日本政府は、これから迎える本格的なIoT/BD/AI時代で競争力を高めるために、人工知能でもできる「問題を解く力」よりも「これまでにない(=人工知能には予想もつかない)課題を発見し未来を拓く力」を強化しようと考えている。
この方針を推し進めている代表的なプログラムが、「政府が変な人を支援する異能vation」である。具体的なプロジェクトを提案する「破壊的な挑戦部門」の一次選考は終わったが、アイデアだけ(つまり、あんなこといいな、できたらいいな、と歌えばいいだけのもの)を募集した「ジェネレーションアワード部門」の選考者がまだ発表されていない。
「ジェネレーションアワード部門」を知らない方のために簡単に説明すると、ジェネレーションアワード部門は、①情報通信 ②宇宙 ③医療 ④教育 ⑤農業・漁業・林業などの第一次産業と流通 ⑥セキュリテイ ⑦センシング・データ ⑧電波とその有効利用 ⑨映像・音声 ⑩バイオテクノロジー ⑪防災 ⑫流通 ⑬ロボット・AI(人工知能) ⑭IoT(Internet of Things) ⑮アプリ ⑯その他業務実施機関が思い付きもしない分野における
①ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア
②自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術
③自らが発見した実現したい課題
等を一般募集し、「光るアイデア」を表彰するものである。実は、異能(Inno)vationには、協力協賛企業がついており、素晴らしいアイデアとみなされたものは、協力協賛企業との連携により実現を目指すことができる。
ジェネレーションアワード部門のスケジュールによれば、表彰者は9月末の発表される予定だったのだが、いまだに動きが無い。
年 | 時期 | 内容 |
---|---|---|
平成29年 | 5月22日(月) | 公募開始 受付期間:5月22日(月) 11:00 〜 6月30日(金) 18:00 |
6月30日(金) | 公募終了 | |
9月末 | 各表彰者決定・発表 | |
10月〜 | 個別マッチングプログラム開始 |
出典:異能vation
予定よりも遅れていた「破壊的な挑戦部門」の発表日をぴったり当てたぼくのもとに、「ジェネレーションアワード部門」の発表はどうなっているのか、と聞いてくる人がちらほらいる。ぼく自身が異能vationの協力協賛企業として参加しているので、なおさら「ジェネレーションアワード部門」の発表日を尋ねたくなるのが自然な感情というものなのだろう。
ぼくは「日本人の英語力の向上に一番貢献した人」を表彰する取り組みをしているのだが、この取り組みを異能vationを通じて行うことを考えている。だから、「日本人の英語を変えるアイデア」が届くのを、今か今かとよだれを垂らしながら、毎日を過ごしている。
しかし、ぼくに発表日を予測することはできない。協賛企業であるにも関わらず、いまだに(10月06日)ジェネレーションアワード部門に応募されたアイデアそのものにお目にかかっていないのだ!(よだれが枯れてしまい、肌がカサカサです)
異能vationの締切から3か月以上が経ったのにもかかわらず、協賛企業のもとにアイデアが届いていないのは、「ジェネレーションアワード部門」そのものが初めての試みで、選考のシステムが整備されていないことが原因だと考えられる。
それでも、ジェネレーションアワード部門の発表日をあてずっぽうに予測すると、10月27日(金)だ。個別マッチングプログラム(受賞者と協賛企業がプロジェクトを立ち上げてアイデアを実現さえるもの)が始まるのは、おそらく11月末になるのではないかと思う。
早く、面白いアイデアに会いたいよう。そして、「日本人の英語を変える」という夢を実現したい。