ぼくはいま、オーストラリアの医学部卒業に向けて、コリーでへき地医療研修をおこなっている。
オーストラリアに永住する前は、埼玉県の和光氏にある理化学研究所・脳科学総合研究センターの糸原重美先生のラボで働いていた。
ごとうひろみち著「サイエンティストのお仕事」
最近になって、ぼくがラボで立ち上げを任されていた行動実験のデータが論文になるかもしれないという連絡をいただいた(まだ正式には発表されていないが、論文の受理が決定したら、そのときはブログで発表します)。
今回の記事は、「理研時代にどんな仕事に関わっていたんだっけ」と思いながらResearch Gateの自分の研究者ページを眺めていた時に分かったことを、あなたにシェアしておこうと思う。
簡単に言うと、Peer-reviewed journalではないものも含めると、全部で9つの論文があることが分かったのだ。ぼくが主著者である論文はひとつもないが、それでもこれだけの論文に関われるだけの仕事をしていたんだと思うと、素直に嬉しくなる。また、それ以上に、研究成果を論文として発表できるほどの能力を持った研究者たちと同じ職場で働けたことを考えると、本当に幸運だったんだと思う。深い感謝の念を覚える。
それでは、Research Gateに掲載されている(だれが掲載したのか知らないが)論文は、以下9つである。古いものより。
1.The cholinergic medial habenula-interpeduncular pathway is critical for impulse control(論文)
2.Comprehensive behavioral analysis of Rac-GAP α-chimerin deficient mice(論文)
3.The role of cAMP-GEF II/RapGEF4/Epac2 in neural function related to memory and impulsive behavior(論文)
4.Transsynaptic interactions mediated by netrin-G1 and netrin-G2 differentially control synaptic plasticity and behavioral responses in mice(論文)
5.Genetic dissection of medial habenula–interpeduncular nucleus pathway function in mice(論文)
6.Netrin-G/NGL Complexes Encode Functional Synaptic Diversification(論文)
7.Diversification of behavior and postsynaptic properties by netrin-G presynaptic adhesion family proteins(論文)
8.Molecular Correlate Of Mouse Executive Function. Top-Down And Bottom-Up Information Flows Complementation By Ntng Gene Paralogs(論文)
9.Behavior variability of a conditional gene knockout mouse as a measure of subtle phenotypic trait expression. The case of mouse brain executive function distortion(論文)
大学時代の論文を加えれば、合計で11本の論文が世に出たことになる。そして、この記事の冒頭でも触れた新しい論文が受理されれば、12本になる。
それだけでなく、医学部のService Learningのデータを論文にしましょう、と担当教授にも提案されているので、もしかしたら13本目の論文も出るかもしれない(こちらは、論文の価値はないかもしれないと懐疑的ではある)。ラッキー13!
ごとうひろみち著
「サイエンティストのお仕事」は
こちらで無料プレゼント中
期間限定、お早めに!!
↓↓↓↓↓↓