これまで、オーストラリア医学部の最終学年の研修である、麻酔科、緩和ケア、腫瘍科、脳外科、へき地医療、外科、内科、救急医療の話をしてきた。
これから、「オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと」について記事を書いていく。
まず最初は、医療行為、である。
オーストラリア医学部の最終学年は、99%の時間を病院で過ごす。その忙しい時間の中で、病院やクリニックのお医者さんや看護師さんの指導の下、様々な医療行為を患者さんに施していく。
うちの大学(西オーストラリア大学)の医学部は、ある一定の医療行為をノルマとして医学生に課している。つまり、このノルマを達成していない学生は卒業ができないようになっている。医療行為をこなすだけでなく、医療行為をなぜ行っているかなどの理解度も指導医にチェックされる。
医療行為が上手に行えなかったり、医療行為のことを理解していない場合、医学部が用意している書類に指導医からオーケーをもらえないようになっている。オーケーをもらえたらノルマ・クリアである。中には、トライしたくても患者さんに断られてしまうものや、なかなか巡り会わないものがある。そのため、医学生はスタッフと患者さんに積極的なアプローチをかけなければいけない。
それでは、ぼくが医学部最終学年の研修中に実際に行ない、指導医にオーケーをもらった医療行為を紹介する。
注意:以下の動画には医療行為が説明されています。血液などを見て気分が悪くなるという方はご注意ください。
Handwashing
Eyelid Eversion
Instill Eye Drops
Optic Nerve Assessment
Slit Lamp Examination
Visual Acuity
Backslab Plastering
Bladder Catheterisation – Female
Bladder Catheterisation – Male
IM Injection
SC Injection
IV Drug Administration
Nebuliser / Spacer Therapy
Pelvic Speculum Examination
Local Anaesthetic Infiltration
Wound Closure
Anthropometry of a child
Blood Culture Collection
Finger Prick Glucose Testing
IV Fluid Setup
MSU Collection and Urinalysis
O2 Therapy – Hudson Mask
O2 Therapy – Nasal Prongs
O2 Therapy – Non-rebreather Mask
O2 Therapy – Venturi Mask
Peak Flow Measurement
ECG
Peripheral IV Cannulation
Simple Microbiological Swab
Splint or Bandage (Collar & Cuff or Broard Arm Sling)
Urinary Pregnancy Testing
Venepuncture for Venous Blood
オーストラリアの医学部、卒業に必要な5つのこと
1.医療行為
2.課外活動
4.筆記試験