データだけを見てみると、日本はコロナ対策に成功しているとは言えない。
ちなみに、ぼくが暮らしているオーストラリアは疫学的には対策に成功している。
日本政府はいまだに、同じことを繰り返しながら違う結果を望むという「心身錯乱」とも言えるような政策で国民の生活を翻弄し続けている。しかしながら、このような主張は Conceit of Hindsightであって、歴史を振り返って「あぁすればよかった」「こうすればよかった」と言うことは容易い。難しいのは、答えのない状況で明確なリーダーシップと責任を負っていかに問題解決に臨むか、ということである。幸い、コロナウイルスの医学的・経済的対策に一番効果があるのはワクチン、という科学的データ(医学誌 The Lancetの一例)が続々出てきているため、日本政府の対応策は単純化され、加速的な効果が生み出されると予想される(注意:日本政府はHPVワクチンのガン予防効果のエビデンスを無視した「反ワクチン政策」を取っているのでコロナワクチンが早急に行き渡るかどうかは正直分からない)。
ところで、日本の総務省は、コロナウイルス対策のように「答えのない状況で明確なリーダーシップと責任を負って問題解決に臨む人材」を探し出し育成するというプログラムを行っている。その名も、「異能vation」だ。
以下、異能vationのホームページより。
総務省からのメッセージ
現在の情報通信技術(ICT)の発展は目覚ましく、地球規模で世の中が急速に変貌を遂げています。そして、新型コロナウイルスの出現により、世界規模における新たな日常生活(行動変容=ニューノーマル)が始まりました。この新たな日常生活は、多様化を促進し、世界中のあらゆる人が、地球規模の産業構造変革や社会変革が起こす可能性をもたらしました。大きな飛躍の可能性が、今この瞬間にはあるとも考えられるのです。今までの常識を疑う、今までの限界を超える、今までの産業構造・社会構造を変えることが必要であり、それを実現するのが「破壊的イノベーション」です。
破壊的イノベーションが生まれるためには、まずは、既存の常識から見て「変わった」発想の芽が自然に育つ苗代、失敗をおそれず果敢に挑戦できる雰囲気や環境、多様な価値を受け入れ認める文化、そして、我が国で成功してから世界に飛び出すのではなく当初から地球規模の展開を目指すことが必要です。今世界に求められているのは、人工知能でもできる「既知の正解を探す力」よりも「これまでにない(=人工知能には予想もつかない)課題を発見し未来を拓く力」で「何もない0のところに、新たな1を創造する」ことにのびやかに挑戦していくことです。総務省では、挑戦する雰囲気を醸成するために、奇想天外でアンビシャスな技術課題に失敗をおそれずに挑戦する人(通称:へんな人)を支援する「異能vation」プログラムを平成26年度から開始しました。
あらたな日常が始まろうとしている中、あらたな挑戦をする方々からの応募をお待ちしています。世界に変化と革新が起きている今、ICT分野における支援のあり方について、総務省も常に考え挑戦を続けます。ともに新しい何かに挑戦し、地球の明日を切り拓いて行きましょう。
※ ICTとはInformation and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、日本語では「情報通信技術」という意味で使われる用語です。
※ 本プログラムは、情報通信審議会諮問「イノベーション創出実現に向けた情報通信技術政策の在り方」(中間答申:平成25年7月5日 最終答申:平成26年6月27日)の提言を踏まえ、ICT成長戦略の一つとして平成26年度に開始され、その後年々進化を遂げ、令和2年度には成長戦略フォローアップ、統合イノベーション戦略2020、世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画(いずれも令和2年7月17日閣議決定)等において政府の重点施策として位置づけられている。
異能vationプログラムには、大きく分けて、
の企画がある。詳しく知りたい方は、それぞれの記事を参照してください。
プログラムの公募期間は
2021年6月1日(火)12時〜8月2日(月)18時まで
一年に一度のチャンス、お見逃さずに。