臨床スキルのWorkshopがあった。
医学部が所有するトヨタの4WD自動車を借りて、
学生8人でブルームから約2時間30分かけて移動した。
Workshopは2.5日間あり、
朝8時から午後5時30分までしっかりと勉強をする。
とても長い間だが、45分・1ブロックのセッションが終わると、
別の部屋に移り次のセッションを開始する。
部屋を変えることでマンネリを防ぐことができる。
また内容が濃いので、
一日のWorkshopはあっと言う間に終わってしまう。
このWorkshopでわかったことがある。
ぼくは学術的なコミュニケーションにはある程度慣れている。
でも、緊迫した場面でのコミュニケーション能力が決定的に欠けている、
ということだ。
腹部左側に鉄の棒が貫通した患者さん(マネキン)に
救急手当てをするWorkshopがあったのだが、
DRS. ABCDE(救急のときに使われるMnemonic)が
緊張のせいで頭に浮かばなかった。
頭に浮かんだとしても、
チームリーダーとしてまわりにうまく指示できなかった。
救急手当ての知識とリーダーシップの欠如のせいで、
マネキンの患者さんを救うことができなかった。
「シャイな日本人」というイメージに甘んじることなく、
もっと、もっと、口を開いてコミュニケーションしなければいけない、
と肝に銘じたWorkshopだった。
夜は、滞在していたDerby Lodgeの目の前にある
パブでカラオケを歌った。
アメリカンスタイルのカラオケで、
友達以外のお客さんにも歌う姿を観られていた。
ぼくが歌ったのは Backstreet Boys の
“I want it that way” だった。
なんか、みんなに笑われていたような気もしないでもないが・・・。
本当なら、Pink Floyd の Wish you were here とか
しっとりと歌いあげたかったんだけど・・・。
世代のギャップを埋めようとしたのが、
失敗だったのかもしれない。