Tag: 3年生
オーストラリアの医学生がへき地ブルームで過ごした最後の夜
医学部3年生も、
留年をせずに無事終えることができた。
ブルーム最後の日は、
同級生と一緒にReddell Beachに行き、
地元のピザ
(チーズが超絶にうまい。
夕方になると
ブルーム・シニア・ハイスクールの
駐車場で売っている)
とChicken Treatをつまみながら、
夕日が落ちていくのを眺めた。
いろんなことがあったが、
みんな優しい時間に包まれ、
笑顔でブルームでの思い出話を夜遅くまでした。
そのときの動画(タイムラプス)がこちら。
撮影時間が日本時間になってますね。
マイナス1時間がブルームの実際の時間です。
https://www.youtube.com/watch?v=xYA-VZfxP2I
オーストラリアの医学生がへき地ブルームで出会った世界一古い野外映画館
ブルームには、
世界最古の野外映画館がある。
いまだに現役の映画館である。
なんとなく、
ぼくの心の映画
「ニュー・シネマ・パラディソ」
を彷彿とさせる映画館だ。
https://www.youtube.com/watch?v=C2-GX0Tltgw
今年(2016年)創立100周年を迎えるということで、
世界中から映画監督などが訪れていた(らしい)。
ここで映画を見る人は、
枕を持参することをお勧めします。
よりアットホームな感じがして、
映画を楽しむことができます。
ぼくは、
医学部3年生の最終試験が終わった次の日に
映画を見に行った。
https://youtu.be/u41-T_qrhtY
「The Accountant」という映画で、
友達は絶賛していたが、
ぼくは映画のスクリーンに時折影としてうつるコウモリに
心を奪われていた。
https://www.youtube.com/watch?v=DBfsgcswlYQ
コウモリが映写機の近くを飛ぶと、
画面の3分の1ぐらいがコウモリの影になるんですよ!
ブルームらしい風景がここにある!
オーストラリアの医学生がへき地ブルームで見つけた「秘密の場所」
ブルームに長く住んでいると、
現地の人もあまり知らない場所を見つけることがある。
ぼくがよく行っていたのが、
Rock Pool(ぼくらの通称)である。
Rock Poolは、
満潮時に海の下に隠れてしまうのだが、
潮が引くと現れて、
ぼくらの憩いの場となる。
https://www.youtube.com/watch?v=WwpaoowX7iU
海を眺めながら、
プールに浮かぶだけの時もあれば、
つまみ片手にビールを飲みながら
夕日が落ちていくのを見ていることもあった。
医学部3年生の最終試験が終わったときは、
みんなでRock Poolに行き、お祝いをした。
https://youtu.be/88CG6wu_BlM
オーストラリアの医学生がへき地で受ける11の客観的臨床能力試験(OSCE)
Rural Clinical Schoolの学生には、
年末最終試験だけでなく、
客観的臨床能力試験(OSCE)が課される。
ぼくが受けたOSCEは全部で11ステーション。
避妊具のコンサル(とくにMirena)
産科の緊急患者7名の優先度決断と説明(Post-partum haemorrhageのmanagement)
6週間児の健康チェック(Cataract or neuroblastoma)
子供のアトピーのコンサル(説明と対処)
COPD患者の身体検査と薬物療法コンサル
糖尿病患者のコンサル
PSA (Prostate specific antigen)が高い無症状の患者のコンサル
腹痛患者の問診(骨盤内炎症性疾患?)
コーレス骨折のX線診断とプラスタリング
自殺を考えている躁うつ病患者のコンサル
強迫性障害と不安障害に悩む18歳の患者のコンサル
正直、OSCEは苦手である。
成績は良くない。
でもパスできたから良しとしよう。
試験後は、
みんなでバーに行き、
ゆったりと祝杯を上げる。
https://youtu.be/t7f6tFHY7aY
オーストラリアの医学生がへき地ブルームで出会った日本人真珠ダイバー
先住民医療センター(BRAMS)で
出会った患者さんの中に、
日本人のTさんがいた。
Tさんには、
手作りのお寿司をいただいたり、
食事に誘っていただいたり、
本当によくしていただいた。
Tさんのお寿司は、
オーストラリアで食べたお寿司の中で
ダントツ旨かった。
そのほかにも、
初めて食べた真珠の帆立が
メチャクチャ旨かった!
食べるのに夢中で
写真を撮ることを忘れていたのですが、
こんな感じのサイズです。
https://www.youtube.com/watch?v=NZOAnPRLPq4
Tさんが昔真珠ダイバーをしていたこともあり、
知り合いから新鮮な魚や真珠の帆立が送られてくるらしい。
Tさんから、
真珠ダイバーの仕事の話や、
町でけんかして刑務所に入れられた
(でも日本人の素行はよかったので、毎日外出できた)話など、
楽しい話をたくさん聞かせていただいた。
Tさんと奥さんに
「BRAMSでのひろの評判はすこぶる良かったよ。
卒業したら、ブルームに戻ってきてね」
と言っていただいた。
深く感謝。
またお会いできるのを楽しみにしております。
ちなみに、
ブルームで遊ぶときは
綺麗な海が多いです。
https://www.youtube.com/watch?v=dTFhJCuPfTM
出典:slwa.wa.gov.au
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オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。
インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。
ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。
オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。
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