オーストラリアの医学生が見たへき地ブルームの週末マーケット

 

ぼくの土曜日は、

7時起床で始まった。

 

毎週土曜日に行われている

ブルーム・マーケットに行くためだ。

 

マーケットは地方裁判所の敷地内で行われ、

ブルーム名物の真珠だけでなく、

キンバリー特有な植物の実、

現地のアーティストの絵画などが盛んに売られていた。

日本の方が出しているお店もあった。

 

ぼくは、

マーケットをゆっくりとしたペースで歩きながら、

並べられている商品を眺めた。

 

珍しい真珠の首飾りや美しい絵葉書などを買うこともあったが、

毎週掘り出し物があるわけではなかった。

 

それでも、

毎週土曜日、

ぼくはマーケットで

「80セント・ドーナツ」を買って帰った。

 

ブルームの隠れ名物と呼ばれている。

 

特別なドーナツではない。

ただのドーナツだ。普通に美味しい。

 

特別である必要はない、

普通が似合う、ブルームならではの味だ。

 

ぼくの毎週土曜日は、

普通に美味しいドーナツで始まりを告げた。

 

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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