2015年は、
ぼくのヒーローたちが
亡くなってしまった
悲しい年である。
8月11日に、
アメリカのコメディアンで
男優のロビン・ウィリアムスさんが
自殺で他界された。
パーキンソン病や重度のうつ病が
原因だったと言われている。
彼が演じている映画
『今を生きる』
『レナードの朝』
『パッチアダムス』
『グッド・ウィルハンティング』
『奇蹟の輝き』などは、
ぼくの心に大きな影響を与えている。
彼の自殺がきっかけで、
精神病や人間の死が
もっとオープンに語られるような
社会になることを祈っている。
8月30日には、
神経科医のオリバー・サックスさんが
末期がんで亡くなられた。
ロビン・ウィリアムスさんが
『レナードの朝』で演じられたお医者さんである。
彼の著書
『妻を帽子とまちがえた男』
『音楽嗜好症』
『見てしまう人びと』はとても有名である。
氏の最後の著書『On the Move』は
彼の歩んできた道と人となりがうかがえる自伝である。
脳の不思議に興味がある人は、
彼のGerald EdelmanのNeural Darwinismに関する
考察の部分を読むだけでも
本を買う価値があるかもしれない。
11月10日には、
高倉健さんが他界した。
代表作に映画
『日本侠客伝シリーズ』、
『網走番外地シリーズ』、
『昭和残侠伝シリーズ』、
『新幹線大爆破』、
『八甲田山』、
『幸福の黄色いハンカチ』、
『野性の証明』、
『南極物語』、
『ブラック・レイン』、
『鉄道員(ぽっぽや)』、
『あなたへ』などがある。
ぼくの親父が任侠映画が好きな影響で、
ぼくは高倉健さんにあこがれを持つようになった。
口の達者なひとよりも、
不器用で口少ない人のほうが信頼できるのではないかと
幼心に思わせてくれた俳優さんである。
11月18日には、
ニュージーランドが生んだ
ラグビーのスーパースターのジョナ・ロムーさんが
(おそらく)腎不全で40歳という若さで亡くなった。
196センチ・119キロの強靭な巨体を持ちながら、
100メートルを11秒で走るその能力は、
ラグビー大国のニュージーランドでも群を抜いていた。
2019年に日本で行われる
ラグビーワールドカップの親善大使に選ばれおり、
日本で会えるかもしれないと
かすかな希望を持っていただけに
とても残念である。
亡くなった後も、
友達にこんな話をされるなんて、
どんなに幸せな人生だったのだろう。
11月28日には、
高倉健さんと同じく任侠映画のスターだった
菅原文太さんが他界された。
代表作に映画
『仁義なき戦い』シリーズ、
『トラック野郎』シリーズなどがある。
漢漢された方で、ぼくがとてもあこがれた方である。
黙祷をささげます。