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伊藤穣一さんに聞いてみた『日本人の英語力を変革するために必要なこと』

  このブログでも何度か取り上げさせていただいている伊藤穣一さんは、とても面白い方である。どこか掴みどころが無さそうな方なのに、実は突っ込みどころ満載といった、とても稀代な方である。どれぐらい面白いかは、過去記事『異能vation、の伊藤穰一さんが面白い』で詳しく触れていますのでこちらをどうぞ。端的に言えば、伊藤さんの経歴を見れば、ぼくなんかよりもよっぽど「中退の星」の名にふさわしい方であることが分かります。 追記:現在、伊藤さんはジェフリー・エプスタイン関係の事件が原因でMITのメディアラボ所長を退職されています。   それだけじゃないです。伊藤さんは、過去に六本木でナイトクラブを経営したり、DJだったり、IT会社を複数起業していたり、大企業の取締役をしていたり、赤ちゃん企業にスタートアップ投資するエンジェル投資家の顔も持っています。かと思えば、スキューバー・ダイビングの先生であったり、著名人を写真に収める写真家であったりもします(そのほかにも突っ込みどころが満載なので、Wikipediaとその脚注・外部リンクの情報を読んでみてください。面白いに尽きます) https://www.youtube.com/watch?v=Fbqib311QgA   そんな稀代な伊藤穣一さんは最近、Podcastを通じて『変革への道』というテーマをもとに著名な方々と様々な議論を交わしながら、日本のデジタル改革の行く末について語っています。2021年12月1日現在、7つのテーマについて語っており、これからも議論を重ねていくようです。 #1 日本のデジタルDX推進で決定的に欠けているものとは? #2 DX推進が加速する中、社会や文化のあり方も変革が必要!? #3 インターネット元年から数えて25年目の今、求められている姿とは!? #4 デジタル庁顧問に伺うニッポンのDX推進事業の成果と課題 #5 オープンソースは開かれた社会への扉となるか? #6 就任から5年を迎えたデジタル担当大臣オードリー・タン。その功績から、我々が学ぶべきものとは? #7 台湾デジタル担当大臣オードリー・タンに伺う、ニッポンのデジタル政策に関するアドバイスとは?   次のページでは、ごとうひろみちの質問に伊藤穣一さんが答えています。     伊藤穣一さんに聞いてみた『日本人の英語力を変革するために必要なこと』   自分にも「日本人の英語を変える」というテーマをもとに活動をしている経緯があり、視野の広い伊藤穣一さんに考えをお聞かせていただけないかと、Podcastに質問を送らさせていただいた。幸いにも、Podcast#3 「インターネット元年から数えて25年目の今、求められている姿とは!?」の中で、伊藤穣一さんがPodcastで初めて答えるリスナーの質問として採用していただいた。以下、Podcastより抜粋(実際の音声を聞きたい方は、Podcastの21:28~聞いてみてください)。   ごとうひろみちの質問 日本人の英語力を変革するために必要なビジョン、哲学、手段などのアイデアがありましたら教えていただきたいです。   伊藤穣一の考え 武邑先生とも話してたんですが(詳しくは本編のPodcastのをお聞きください)、システムを変えるのにはこうルールとか変えるよりも、そのゴールを変えるっていうことが重要なんじゃないかと思ってまして。 たぶん、英語を覚えたいと思えば、覚える手段っていろいろあって。もちろん先生たちもいますし、先生が近くにない人でもネットで勉強することもあると思うんですよね。例えばこないだ、私13歳でインドでYouTubeを通じて英語ペラペラになって、メディアラボにたどり着いてきた若い人と会ったりしていますし。村井純先生のWIDEの研究所は、ほとんどエンジニアなんですけれども僕が会った人ほとんど英語ペラペラなんですよね。 僕の勝手な発想なんですけども、たぶんインターネットの研究者をやると、国際会議に参加しなきゃいけないので必然的に英語が上手になるので、教育とかもうたくさんちゃんとしてないとダメだと思うんですけども。一番欠けてるのはやる必要性とか、やる意志だと思うんで、そんなモチベーションにはプロジェクトがあってだとかいろんな国際的なグローバルの視点で事を考えるっていう必要だと思うんで。だから、どっちかっていうとその哲学的なところとビジョンにそこでつながっていくんじゃないかと思います   伊藤穣一さんの考えを簡単にまとめると、「個人のレベルで言えば手段やツールはそろっている。重要なことは、英語が必要となるようにゴールを変えること」となるだろうか。このことは、ぼくも過去動画「日本人の英語が伸びない理由」で触れています。   https://www.youtube.com/watch?v=TK9nL4xZp5c   さて、「TOEIC満点」などの小さいゴールが理想化されている日本で、どうやればゴールを変えられるのか?こんなことを考えている人はほとんどいないけど、ぼくは異能vationなどを通じて、自分なりの貢献をしていこうと思います。     伊藤穣一さんが考える、これからの世界・時代を生き抜くための9つの必須スキル   最後に、伊藤穣一さんはこれからの世界・時代を生き抜くためのアドバイスもしています。個人的レベルだけでなく、グループや社会、そして国家レベルが生き残るために必要なスキルを語っています。とても興味深いので聴いてみてください。   https://www.youtube.com/watch?v=CkMS03WSz9I   9つのスキルを簡単にまとめる・・・ 1. Disobedience over compliance 2. Pull over push 3. Compasses over...

【世紀の一戦】ごとうひろみち 対 Atsueigo

  えー、巷では名須川天心対フロイドメイウェザーの世紀の一戦がもっぱらの話題です。英語の世界も負けてられん、と【世紀の一戦】ごとうひろみち 対 Atsueigo を(一方的に)実現させました。それでは、前置きを含めてどうぞ。   ☆★☆★☆★☆★   オーストラリアの医学部を卒業した後、日本に一時帰国し、総務省の異能vationのイベントに参加したり、Urdocアプリの創始者と対談したり、日本の医学生に臨床英語のセミナーを開いたり、東大で先生をしている友人にサインをもらったり、1日5~8時間ぐらい東京の町を当てもなく歩いたりした。   オーストラリアにとんぼ返りする直前にAtsueigoさんの東京トークライブに参加してきた。今回の記事では、トークライブでのAtsueigoさんの印象や、Atsueigoさんがこれから挑戦しなければならない問題を提起していく。記事の流れはこうなっている。   Atsueigoとは誰なのか? ごとうひろみちとは誰なのか? Atsueigoのトークライブと彼の英語力 Atsueigoに挑戦状を叩きつける 挑戦状の先にあるもの   まずは、自己紹介から。Atsueigoさんを知らない方のために、彼のことを簡単に紹介しておく。   Atsueigoとは誰なのか? 以下、Atsueigoページより抜粋。   1990年生まれ。 日本生まれ日本育ち。 大学受験勉強をきっかけに本格的に英語学習を開始。 2012年大学院留学のため渡豪し、22歳にして初の海外長期滞在を経験。 2014年にオーストラリア国立大学(世界大学ランキング20位)会計学修士を成績優秀(Distinction)で修了。 同年よりオーストラリアメルボルンにて世界4大会計事務所の1つに勤務し、アメリカ、イギリス、日系など幅広いグローバル案件の監査業務に従事している。 IELTS Academic 8.5、実用英語技能検定1級 、TOEIC 990点満点 、TOEFL iBT 114点、米国公認会計士(ワシントン)、オーストラリア永住権保持。 Atsueigoさんは、Youtubeを通じて英語学習に役立つ良質なコンテンツを提供している。その質は他の類似Youtuberと比較しても群を抜いており、彼のコンテンツに影響を受けて英語の勉強を頑張る視聴者が多数いる。(ごとうひろみち評)   ごとうひろみちとは誰なのか? これから、Atsueigoさんと(一方的に)対決するわけだが、Atsueigoさんのファンの中には「ごとうひろみち」って誰?と訝る方もおられると思うので、自己紹介をしておく。   1979年生まれ(はい、おっさんです)。 ...

パースの日本雑誌Perth Expressに「ごとうひろみち」登場

  パースにいる日本人や日本語を勉強している人が読んでいる Perth Express 誌に「ごとうひろみち」のインタビュー記事が掲載されました。   インタビューを受けたのは、神経外科研修を早めに終えた午後の時間。場所は、Sir Charles Gairdner Hospital のそばにあるカフェでした。インタビュー担当の方は、とても丁寧な方で楽しくインタビューをすることが出来ました。   基本的には、過去のインタビュー動画と内容は同じですが、医学部生活の写真などもアップしているので、楽しんでいただけると思います。興味がある方はどうぞ⇒記事はこちら。   過去のインタビュー動画はこちら。 https://youtu.be/CQ_YIduECOo   高校中退から豪州医学部までの道のりをつづっているのが書籍シリーズ「高校中退から豪州医学部へ」です。期間限定で無料プレゼントしています。興味がある方はこちらをどうぞ。↓↓↓↓↓    

【対談】脳科学者なかたにひろのりxごとうひろみち「英語の達人になるためのヒント」

  ぼくは、オーストラリアに永住するまで、日本の理化学研究所脳科学総合研究センターで働いていた。ぼくが「日本人の英語を変える」という夢を持ち始めたきっかけは、大学院生、テクニカルスタッフ、研究員を対象におこなっていた英語クラスである。(詳しくは拙著「サイエンティストのお仕事」を参照ください。いまなら無料プレゼント中)   悲しいことに、ぼくが「日本人の英語を変える」という夢を語ると、ほとんどの人が興味を持たないか、「そんなの無理だよ」という憐みの表情でぼくを見つめる。それでも、自分を信じて活動を続けていると、少ないながらも、応援してくれる人がいる。そのなかでも、理研時代の友人であり脳科学者でもある「なかたにひろのりさん」は、仕事を辞めた後も交流を続け「英語教育」に関する貴重なアドバイスを与え続けてくれる方である。   なかたにさん本人の希望で詳しいプロフィールには触れないが、なかたにさんがおこなっている「プロ将棋士の脳研究」は新聞でも紹介されているので、「あぁ、あのなかたにさん、か」と思われる方も多いのではないだろうか。   出典:毎日新聞   今回の記事は、「なかたにさん」と語り合った、達人の脳の研究から見えてくる「英語の達人になるためのヒント」をここで公開しようと思う。ぜひとも、対談をご覧になっていただき、英語の達人になるヒントを得ていただけたら幸いである。対談の内容をさらに強化するための「最強英語勉強法」も期間限定で無料プレゼントしているので、こちらも早めにゲットされることをお勧めしたい。   【対談】なかたにひろのりxごとうひろみち「英語の達人になるためのヒント」 https://www.youtube.com/watch?v=Fg08PCU06-g ↑↑ボリュームが小さめです↑↑   毎日新聞記事のリンク 将棋の「天才」の育て方 長期の訓練で「直観」成長 https://mainichi.jp/articles/20171019/ddm/016/040/012000c   サイエンス誌の論文のリンク The neural basis of intuitive best next-move generation in board game experts. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21252348   Think Differentの動画 https://www.youtube.com/watch?v=GEPhLqwKo6g   対談に関する質問や感想は、下のコメント欄にどうぞ。  

医学部長からお褒めの手紙をいただいた件

  ぼくは、オーストラリアで温かい医者になるという夢を追いかけています。西オーストラリア大学・医学部での勉強も後1年で終わってしまいます。卒業後は、インターン生になるわけですが、社会的にはひよっこながらも「医者」になるわけです。   以前、ぼくが通っている医学部の課外カリキュラムを紹介しました(詳しい内容は、記事「オーストラリアの医学生が勉強以外にやっている課外活動」をどうぞ)。ぼくの医学部の成績はいたって平凡なのですが、先日医学部長から「きみの課外活動は期待以上のものがある」というお褒めのお手紙をいただきました。おそらく、ブルームで行った奉仕活動と、マクイラン学長のもとで心臓病学を学ばせていただいた時に熱心に取り組んだ姿勢が評価につながったのだと思います。   ↓↓その手紙↓↓   これまで生きてきて、表彰状というものをもらったことが無いので、素直に嬉しかったです。小学校の全校集会でみんなの前で賞状を受け取っている子供の気持ちが少し分かったような気がします。人生が変わるわけではありませんが、評価してもらうことは嬉しいことなんだということを学びました。   この話には、後日談があります。その話とは、医学部が「ごとうひろみちの医学生としての動画」を作成したいと言ってきたことです。非常に面白い話だったのですが、ぼくはいま休学中で日本にいるんです。非常に残念なのですが、大学の医学部をPRする動画に登場することはできませんでした。役者になるという儚い夢は、3秒で散っていきましたとさ。来年復学したらまたオファーが来るかな?多分無理かな。おしまい。   多分こんな感じの動画 https://www.youtube.com/watch?v=LRRgw1ml-rU  

最新の記事

オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート5:リハビリ科)

  ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。 一般内科 (General Medicine)(リンク) 移植外科 (Transplant Surgery)(リンク) 救急医療 (Emergency...

オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート4:コロナウイルス病棟)

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オーストラリア医師、レジストラを振り返る(パート3:心臓病科・心疾患集中治療室)

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オーストラリアで総合医になる必勝方法

  ぼくには、「オーストラリアで温かい医者になる」という夢がある。この夢の旅路に就くまでのその道は、控えめに言っても、紆余曲折で満ち溢れていた。   ごとうひろみちの紆余曲折の人生に興味のある方はこちらをどうぞ。 ↓↓↓↓↓↓   オーストラリアの医学部を一年休学した後に卒業し、ぼくは現地の病院に就職した。現在は、医師3年目のペーペー Registrarをやっている。通常、オーストラリアで言うRegistrarは「専門医になるための訓練を受けている医師」を指すのだが、ぼくはいまService registrarという少し変わったポジションで働いている。Service registrarは、特定の専門のトレーニングプログラムに入っているわけではないが、病院側が働き手が一時的に足りていない分野に送り込むRegistrarのことを指す。オーストラリアの医師のハイラルキーに興味がある方は、過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』をどうぞ。   インター医師よりも経験はあるが専門をまだ決めかねている医師は、このService registrarとして働くことが多い。そして、Service registrarとしてインターン医師よりは重い責任を負いながら、どの専門に進むかを考えている。どの専門に進むのかを決める要因は千差万別で、流行りの専門を選ぶ医師がいたかと思えば、朝の問診が嫌いだからという理由で救急医療を選ぶ医師がいたりする。色々な思惑と背景を持った医師がいる以上、これさえ押さえておけば専門医トレーニング選びに後悔しない、というものはない。 ちなみに、医学部に入ったときにこんなフローチャートが授業で出てきたが、あながち間違いではないような気がする。専門を迷われている方は参考にするといいかもしれない(が、あまり気にする必要もないと思う)。     オーストラリアのインターン医師は、大きく分けて外科、内科、救急、精神科のローテーションを通じて医師としての一般的なスキルを磨く。3年という限られたインターンシップの期間中に、すべての科を回ることは不可能である。あらかじめ「~科で働きたいなぁ」と思っている医師は、病院側にその科に優先的に回してもらうことをお願いする。また、「~科には興味がない」ということを病院側に伝え、それ以外の科に回してもらうこともできる。   ぼくは医師として以下のローテーションを回ってきた。 1年目 内科(記事) 移植外科(記事) 救急(記事) ...