政府が変な人を支援するプログラム「異能vation」には、たくさんの協賛企業がいる。
世の中に隠れている「世界を変えるかもしれないアイデアの卵」を、異能vationの応募者と一緒に孵化させようとしているのだ。企業には、ぼくら個人が持っていないアイデアの卵を孵化させる施設・設備を持っている。企業とパートナーシップを組んで、アイデアを最短の時間で実現させていこう。
2017年6月時点で、異能vationの協賛企業の数は120を超えている。その中には、グーグル、ソニー、ソフトバンクなどの一流企業も含まれている。一覧はこちら⇒リンク
協賛企業にまつわる懸念
異能vationの説明会に出席したときに、応募したアイデアを企業に盗まれてしまうんじゃないかという懸念を表している人がいたが、プレゼンターの福田正さんの答えは明快だった。
1.人が考えているアイデアは、その他の人が考えている可能性が高い(だから、あなただけのアイデアであることを証明することは難しいし、あまり重要なことではない)
2.アイデアを実現することを目標にする人材を採用したい(アイデアはぼくの物ですと固執する人は余計なことにエネルギーを使っているため目標を実現できないかもしれない)
3.アイデアが異能vationに採用されれば、日本政府があなたを発案者として保障する(だから安心してドシドシ応募してほしい)
特に1番のことは、科学の世界においても同じことが言える。どんなアイデアであっても、必ず競争相手が存在するものである。iPS細胞でノーベル生理学賞を取った山中伸弥先生にも競争相手がいた。独創的な人でさえそうだから、ぼくらのような平凡な発想しかできない人にはたくさんの競争相手がいるのが当たり前なのである。
多くの「変な人」にアイデアを出してもらって、協賛企業と共に、日本を、そして世界を、変えることにエネルギーを注いでほしいものである。
追伸:協賛企業のリストをもう一度見て下さい。あれ?と思いませんでしたか?そうなんです。福岡市が入っているんです!企業という枠をぶっ壊した福岡市に、乾杯。