オーストラリアの医学部1年生が使う15の教科書

 

ぼくが医学を学んでいる

UWA医学部が推薦する

教科書を紹介します。

 

お金が無いぼくは、

基本的に図書館で

本を借りて勉強をしている。

 

コメントを参考にしていただけたら幸いです。

 

教科 リンク 教科書 コメント
Anatomy Moore KL, Agur AMR, Dalley AF. Clinically oriented anatomy. 7th ed. Gray’s anatomyよりも絵がわかりやすく、臨床とのつながりが強調されている。暗記が嫌いなぼくには、とてもお世話になっている本。もっと絵をわかりやすくして欲しい。
Biochemistry Alberts B, Bray D, Hopkins K, Johnson AD, Roberts K, Lewis J, et al. Essential cell biology. 4th ed. 細胞学を基礎から勉強したい人にはバイブル的存在。平易な表現で書かれており、とても役に立つ。
Alberts B, Johnson A, Lewis J, Raff M, Roberts K, Walter P. Molecular biology of the cell. 6th ed. 上記の本の内容を掘り下げた本、という印象をぼくは持っている。医学部の授業の学習要綱以上のことが書かれていることが多く、調べ物をするための参考書として利用している。(学部時代は、Favourite textbookのひとつ)
Physiology Guyton AC, Hall JE. Textbook of medical physiology. 13th ed. 世界中の医学部で用いられている生理学の教科書。ぼくはあまり好きではない。何でだろ?絵がつまらないからだろうか?なんか硬い。
Boron WF, Boulpaep EL. Medical physiology. 2nd ed. これもとてもポピュラーな教科書。Guytonよりもこっちを勧める友人もいた。
Sherwood L. Human physiology: From cells to systems. 8th ed. ぼくはこれにお世話になっている。絵が綺麗でわかりやすく、ノートを作る際に重宝している。
Pathology Kumar V, Abbas AK, Fausto N, Aster J. Robbins and Cotran Pathologic basis of disease. 8th ed. 素晴らしい本。病理学のバイブル的存在。現役の病理学者も現場で使っていると聞いた。とてもわかりやすいが、もっとイラストレーションを増やしてほしい。
Mitchell R, Kumar V, Fausto N, Abbas AK, Aster JC. Pocket Companion to Robbins & Cotran Pathologic Basis of Disease, 8ed. 上記のほんの簡易版。この本だけで、医学部の病理学の勉強はパスできるかもしれない。(高得点はとれないかもしれないけど)
At a Glance Series’ by Wiley-Blackwell 特定の分野の全体像をすばやく把握するために役立つ本。ぼくはこれに目を通してから厚い本にアタックしている。
Microbiology Gillespie S, Bamford K.Medical microbiology and infection at a glance.  4th ed. ぼくの不得意分野。病原菌・ウイルスの名前が覚えられない!そんなぼくでもこれにはお世話になった。これを使って最小限の知識を頭に入れてしまおう。
Amazonに無し(2015/ 05/30時点) Yung A, Spelman D, Street A et al. Infectious Diseases: A clinical approach. 3rd ed. 微生物学が得意な友人はこれを使っていたみたいです。ぼくは、苦手分野だったのでGillespieの本だけに集中し、他の時間は別の教科の勉強に当てている。
Pharmacology Waller DG, Sampson AP, Renwick AG, Hillier K.Medical pharmacology and therapeutics. 4th ed. ぼくの不得意分野。薬の名前が覚えられない!でも、薬の働きを理解すると、なぜその薬がある病気に使われているかが良くわかる。その理解を深めてくれる本。ハードカバー欲しい。
Medical ethics & law Kerridge I, Lowe M, Stewart C. Ethics and law for the health professions. 4th ed. 主に、レポート課題の参考書として利用している。持ち運びには向いていない。1232ページもある。図書館でページをめくっているだけで、賢くなったような錯覚に陥る。
Breen KJ, Cordner SM, Thomson CJH, Plueckhahn VD. Good Medical Practice: Professionalism, Ethics and Law. 上記の本と同じように、レポート課題の参考書として利用している。464ページ。弁護士の同級生は現場でも重宝していると言っている。
Clinical Skills Talley NJ and O’Connor S.Clinical Examination: A systematic guide to physical examination. 7th ed. わかりやすく、読んでてとても楽しい。いままで科学の本ばかり読んできたぼくには、臨床のテクニックと理論を学ぶことはとても充実した時間をもたらしてくれる。これは買って良い本だと思う。ぼくが唯一買った教科書。

 

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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