オーストラリアで総合医になる必勝方法
GPトレーニング・プログラムの面接に合格する
Candidate Assessment Applied Knowledge Test(CAAKT)が終わると、次に臨床面接試験が行われる。面接の内容は、医学的な専門知識を問うというよりも、CAAKTのSituational Judgement Testに近い問題が提出される。全部で5つのシナリオ(ステーション)が用意されていて、確か4つのステーションをパスしないと合格できなかったと記憶している。
実際の試験の流れを説明する。受験生は、指定の部屋の前まで誘導される。ドアの前にシナリオの簡単な説明が書かれている。1分間でシナリオの内容と問いを理解し、その答えを考える(白紙が与えらるのでそれに自分の考えを書き込んでもいい)。1分経つと、ベルが鳴り、その部屋に入る。部屋の中には試験官が座っていて、そのシナリオに与えられた問題を口頭で答えていく。9分経つと、またベルが鳴り、そのまま部屋を出て、次のシナリオが描かれている部屋の前に移動する。これを繰り返し、全部で5つのシナリオをこなす。正確には、途中でお休みの部屋(空っぽの部屋に水とコップが置かれていて休憩ができる)が用意されているので、全部で60分間の試験となる。
面接で問われる試験の内容は、大きく分けて、この5つの分野から出題される。
受験の制約上、具体的なことは書けないが、ぼくが受験した時は
- 患者さんに薬物乱用に疑いがあります。どうしますか?
- クリニックに来たクライアントに突然胸の痛みが。どうしますか?
- 予防医学に大事な要因は何?
- 人種差別の経験はありますか?
- 同僚医師に薬物乱用の疑いが。どうしますか?
のシナリオが面接試験として課された。
ちなみに、面接の準備にこの動画はとても役に立ちました。ぜひとも、自分が試験官側になったと仮定しながら、どんな人が合格するのかを考えながら聞いてみてください。
最後に、面接試験は、「何をやればいいか」が分かっているだけで、比較的容易にパスすることができます。何をやればいいのか?それは、Curriculum for Australian General Practice – Core skillsを通読して、そこからどんな試験が出てくるかを想像し、そこに書かれていることを基に答えを作成することです。あとは、友人や家族に試験官になってもらって、何度も何度も練習をして、面接自体に馴れておくことをお勧めします。