夢を叶えるために商標出願した結果
「日本人の英語を変える、ノンネイティブの英語を変える」という夢を叶える一環として、商標を出願していることを過去に触れた。⇒詳しくは記事『商標が思ったよりも身近だった件』をどうぞ。
商標登録の合否の通達が来たので、出願までの流れと合否をここで包み隠さずお話ししようと思う。
まず、商標出願には、オンラインと書類のふたつがある。出願そのものは、オンラインの方がより簡便で安上がりなのだが、オンライン申請するまでの準備が面倒で、ぼくは結局書類出願を選択した。
といっても、法手続き申請をしたことが一度もないぼくは、一般社団法人福岡県発明協会に足繁く通い、支援担当者の方に色々教えてもらいながら商標の申請書を作成した。アドバイスは無料でいただける。事前に予約が必要だが、ページに担当者に相談できる日時が表記されているので、とても助かる。
PPAPの商標で一躍有名となった上田育弘氏が、ぼくが出願している商標に類似するものを提出していることなども相談をしながら、出願書を作り、12,000円の特許印紙を貼り付けて郵送出願した。
商標を出願した日は、2017年2月21日。出願の結果が送られてきたのが、2017年9月29日。結果発表までに7か月強の月日がかかった計算になる。出願中は、出願番号と識別番号が通知されたり、電子登録手数料の振込みぐらいで、とくに特許庁から質問を受けたりすることはなかった。
特許庁から書留で送られてきた書類を、ぼくはドキドキしながら開封した。ぼくの頭の中では、「あなたの出願したものが商標登録されました」という内容が書かれているものと思っていた。なぜだか分からないが、落とされる理由は無いと思っていたからだ。
ところが・・・
封筒の中の1枚目のピンク色の書類(発送目録)に拒絶理由と書かれていた。
出願した商標が拒絶されたらやるべきこと
えっ、ぼくの商標が拒絶?好きな子に告白して「ごめんなさい」と言われる時の10%ぐらいの悲しみがあった。しくしく。
ただ、好きな子に断られた時とは違って、商標の出願には拒絶理由通知書というものが送られてくる。その名の通り、なぜ拒絶されたのかが書かれている。福岡県発明協会の方によれば、拒絶理由通知書にはふたつのタイプがあるらしい。タイプ1は「てめぇ、こんな申請書二度と送ってくんじゃねぇ」という内容で希望が持てないもの。タイプ2は「ここを修正してくれたら再審査してあげるよ」という希望が残されたものらしい。(⇐「」はぼく個人の解釈です)
幸い、ぼくのもとに送られてきた拒絶理由通知書は、タイプ2のほうだった。いや~成長につながる拒絶は嫌いじゃないのよ、ぼくは。そうやって成長してきたからね、これまで。
ぼくは早速、拒絶理由通知書に書かれている補正案に従いながら手続補正書を書いた。 福岡県発明協会の担当者の方にも確認してもらい、手続補正書を作り上げ帰りの郵便局で郵送した。最初のように、特許印紙を貼る必要は無かったが、後日、手続補正書の電子登録手数料の振込願いが届くという。担当者の方によれば、結果発表は2か月ぐらいではないかということだ。
さて、商標出願が拒否されたら、あなたがやるべきことはたったひとつ。専門家と拒絶理由通知書に一字一句従って手続補正書を作成し、それを「俺、少しはマシな男になったよ」って言いながら投函することである。そうすれば、特許庁が振り向いてくれるかもしれない。