最終試験は、
Objective Structured Clinical Examination (OSCE)と
筆記試験だった。
OSCEは、
パースで最も新しい
Fiona Stanley Hospitalで行なわれた。
10分間のOSCEステーション(診察室)があり10個あり、
ステーションの間に1分間の休み時間がある。
試験で問診や身体検査する人は、
実際の患者さんだったり役者さんだったりする。
ぼくが受けたOSCEのステーションは、以下の内容だった。
- 身体検査:GALS (Gait, Arms, Legs, Spine)
- 身体検査:Neuro (Lower limb)
- 問診:PTSD
- 問診:Depression & Suicide Assessment
- 実技:Suturing
- 問診:Deep vein thrombosis (DVT) and Pulmonary embolism (PE)
- 問診:Migraine
- 身体検査:CVS (systolic murmur)
- 身体検査:PVD (peripheral vascular examination, diabetics)
- 問診:Incontinence
GALSの試験の患者さんは絶世の美女で、
医学生の野郎たち(ぼくを含む)が試験中なのに
電話番号聞きそうになったと言って、
試験後にうんうんとうなずいていた(ぼくも含む)。
筆記試験は、
これまで受けたことの無い試験のスタイルだった。
試験用紙と答案用紙が同じページに印刷されており、
時計のベルが鳴らないと次のページに進めないものだった。
また、時間が経過してしまうと
前のページに戻ることも許されない。
なぜこのような試験のスタイルになっているかというと、
試験問題が、History Taking, Physical Examination,
Differential Diagnosis, Investigation,
Diagnosis, Managementの順番で出題されるからだ。
つまり、診断の内容が分かってしまうと、
前の問題を答案するのが容易になるのだ。
この試験の面白いところは、
初期の問題を間違えてしまうと、
後に続く問題も間違えやすくなるのだ。
間違いのドミノ倒しである。あぁ、怖い怖い。
色んなことがあった
2015年の医学部2年生だったが、
充実していたようにも思えるし、
すべてがあっという間に過ぎ去ってしまい、
ぼくの頭には何も残っていないようにも思える。
出典:adelaideemergencyphysicians.com