(3)オーストラリアの掲示板
(1)~(2)は、日本人同士で交換される情報である。しかし、あなたが住もうとしてる国はオーストラリアだ。それゆえ、オーストラリアの掲示板に載せられている住居情報の数には全然敵わない。
英語で書かれている情報なので、英語が不慣れな方は大変かもしれないが、英語を勉強するうえでも、ぜひともオーストラリアの掲示板を利用することを勧める。
日本から帰ってきてぼくがすぐに使った掲示板は、
のふたつである。
このふたつの掲示板に目を通せば、日本人同士で交わされる情報よりもはるかに多くの情報が手に入る。自分の希望をはっきりさせればさせるほど、あなたに合った物件がすぐに見つかるはずだ。
カツカツの生活をしているバックパッカーズや学生にアドバイスをしておくと、「安い物件」だけに注目しないことである。以前、英語の勉強で「機会費用」の話をしたが、お金をかけない生活をすることで失われてしまうものにも目を向けるべきである。
例えば、シティで仕事をしているのに、シティからバスで1時間のところにあるボロボロの安住居(週80ドルとしよう)を選んでしまう人がいるとする。家が3ゾーンのところにあるとすると、毎日バス通勤すると往復で約15ドルかかる。週5で働いていれば、通勤だけで週75ドルの費用が掛かる。
問題はお金だけではない。通勤往復に2時間かかっているので、もしその2時間を仕事に充てることができれば、約40ドルの収入が入ることになる(時給20ドルのところが一般的)。つまり、安い住居を選んでしまっただけで、毎週115ドル($75+$40)の収入を失っている計算になる。また、安い住居の場合は、プライバシーがなかったりイザコザもあったりする。これでは、仕事や勉強でクタクタになって帰宅しても、体も心も休まらない。
遠方にある安い住居(週80ドル)を選んで、毎日バスや電車で揺られながら通勤し、帰宅しても気が休まらない家に住むよりも、週195ドル($80+$115)かかったとしても、職場・学校に歩いて行ける、綺麗で快適な住居を選ぶほうが得策である。
もちろん、仕事場や学校に近い安い住居があれば最高だが、無い場合は「安さ」だけに注目するのではなく、安い住居の「機会費用」を考え、そこで失われるお金と時間を考慮してより快適な住居を選ぶことを心がけよう。
Good Luck.