陽の当たり方によって
濃淡がはっきりと変わる
鉄を含んで赤みを帯びた砂岩
枯れ草、枯れ木の
あいだをニョロニョロ
猛毒キングブラウン
カタジュタの散歩道に立ちはだかる
世界で2番目に大きいトカゲ
ペレンティ
滅多に見ることができない
でも観光客には人気がない
雨に濡れたエアーズロック
文化的な理由から
ウルルの登山はしないで
と入口には書かれている。
登山口が開くと
そんなことも気にせず
我先に登っていく新婚さん
同僚のイタリア人から
日本人は文化的リスペクトが無いね
と冷笑される
休みの日は
あの娘をデートに誘って
芝生の上でギターと歌
夕方になると
誰もいない赤いロードを
ケツメイシの音楽を聴きながら走る
砂丘の上の椅子に座って
落ちていく夕日を眺め
ウルルとカタジュタに感謝