(1)先輩のお医者さんと回診を行い、その記録を患者さんのノートに書き込む
朝一に行われる回診はとても忙しい。インターン医師はまず、患者さんの医療記録ノートを集めておかなければいけない。医療記録ノートは担当医師だけでなく、看護師、理学療法士、薬剤師、作業療法士、ソーシャルワーカー、栄養士、そして他の医療チームの医師が記録をつける。そのため、医療記録ノートが決められた棚に置かれていることがまずない。インターン医師の仕事の50%ぐらいは、このノートを探し当てることに費やされる。
先輩医師が到着する前にノートを集め、患者さんのリストをプリントしておく。そして、前日もしくは当日の検査結果(特に血液検査とイメージング検査)をプリントに書いておく。インターンシップ初期は、すべての検査結果を記録しようとするが、ある程度訓練を積んでいくと、患者さんが入院している原因に関連したものがわかるようになり、それだけを記録するようになる。また、前日までにほかの医療関係者が書き残していることを確認する。
先輩医師が到着すると、患者さんのノートを荷台に積んで、患者さんのもとへ回診に行く。回診で行われることは、(1)患者さんの様態を確認、(2)観察ノートに記録されているバイタルサイン、尿便、血糖値、体重の確認、(3)患者さんのお薬の確認、(4)患者さんの質問に答える、(5)担当看護師にプランを伝える、ことである。
ちなみに、ほとんどのインターン医師は、上記のことをSOAPという頭文字であらわされるヘディングに基づいて、患者さんノートに回診記録をつける。
出典:wikihow.com
なぜだかわからないが、医師の手書きは汚い。医療関係者のなかでもダントツだ。というか、全く読めないことが多い。解読不能の医師の手書きのせいで医療ミスが起きることもあることはよく知られているが、医師の手書きを読めるように訓練するプログラムを提供する病院はいまのところ世界中のどこにもない。