著書第4弾『豪州大学留学のすゝめ』

 

ジャカランダの花びらが舞う

大学のキャンパスを歩いていると

時間の流れがすこしだけ塩味になる。

 

ロマネスク様式の建物である

ウィンスロップホールの中に入ると

その味が甘味に変わる。

 

誰もいないサンケン・ガーデンで

自分ひとりだけの演劇を開いていると

クックバラが甘さに惹かれて寄ってくる。

 

天然の緑色絨毯のうえで

広辞苑並みの教科書を読んでいると

あたまの中が酸味に変わる。

 

卒業研究で徹夜した

研究室のピペットマンに触れると

苦味がぼくを刺激する。

 

あなたと喧嘩したベンチに

ひとり座って学生の往来を眺めると

時間に微かな旨みが加わる。

 

シェアメイトの友達と

深夜のドライブや魚釣りに

行くこともあった。

 

買わないのに

毎週日曜日には

一緒に近所のノミ市に行って

置かれている商品を眺めた。

 

夏休み中に帰国している友達の

食料品を勝手に食べて

たわいのない喧嘩もしてみた。

 

そんな友達も

いまでは家庭と子供がいる。

ぼくには誰がいるんだろう?

 

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『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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