTOであり、世界最大級の知識共有プラットフォーム「Quora」の創業者兼CTOのアダム・ディアンジェロ氏を、新たなプログラムアドバイザーとして迎えている。
これから世界に向けての発信など「Quora」と連携していく予定だという。また、異能プレスクールやグランドチャレンジなど、新しい取り組みがスタートし、協力協賛企業と応募者がさらに連携できる内容になる。
▼今年度の概要
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応募期間
2019年6月3日(月)から7月31日(水)18:00まで
募集概要
情報通信技術分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスな技術課題への挑戦を支援(1年間 300万円上限)する「破壊的な挑戦部門」。情報通信技術分野における、未来がより良くなるような、ちょっとした独自のアイディア・自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術やモノ・自らが発見した実現したい何か、などを表彰する「ジェネレーションアワード部門」。この二部門にて、奇想天外でアンビシャスな「人・発想・技術」を募集致します。
プログラムには、各分野のトップランナーがスーパーバイザーまたはプログラムアドバイザーとして関わりサポートを行います。新たに本年度より、異能vationプログラムの地球規模の展開を見据え、Facebookの元CTOであり、世界最大級の知識共有プラットフォーム「Quora」の創業者兼CTOのアダム・ディアンジェロ氏を、新たなプログラムアドバイザーとして迎えました。
さらに、今年度は日本全国の「異能」を発掘、育成、支援を目的とした「プレ異能vation」を試行的に開始します。地域の独創的な人が集うプレスクールを募り、さまざまなテーマや課題に挑戦するグランドチャレンジに取り組みます。こちらの情報は公式サイトにて後日公開してまいりますので、今しばらくお待ち下さいませ。
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本プログラムの情報に関しては下記のサイトやSNSで随時発信しておりますので、
各SNSのフォロー、投稿のシェアなどしていただけますと幸いです。
「異能vation」公式サイト:https://www.inno.go.jp/
Twitter:https://twitter.com/inno_project
Facebook:https://www.facebook.com/innovationproject/
Instagram:https://www.instagram.com/inno_project/
YouTube:https://www.youtube.com/innoproject/
異能vationのプログラムアドバイザーにQuora創業者のアダム・ディアンジェロ氏が就任
日本政府が変な人を探し出して支援するプログラム「異能vation」に、とんでもなく大きなパートナーが加わった。彼の名はアダム・ディアンジェロ。Quoraの創業者である。
Quoraという名前はまだ日本ではあまり知られていないかもしれないが、Facebookという名前は大体の人が知っているだろう。アダム・ディアンジェロ氏は、FacebookのCTO(Chief Technology Officer)だった人である。噂によれば、Facebookの創業者Mark Zuckerbergにコーディングを教えたと言われている。
引用: fastcompany.com
異能vationのプログラムアドバイザーを過去の記事にて(1,2)紹介してきたが、海外出身のプログラムアドバイザーはアダム・ディアンジェロ氏が初めてである。そんなディアンジェロ氏から、異能vationのプログラムアドバイザー就任についてコメントが寄せられている。
以下、異能vationのページより転載。
アダム・ディアンジェロ氏からのコメント
I'm excited to announce that I'm joining the Innovation Program as a Program Advisor as it expands internationally.
Innovation depends on...
日本の医療、アーユーレディ?
2019年はラグビーワールドカップ。そして2020年にはオリンピックが日本で開催される。
これらのイベントに参加するために海外から日本にたくさんの観光客がドッと押し寄せる。医療関係者としての最大の関心ごとは、日本ができない(つまりコミュニケーションがとれない)外国人患者を相手にどうやって最善のケアを提供するのか?ということである。
実は、日本の医療関係者はこのことに戦々恐々としている。この状況に対し、日本の医療関係者に英語教育を施そう、英語ができる医療関係者を一時出来に雇おう、などの声もあがっている。しかし、英語が世界共通語に近い存在であるとは言え、英語ができない外国人は沢山いる。日本語・英語ができない外国人患者さんはどうケアすればいいのか?
この問題に一筋の光をもたらしてくれる可能性がるモノを、この記事で紹介する。
前回の記事『オーストラリア医学部の卒業式を蹴って、日本で行われた異能vationイベント「inno meets business ピッチ&ミートアップ」に参加してきた』で、日本に帰国したことをお伝えしたが、じつはこのイベントである出会いをした。
その出会いとは、日本初の多言語医療相談アプリ Urdocを展開している関係者との出会いである。ぼくは「日本人の英語をネイティブにする運動」を広めるために、異能vationのイベント会場で簡単に自己紹介をさせていただいたのだが、それを耳にしていたUrdocの馬平川さんと中村優さんが交流時間の時に声をかけてくれたのだ。
Urdocとは・・・
以下、Urdoc ページより抜粋。
UrDoc=Your+Doctor
あなたの言語のお医者さん
UrDoc(ユアドク)は日本初の多言語医療相談アプリです。
ユアドクはさまざまな言葉を話せるお医者さんをネットワーク化。アプリ一つで医療につながる多言語医療相談サービスです。
https://www.youtube.com/watch?v=4-oNPSZk5A4
Urdocが見ているビジョンは、国境のない医療(ボーダーレス医療)である。国境なき医師団の存在を知っている人は多いと思うが、Urdocは、国籍や人種、言語の壁を感じることなくいつでも医療につながることのできる世界をネットで実現しようとしているのだ。
Urdocのビジョンがもたらす可能性はとてつもなく大きく、経済産業省の『飛躍 Next Enterprise』、経済産業省の『始動 Next Innovator』、総務省の『異能vationジェネレーションアワード』、Plug and Play Japan 『アクセラレーションプログラム Batch2』などを受賞している。
患者さん向けのページは⇒こちら。
医師向けのページは⇒こちら。
よくある質問は⇒こちら。
外国語を喋ることが出来る医師は、Urdocを使って副収入を得ることもできるようです。詳しくはUrdocの記事『外国人の体調不良に1分で対応 医師はオンラインでスキマ時間に副収入』を読まれたい。また、アプリはまだ誕生したばかりで、アプリ開発エンジニア・Web開発エンジニア・UI/UXデザイナーなどを広く募集している。
↓↓医療関係者はぜひともチェック・利用してほしい↓↓
異能vationイベトン後日
ぼくは馬さんに代官山にあるオフィスに招待され、Urdocの創設者で医師の唐橋一考さん、マーケターの馬平川さん、エンジニアの椎名優貴さん、広報の高山みのりさんとお話をさせていただいた。ボーダーレス医療に立ちはだかる問題が山積みになっていることが感じられたが、オーストラリアで医師をしながら「日本人の英語をネイティブにする運動」も行っている自分に、この壮大なプロジェクトに何か協力できないかと考える機会を与えていただいた。
Disclaimer(免責条項)
ぼくはUrdocアプリの紹介をしましたが、これは先方に頼まれてやったことではなく、金銭的・物理的な報奨をいただいているわけでもありません。あるのは、面白いアイデアを実現しようと頑張る人たちを応援しようという気持ちだけです。
オーストラリア医学部の卒業式を蹴って、日本で行われた異能vationイベント「inno meets business ピッチ&ミートアップ」に参加してきた
2018年もあと1日を切りました。
皆様、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか?
えー、いきなりですが、2018年の最後に、ウソつきました。
オーストラリアの医学部の卒業式を蹴った、というのは真っ赤なウソでございます。
過去の記事『【悲劇】オーストラリア医学部の卒業式に出席できない』を読まれた方はご存知だと思いますが、ぼくは卒業式出席希望を提出していなかったため、医学部を無事に卒業できたのにもかかわらず、卒業式に出席することが出来ませんでした。
卒業は本当です。卒業生が作った動画に一瞬映っているでしょ?
https://www.youtube.com/watch?v=Q1IwwROdF1A
卒業式に出席できないのであれば、同じぐらい楽しそうなイベントに参加しようと考えていたところ、総務省が行っている変な人を支援するプログラム「異能vation」の新たな試み「inno meets business ピッチ&ミートアップイベント」というものを見つけました。
オーストラリアの芝生でゴロゴロしたいという気持ちをギュッと抑えながら、ぼくは日本に帰国し、異能vationの協賛企業の一人として、このイベントに参加してきた。
「日本人の英語をネイティブにする運動」に拍車をかける人材やアイデアに出会いたい
と願いながら・・・。
イベントの会場に着くとまず、参加者はイベントの内容をSNSなどで口外しませんと書かれた誓約書にサインをさせられる。そのため、イベントの内容をここで話すことはできない。それでも、ぼくがこのイベントで感じたことを3つ簡単に説明しようと思う。
(1)面白い人・アイデアに出会える
このイベントには、自分のアイデアを実現するために資金を必要としている、異能vationの破壊的な挑戦部門およびジェネレーションアワードの受賞者(および関係者・保護者)が参加する。そしてその中の数名の受賞者が自分のアイデアをプレゼンする。全ての受賞者が発表する時間は設けられていない。英語教育に一石を投じたいという狭いゴールを持っているぼくではあるが、発表者のすべてのプレゼンが面白いものだと感じた。困難に挑戦する人を見ていると、ぼくも頑張らなきゃと元気をもらえる。
(2)面白い人・アイデアに投資して一山当てたい人に出会える
これはぼくの憶測でしかないが、協賛企業には二通りある(ような気がする)。面白い人・アイデアに投資して世界をより良くしたい、というパターン。そして、もうひとつが、面白い人・アイデアに投資して一山当てたい、というパターン。この二つのパターンは相互排他的ではないが、投資家によってどちらかひとつの想いが強いような印象を受けた。どのような投資家に出会いたいか、受賞者はハッキリさせておかないと、お互いのビジョンの違いのせいで失敗する、と感じた。
(3)イベントはまだ試行錯誤段階
inno meets business ピッチ&ミートアップはまだ起ち上げられたばかりで、しっかりとした骨格のようなものがなかった。このことは、イベントの最初に謳われた「ざっくばらんな議論をすることで受賞者と協賛企業の間にまだ存在しない大切な何かを生み出す」というゴールにはっきりと現れていた。受賞者・協賛企業・主催者もまだ暗中模索なのだ。それでいいし、それがいい。これを続けることができれば何か生まれるような気がする。ただ、このイベントに参加する人には自分の思惑が必ずあるはずなので、イベント後にそのことをアンケートでまとめるなどして将来のための積み上げ作業が不可欠であると感じた。
これまで、オーストラリアの医学部の勉強に時間を割かれて、なかなか参加できなかった異能vation。これからバンバン参加していきます。そして、すこしでも世界を変えられるアイデアや人材に出会い実現していけるように尽力していきたいと思います。「日本人の英語をネイティブにする運動」を加速させます。
不服従賞 – MIT Disobedience Awardの受賞者がすごい
世界最高峰の大学に位置づけられる MIT Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)が、世の中を劇的に変えうるアイデアを持つ人物を探し出し、賞金を与える支援イベントがある。
不服従賞 - MIT Disobedience Awardについて詳しく知りたい方は、以下の過去記事を参考にしてください。
記事①「世界最高峰の大学MITが贈る「不服従賞 - Disobedience Award」」
記事②「【もっと詳しく】世界最高峰の大学MITが贈る「不服従賞 - Disobedience Award」」
記事③「「MIT不服従賞 - Disobedience Award」の応募方法」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=177&v=fhHL8_7k82Y
支援イベントの名前は、不服従賞 - MIT Disobedience Award。2017年に始まったこの企画は2018年も行われ、昨日栄えある受賞者が決まった。2018年の不服従賞 -...
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オーストラリアで総合医になる必勝方法
ぼくには、「オーストラリアで温かい医者になる」という夢がある。この夢の旅路に就くまでのその道は、控えめに言っても、紆余曲折で満ち溢れていた。
ごとうひろみちの紆余曲折の人生に興味のある方はこちらをどうぞ。
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オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。
インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。
ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。
オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。
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