日本の医療、アーユーレディ?

この記事の目次

 

2019年はラグビーワールドカップ。そして2020年にはオリンピックが日本で開催される。

 

これらのイベントに参加するために海外から日本にたくさんの観光客がドッと押し寄せる。医療関係者としての最大の関心ごとは、日本ができない(つまりコミュニケーションがとれない)外国人患者を相手にどうやって最善のケアを提供するのか?ということである。

 

実は、日本の医療関係者はこのことに戦々恐々としている。この状況に対し、日本の医療関係者に英語教育を施そう、英語ができる医療関係者を一時出来に雇おう、などの声もあがっている。しかし、英語が世界共通語に近い存在であるとは言え、英語ができない外国人は沢山いる。日本語・英語ができない外国人患者さんはどうケアすればいいのか?

 

この問題に一筋の光をもたらしてくれる可能性がるモノを、この記事で紹介する。

 

前回の記事『オーストラリア医学部の卒業式を蹴って、日本で行われた異能vationイベント「inno meets business ピッチ&ミートアップ」に参加してきた』で、日本に帰国したことをお伝えしたが、じつはこのイベントである出会いをした。

 

その出会いとは、日本初の多言語医療相談アプリ Urdocを展開している関係者との出会いである。ぼくは「日本人の英語をネイティブにする運動」を広めるために、異能vationのイベント会場で簡単に自己紹介をさせていただいたのだが、それを耳にしていたUrdocの馬平川さんと中村優さんが交流時間の時に声をかけてくれたのだ。

 

Urdocとは・・・

以下、Urdoc ページより抜粋。

UrDoc=Your+Doctor
あなたの言語のお医者さん

UrDoc(ユアドク)は日本初の多言語医療相談アプリです。

ユアドクはさまざまな言葉を話せるお医者さんをネットワーク化。アプリ一つで医療につながる多言語医療相談サービスです。

 

 

Urdocが見ているビジョンは、国境のない医療(ボーダーレス医療)である。国境なき医師団の存在を知っている人は多いと思うが、Urdocは、国籍や人種、言語の壁を感じることなくいつでも医療につながることのできる世界をネットで実現しようとしているのだ。

 

Urdocのビジョンがもたらす可能性はとてつもなく大きく、経済産業省の『飛躍 Next Enterprise』、経済産業省の『始動 Next Innovator』、総務省の『異能vationジェネレーションアワード』、Plug and Play Japan 『アクセラレーションプログラム Batch2』などを受賞している。

 

患者さん向けのページは⇒こちら

医師向けのページは⇒こちら

よくある質問は⇒こちら

 

外国語を喋ることが出来る医師は、Urdocを使って副収入を得ることもできるようです。詳しくはUrdocの記事『外国人の体調不良に1分で対応 医師はオンラインでスキマ時間に副収入』を読まれたい。また、アプリはまだ誕生したばかりで、アプリ開発エンジニア・Web開発エンジニア・UI/UXデザイナーなどを広く募集している

 

↓↓医療関係者はぜひともチェック・利用してほしい↓↓

 

異能vationイベトン後日

ぼくは馬さんに代官山にあるオフィスに招待され、Urdocの創設者で医師の唐橋一考さん、マーケターの馬平川さん、エンジニアの椎名優貴さん、広報の高山みのりさんとお話をさせていただいた。ボーダーレス医療に立ちはだかる問題が山積みになっていることが感じられたが、オーストラリアで医師をしながら「日本人の英語をネイティブにする運動」も行っている自分に、この壮大なプロジェクトに何か協力できないかと考える機会を与えていただいた。

 

Disclaimer(免責条項)

ぼくはUrdocアプリの紹介をしましたが、これは先方に頼まれてやったことではなく、金銭的・物理的な報奨をいただいているわけでもありません。あるのは、面白いアイデアを実現しようと頑張る人たちを応援しようという気持ちだけです。

 

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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