オーストラリア医師、レジデンシーを振り返る(パート2:コードブルーチーム)

 

ぼくは「オーストラリアで温かい医者になる」という夢を持っている。ぼくはその夢を叶えるべく、オーストラリアの医学部を卒業し、インターン医師として次の4つの研修を無事修了した。

  1. 一般内科 (General Medicine)(リンク
  2. 移植外科 (Transplant Surgery)(リンク
  3. 救急医療 (Emergency Medicine)(リンク
  4. 急性疾患医療 (Medical Assessment Unit)(リンク

 

オーストラリアのインターン医師の仕事はハイリスク・ローリターンで、インターンシップ中に医師失格の烙印が押されると、医師として契約が更新できなくなる(つまり、医者として働けなくなる)。その意味では、医学部で留年しても次年チャンスがあるが、インターン中に失敗してしまうとそこでキャリアの道は閉ざされてしまうので、とてもハイリスクである。

 

ちなみに、オーストラリアのインターンシップの期間は大体2~3年ある。生まれたてホヤホヤ1年目の医師はインターン(aka Junior Medical Officer、JMO)と呼ばれ、2年目以降はレジデント(aka Resident Medical Officer、RMO)と呼ばれる。

 

レジデント医師はインターン医師に比べ、幅広い臨床ケースや病院の業務システムについて慣れている。それでも、レジデントもインターンと同じ業務をこなす。レジデントとインターンがこなす業務のことは過去記事『オーストラリアのインターン医師になったらやらなければならない6つのこと』に触れたので、詳しいことを知りたい方はこちらを参照ください。

 

ぼくのオーストラリアにおけるレジデント医師研修は、次の9つのローテーションから構成されていた。

  1. 整形外科(Orthopaedic Surgery)(記事
  2. コードブルーチーム(Charlie’s Afterhour Team)(この記事)
  3. 精神科(老年)(Psychogeriatrics)(記事
  4. 救急科(Emergency Medicine)(記事
  5. 神経科(Neurology)(記事
  6. 腎臓科(Renal medicine)(記事
  7. リウマチ科・免疫科(Rheumatology Immunology)(記事
  8. 精神科(Psychiatry)(記事
  9. 救急科(Emergency Medicine)(記事

 

 

医者という仕事上、患者さんや医療関係者のプライバシーを保護することが最重要事項となる。そのため、ぼくがレジデント医師として経験した笑いあり涙ありのヒューマンドラマをブログで一般公開するわけにはいかない。それでも、ドラマの端々を恣意的に加工してプライバシーを保護することで、ぼくの記憶の中に残っている「レジデント医師のレッスン」を皆様とシェアすることは可能かと思う。

それでは、ぼくがオーストラリアのレジデント医師として経験した「コードブルーチームのレッスン」をお話ししようと思う。

 

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ごとうひろみち
『高校中退⇒豪州で医者』をいつも読んでいただき誠にありがとうございます。著者・ごとうひろみちに興味を持ってくれたあなたのために、詳しい自己紹介を←ここでしていますので、どうぞご覧ください。

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