オーストラリアの医学生のぼくが、STAP細胞事件について考えたこと

この記事の目次

衝撃

昨年(2014年)の始めに発表された

STAP細胞のニュースは、

本当に衝撃的だった。

物理の世界における

ニュートンの万有引力の法則

と同等の発見だと思った。

丁度、

医学部での勉強が始まった頃で、

すぐに小保方氏に夏休みに

実験手法を学びに行かせてくれないかと

メールを出したことを思い出す。

返信はなかった。

理研の見解

最近、

理研側がSTAP細胞の論文は誤りである

という結論を出しました。

ガッカリした瞬間でした。

科学者で良かった

でも、自分が科学者で本当に良かった

と思ったときでもあります。

なぜなら、

家族や友人にSTAP細胞の話をしたときに、

ほかの実験者によって再現されて初めて

STAP細胞は認められること

を伝えていたからです。

この考え方を教えてくれたのは、

ほかでもない科学です。

STAP事件以来、

やっぱり科学は信じられない

という友人がいます。

この友人は

科学論と科学を

混同しています。

科学論が正しいかを審査するのが科学。

つまり、STAP細胞は誤った科学論であった、

と科学が教えてくれたのです。

科学者以外も知っておきたい金言

iTELLの中心哲学である「論理」に関する金言に、

”Extraordinary claims require extraordinary evidence”

 というものがあります。

つまり、衝撃的なニュースほど、

さまざまな証拠を吟味して

結論を出す必要があるということである。

日本メディアは、

小保方氏の論文がNature誌に載ったから

というだけでこの考えをすっ飛ばしてしまったのではないか?

そしてそんなメディアと一緒に

われわれは躍っていたのではないか?

いんちき商法やエセ科学など

衝撃的なニュースはそこらじゅうにある。

ぜひとも、

”Extraordinary claims require extraordinary evidence”

という金言を覚えていてほしい。

理論より証拠

ポピューラーな理論を理解するより、

どんな証拠がその理論を正しい・間違いと証明できるのか

ということを考えるべきである。

その後、

STAP細胞は本当だったとか、

Harvard大学が特許申請をしているとか、

いろいろな情報が飛び交っています。

長い目で見れば

STAP細胞の真偽は大事です

(科学、医療、産業などが大きく変わる可能性があるからです)。

それでも、

ぼくら一般人が関心を払うべきことは、

飛び交う情報にどんな証拠があるのか?

と考えることです。

小保方さんの近況

小保方さんのホームページ

開設されています(本人かどうかは不明)。

このページには

最新のプロトコールが公開されています。

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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