2017年、ぼくは医学部休学の時間を利用して、変な人を政府が支援するプログラム「異能vation」に応募した。
応募にあたり、ぼくは、近所の大学の図書館でひとり、ノートパソコンとにらめっこしながら申請書を書いていた。頭が動かなくなると、食堂できゃぴきゃぴの女子大生を眺めて英気を養った。時間的比率は、6:4ぐらいです。はい、お察しの通り、健全な中年男性です。
応募した数は全部で8つで、破壊的な挑戦部門に4つ、そして、ジェネレーションアワード部門に4つの応募をした。ぼくは全ての応募で、「日本人の英語を変える、ノンネイティブの英語を変える」ことに挑戦をしている。
記事「異能vation、ぼくの応募内容をコソッと紹介します」でも触れたが、ぼくが提案するアイデアのひとつに、受験者のためになる英語試験というものがある。
ぼくは応募書類の中で、「TOEICやTOEFLなどを英語教育に取り入れても、英語で世界に羽ばたける人材は生まれませんよ。なぜならこれらの英語試験の点数と社会における成功は相関性がありませんから。この問題を解決するには、社会における成功と相関性の高い試験を作ることです。」と主張しています。まあ簡単に言えば、「新しい英語試験が必要」と提案しているわけです。
ぼくが提案する「新しい試験」の実現に追い風となる議論を、ホウドウキョクの記事で見つけたので紹介します。ホウドウキョクの記事に『2020年度センター試験廃止。「受験英語」が変わる、と思いきや問題は山積みだ』によると、日本政府が導入を考えているTOEICやTOEFLなどの民間の英語試験には、次の2つの問題があるという。
1.試験会場が県庁所在地にしかない。これはつまり、県庁所在地から遠くの土地に住む学生にとって不利な条件となる。
2.受験料が高い。これはつまり、何度も受験すると家計の負担になる。
学生が暮らしている場所だけでなく、家庭の経済力が強い影響を与えてしまうため、試験に求められる公平性が欠落してしまうという大きな問題が内在しているのだ。
この2つの問題点を一気に解決できる方法がある。それは・・・勘の鋭いあなたは直ぐに思いついたと思うが・・・オンライン英語試験を無料で実施することである。オンライン試験であれば、地域性の格差を縮めることができる。そして、無料の試験であれば、家計の負担になることは無い。
実は、ぼくが異能vationに提案する「新しい英語試験」はまさに、この無料のオンライン英語試験なのだ!これを追い風と言わずになんと言えばよいのでしょう!!ぼくはいま、ダボダボの服に着替えて、この風を全身で捕まえようと、ひとりタイタニック状態です。
↑↑これだと向かい風?
異能vationの通過率が1%で東大やハーバード大を超えるなどと巷では騒がれていますが、応募した本人にとって、成功の確率は常に50%(通過する・落選する)なんです!!あなたは、Half empty派?それとも、Half full派?
出典:Pinterest
追伸:異能vationの協賛企業としても参加していますが、まだ申請書が届いてないんですよ~。企業とのマッチアップは、異能vationのイベントが終わってからでも随時行えるので、時間的優先度が低いのかもしれませんね。あぁ、早く「日本人の英語を変える、ノンネイティブの英語を変える」アイデアを持った「変な人」に会いたいよぅ。