Hanは韓国の男性で、オーストラリアに移住することを夢見ていると言っていた。ぼくもオーストラリア移住に苦労したのでその気持ちがわかるが、犯罪者をオーストラリアに入れたくはない。

 

次の日、ぼくは彼の犯罪行為を止めさせるためにHanにこんなメールを送った。

 

I am going to decline the offer to take over the lease, as there are enormous moral and financial issues associated with the lease. As you might be aware, what you do is illegal and if charge pressed, it will prevent you from getting an Australian permanent residency which you dream of getting. I vehemently urge you to mend you ways so that you can join in Australia through a righteous route.

 

どんな返事が返ってくるのか分からなった。通報したら殺すぞとかの脅迫メールが返ってくるかなぁと思っていたが、彼からの実際の返事はこうだった。

 

No worries.

 

開いた口がふさがらなかった。

 

Hanはおそらく根っからの犯罪者である。自分の利益につながるなら他人を犠牲にしても全く良心の呵責がない。もしかしたら、良心が初めらから無いのかもしれない。

 

犯罪者をなくすひとつの方法は、犠牲者にならないことである。ぼくはHanの存在をGumtreeに報告し、警察に関与してもらい、犠牲者を増やさないようにしてもらった。数日後、掲載されていた物件は削除されていた。

 

ぼくがHanという詐欺師の話をホストファミリーにすると、なんと彼らはHanの存在を知っていた。Hanは10年以上にわたってこの手口でお金が巻き上げ、多くの留学生や社会人が被害にあっているのだという。ホストファミリーがHanのことを知っていたのは、友人に犠牲者がいたからだ。

 

ぼくには沢山の韓国人の友人がいるのだが、こんなことをする人が一人でもいるとその国の印象が悪くなってしまう。非常に残念なことである。

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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